■運用について
Q-20 : コンテストの終了時刻が21:00と記載されていた場合、21:00:59までコンテストの運用をしてよい
でしょうか?
また、ログシートに21:00と記載しても問題ないでしょうか?
A-20 : コンテストは、21:00になった「時点(瞬間)」で終了となります。
終了時刻は、前後に幅のない「時点(瞬間)」を指し示しているとお考えください。
具体的にログシートに記載するTIME欄は、20:59が最後になります。
これは20:59台に行われたQSOという意味でのTIME表記です。
終了時刻が21:00と記載されていた場合は、21:00になるまでにQSOが終了
していなかったと判断し、そのQSOは無効となります。
Q-21 : コンテスト中に運用場所を変更することは出来ますか?
A-21 : 2015年度から、ALL ASIAN DXコンテストを除く全コンテストで、コンテスト開始時とマルチプライヤーが
変わらない運用場所の変更は、移動局(コンテストに参加する目的で移動している局またはSWL)かつシングル
オペに限り可能とします。
但し、この場合、常置場所からの運用は禁止とします。(例:屋外等で移動運用した後、常置場所へ移動して、
固定局で運用することは禁止とします)
なお、マルチプライヤーが変わらない運用場所を変更する場合、以下の2項を満たすようにしてください。
① コールサイン表記が変わらないこと。/を付けることを強く推奨します。
② フィールドデーコンテストの場合は、無線設備や電源の変更がないこととします。
(既設の無線設備がなく既設の電源設備もないところから運用後、既設の無線設備もしくは電源があるところへ
移動して運用することは禁止とします。この逆の場合も禁止とします)
マルチプライヤーは、ALL JAコンテストと6m&Downコンテストでは、都府県・地域等のナンバーとなり、
フィールドデーコンテストでは都府県・地域等のナンバー(3.5MHz〜1200MHz帯)と市・郡・区ナンバー
(2400MHz帯以上)となり、全市全郡コンテストでは、市・郡・区ナンバーとなります。
但し、6m&Downコンテスト、フィールドデーコンテストで、マルチバンド参加かつ1200MHz帯以上のバンドを
運用される場合は、移動出来るエリアが都府県および地域等のエリアではなく、市郡区エリアに限定されます
ので、御注意ください。
Q-22 : MM(Maritime Mobile)局の参加できますか?
A-22 : MM(Maritime Mobile)局は、日本国内に該当しないので参加できません。
なお、河川や湖等に停泊して運用することは従来とおり参加可能です。
Q-23 : 無線機の送信出力を調整して、「200W機でM種目」、「電話部門」、「QRP種目」の参加は出来ますか?
A-23 : はい。送信機の出力を内部あるいは外部に取り付けたパワーメーターにて、当該部門や種目の出力に
調整いただければ、ご参加いただけます。
Q-24 : コンテスト中に、あるバンドで交信した局の中で、別のバンドでは運用地を変えていた局がおり、コンテスト
ナンバーが異なっていました。その場合はどのようにすればよいでしょうか?
A-24 : あなたの側には落ち度はありませんので、そのまま送られてきたナンバーをログに記載して、得点にして
OKです。
Q-25 : チェックログの定義のようなものがあったら教えてください
A-25 : ① コンテストに参加したが、エントリーを希望しないでコンテスト主催者に送る交信ログのことです。
スコアのサマリーは必要なく、「チェックログ」であることを明記してください。
ログを受け取った主催者は順位付けを行わない。英語では control log (管理ログ)とも言います。
② 希望するエントリー(部門)以外の他の交信データをチェックログとすることができます。
例えば、複数のバンドで参加していずれかのシングルバンド部門エントリー、電信電話で参加して
電信部門エントリーとすることができるが、エントリー外のログも提出してよく、特に記載はなくとも
エントリー外のログは自動的にチェックログとなります。
③ 上記①、②ともコンテスト主催者に送る義務はないが、主催者側が参加局のログ審査において
交信の確認(クロスチェック)をする場合などにチェックログは役に立ちます。
特に②においてエントリー外のログが提出されていない場合、クロスチェックで交信が確認
できず相手局が減点されることがコンテスト主催者によってはあるため、全交信データの提出が
望ましいとされています。
④ コンテスト結果には、正式なエントリー局とは別に、チェックログとしてコールサインが掲載
されます。
Q-26 : 無線局設置場所とアンテナ設置場所が異なる場合のコンテストナンバー送出は、どうなりますでしょうか?
