JCC・JCG番号あるいはCQゾーンやITUゾーンの番号などとは別に、自宅や運用地点などを表す方法に、グリッド・ロケーター(GL)という緯度・経度より算出する6ケタ表示の文字列があります。
このGLは、地球上を碁盤の目のように細かく細分してその位置を示したもので、GL発祥の地であるヨーロッパをはじめ、現在では世界のアマチュア局に利用されています。QSLカード上に、このGL番号が記載されているものもよく目にします。
JARLでも、このGLを利用したアワード=WASAアワード=を発行していますので、ご存じの方も多いでしょう。
では、具体的にGLがどういう仕組みになっているか、を見てみましょう!
たとえば、PM53LXは、九州の福岡県北九州市の関門橋近辺をさしますが(下の最後の地図を見てください)、この6ケタ表示はそれぞれ以下のような表示方法になっています。
これらの6ケタのうち、WASAアワードでは4ケタのスクエアだけを使用しますが、QSLカード上ではサブスクエアまでの6ケタすべてを記入しておく場合が多いようです。
次に、地図上での区分の割り付け方法を具体的に見てみましょう。
(1) フィールド区分
世界を緯度経度で 18×18 に 324 分割して区分します。
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(2) スクエア区分の例(日本周辺)
ひとつのフィールドを緯度経度で 10×10 に 100 分割して区分しています。
(全世界では、324 x 100 で 32,400 スクエアになります)
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(3) サブスクエア区分の例
(PM53、福岡と、佐賀、長崎、熊本、大分、山口県の一部)
スクエアを緯度経度で 24 × 24 に 576 分割して区分します。
(全世界では、32,400 x 576 で 18,662,400 サブスクエアになります)
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グリッド・ロケーターはつぎの計算式から算出できますが、QSLカード印刷会社の一つであるアイカラー(諏訪印刷)のホームページには、地図からグリッドロケーターを計算する便利なページがありますので、これを活用するといいでしょう。
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