A-26 : 無線局設置の場所とアンテナの設置場所が異なる場合のナンバー送出は、アンテナ設置場所を基準とします。
もし、アンテナ設置場所が2つ(以上)のコンテストナンバーの境界線上にあると思われる場合は、運用者
の判断に一任することとします。
但し、コンテスト中に、マルチプライヤーが変わる運用場所の変更は認められないため(注:A-21参照)、
コンテスト中にナンバーを変更することは禁止とします。
また、運用場所と異なったコンテストナンバーを送信した場合の得点は、0で提出してください。
(コンテスト中にナンバーが間違っていることに気付いた場合は、それまでの得点を0とし、正しい
ナンバーで運用してください。)
Q-27 : シングルOPとマルチOPに違いついて教えてください。
A-27 : ここ数年でマルチOPを取り巻く環境が大きく変化してきました。
ひとつはライセンス上の規制緩和で、ゲストOPが認められるようになったこと、もうひとつはIT技術を駆使しての
OPが増えたことです。JARLコンテスト委員会が定めるシングルOPの定義は、“コンテストに関わる全ての操作を
一人で行うこと”を原則としています。
以下の行為は、マルチOPと見なされます。
① アマチュア無線の送信・受信の操作は全て一人で行ったが、リアルタイムでのロギングを別の人が行った。
但し、コンテスト終了後に、サマリーやログを電子化するがために、家族や友人に作成等を手伝ってもらうことは
違反となりません。
② アマチュア無線の送信・受信の操作は全て一人で行ったが、リアルタイムでのアンテナの方向変換を別の
人が行った。
Q-28 : コンテスト中に、パケットクラスターの使用は認められるのでしょうか?
A-28 : Webクラスター、CWスキマ−、リバースビーコンネットワーク等のQSO情報入手手段としての使用を認めます。
Q-30 : コンテストにはログを提出しませんが、参加している友人には交信してコンテストナンバーを送りたいのですが、
違反となりますでしょうか?
A-30 : 上記のケースは、特に違反行為とは見なしておりません。しかしながら近年、予め計画されたQSOや作為的な
QSOは、散見されます。以下の行為は、JARLコンテスト委員会では推奨致しません。
① 携帯電話を使用し、「21.350MHzで運用していますので、呼んでください」と友人等に電話をして、
ナンバー交換を強要すること。
② 同一免許人による違うコールサインでのQSOを作為的に計上すること。
③ 特定局の得点を高めるがためのQRVは、事前に計画された交信として、注意勧告もしくは無効となる
場合がありますので、注意してください。
Q-31 : 移動局の/(ポータブル表示)送出について教えてください。
A-31 :① ポータブル表示は付けなくても失格にはなりません。
但し、FDコンテストでは、失格になりませんが、フィールドステーションとして扱われません。
② 以下の理由により付けることを強く推奨します。
・ QSO時にコールエリアとナンバーが対応しないと混乱を招く恐れがあります。
・ コンテスト審査分科会では厳正なる審査を行っておりますが、違うエリアに扱ってしまう恐れがあること、
また審査分科会から該当局に運用エリアを再確認することがあります。
Q-32 : コンテストの規約でのモードですがSSTVの運用はどうなのでしょうか?
A-32 : JARL主催各コンテストの規約欄の「3 使用周波数帯」の欄に無いSSTV RTTYなどはコンテストでの参加は
出来ません。
「3 使用周波数帯」の欄を御確認ください。こちらに各バンドのモードを記載しております。
Q-33 : 画像通信、インターネット経由通信を認めますか?
A-33 : 認めておりません。
Q-34 : 「マルチオペオールバンド」では、周波数帯が異なれば2波以上同時送信してもいいのでしょうか?
また、この場合2波にはある「10分間ルール」は適用されないのでしょうか?
A-34 : 周波数帯が異なれば、2波以上を同時送信して構いません。
例えば、3.5MHz、7MHz、14MHz、21MHz、28MHz、50MHzの同時送信も可能です。
10分間ルールは適用されません。
Q-35 : 「10分間ルール」について、詳しく教えてください。
A-35 : 「10分間ルール」とは、バンドを変更したときは、受信時間を含めて少なくとも10分間そのバンドに
留まらなければならない、というルールです。
10分間ルールにおいて、「バンドを変更した」とみなす(10分間ルールの起点)のは、バンドを切替
えて初めてのQSOを行った時、となっています。
Q-36 : 遠隔操作によるリモート運用で、コンテストに参加することは可能でしょうか?
A-36 : リモート運用は、すべてのアンテナ、送信機、受信機が一つの所在地に収まっている場合のみ許されます。
また局所在地外に位置するリモート受信機の使用は禁止します。
エントリーは、アンテナ、送信機、受信機の所在地とします(オペレータの運用場所ではありません)。
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