8月24日(土)・25日(日)の2日間、東京・有明の「東京ビッグサイト」西2ホールで「アマチュア無線フェスティバル ハムフェア2013」が、総務省、文部科学省、東京都をはじめ多くの後援・協賛を得て盛大に開催されました。 今年で37回目の開催となったハムフェア2013は、「楽しさ見つける 楽しさ見つかる ハムフェア2013」をキャッチフレーズに開催されました。会期前から続いた不安定な天気の影響からか、会期中の両日とも朝から小雨に見舞われるあいにくの天候でしたが、2日間で合計延べ31,000名の来場者を迎えて盛大に開催されました。
初日の開会式はJA5MG稲毛 章JARL会長の主催者挨拶、来賓の紹介の後、稲毛 章JARL会長(JA5MG)、JAIA相神一裕会長、ティム・エラムIARU会長(VE6SH、カナダ)、ゴパル・マドハバンIARU第3地域議長(VU2GMN、インド)、キム・ヒョンスKARL会長(DS2HTR、韓国)によるテープカットで幕を開けました (写真は左から、VE6SHティム・エラム氏、JAIA相神会長、JA5MG稲毛JARL会長、VU2GMNゴパル・マドハバン氏、DS2HTRキム・ヒョンス氏)。 今年のハムフェアで特筆すべきは、海外の連盟や企業等の出展が見られたことでしょう。 ハムフェアへのこれまでの海外の出展関係等では「アメリカの連盟ARRLのDXCCデスク(DXCC申請受付、写真右)」が毎年恒例で代表的ですが、今年はJARLコーナー内にさらに「RAST(タイの連盟、写真上左)」、「ORARI(インドネシアの連盟、写真上右の右)」、「DARC(ドイツの連盟、写真上右の左)」のブース出展があったほか、工作教室ではKARL(韓国の連盟)がオリジナル・ラジオキットの製作指導で参加、一方、ビジネスコーナーには韓国の電子基板モジュールの販売業者の初出展が見られました。 また、海外からの来場者もかなり多く見られたようです。会場内のあちこちで、海外から来場の見学の個人や団体を見かけることができ、ハムフェアのこれまで以上の国際的な広がりが感じられました。 会期両日の朝の小雨の影響は、オープン直後の混み具合などに少なからず見受けられました。会場内が昨年と同様な相応の賑わいを見せ始めたのは、会期両日ともオープン後1時間程度経過した11:00ごろでした。 その結果、8月24日(土)は21,000名(昨年:22,000名)、25日(日)には10,000名(昨年:11,000名)で合計延べ31,000名。残念ながら前年比2,000名減となりましたが、来場いただいた皆様方は、さまざまな展示や催事を大いに楽しまれて帰路につかれたようです。 また、ハムフェアの開催に合わせて、日本無線協会が8月24日、東京ビッグサイトそばの「東京ファッションタウンビル」で開催した、3・4アマ臨時国家試験では、4アマは受験者155名のうち125名が合格、3アマ受験者は106名のうち82名が合格されました。 なお、来年のハムフェア2014は、2014年8月23日(土)・24日(日)、今年と同じ東京ビッグサイト西2展示ホールで開催の予定です。
■興味深い講演や、楽しいイベントに多くの来場者の注目が集まった!
■ハムフェア2013特別記念局8J1A 今年も、各周波数帯でアクティブに運用されました。8J1Aのハムフェア2013会場の 東京ビッグサイトでの会期中の運用は、JA5MG稲毛 章JARL会長の第一声でスタート(写真上左)し、 当日運用申し込みのあった来場者のみなさんのオペレートにより、各バンドでアクティブに運用がおこなわれました(写真上右)。 ■今年も開催(中学生以下対象)スタンプラリーを楽しもう! 今年のハムフェアでも、会場にご来場いただく子供たちに、ハムフェア会場内の見学を楽しみながら 参加していただけるイベントとして、中学生以下のお子さんを対象にスタンプラリーを実施しました。 418名の子供たちが参加して賑やかに楽しんでいました。完成した子供たちは記念品をもらってニコッ! ■DXCCデスクにはARRLからデーブ・パットン氏(NN1N)が来日!会期中に273件を受付! ハムフェア2013のDXCCデスクには、アメリカの連盟ARRLからデーブ・パットン氏(NN1N) を迎えて、DXCCの申請受付をおこないました。 また、パットン氏の協力を得てハムフェア2013会期前の事前受付( 8月19日〜22日は郵送等による受付、8月22日・23日はJARL事務局での受付) もおこないました。 なお、郵送受付、事前受付を含むハムフェア2013会期中のDXCC申請受付件数は、トータル273 件を数えています。 ■親子で楽しめる「電気の散歩道」「工作教室」 ハムフェアに来場の子供たちや親子連れに、毎年大人気の「工作教室」「電気の散歩道」のコーナーは、今年も大人気を集めていました。 工作教室(写真上の2枚)では、3種類の中波ラジオを教材として準備しました。うち一つの教材は、韓国の連盟KARLが製作したオリジナル・ラジオキットで、KARLのスタッフが指導に当たりました(他2点のキットは、埼玉・茨城・栃木県支部のスタッフが指導担当)。 また、身近な素材を使って作った実験機材で電気の不思議が体験できる、電気の散歩道も例年通り大変好評で、来場した子供たちのみならず、大人の方々も興味深げに実験を楽しんでいたようです。
毎年熱気あふれるクラブコーナーですが、今年は少し来場の出遅れ感が見られました。 昨年のハムフェア2012の初日のクラブコーナーが、10:00の開場直後からイッキに大変な人混みとなり、10時台のうちに身動きが取りにくい状態になったのに比べて、今年のクラブコーナーが同様な状態になったのは、11:00を過ぎた時点だったように見えました。 ハムフェアの入場状況の変化は、JARLコーナーやビジネスコーナー/JAIAコーナーの人の動きの変化以上に、クラブコーナーの人の動きに顕著にあらわれるようで、前記とおり、少なからず朝の小雨の影響が、来場者の出遅れという形であらわれたものと推測されます。 ともあれ、大混雑となってからのクラブコーナーは、例年通り熱気むんむんの大賑わい。来場者の方々はクラブ活動のPRや自作品の展示の見学、不要品の展示販売で掘り出し物を探す方、久々のアイボールを楽しむ方など、それぞれの楽しみ方でブース散策をされていたようです。
ビジネスコーナー/JAIAコーナーでは、無線関連機器やアンテナ・周辺機器メーカーの展示などがおこなわれ、来場者の注目を大いに集めていました。
ビジネスコーナーに出展のアマチュア無線関連機器販売店、電子パーツショップ、QSLカード印刷会社出版社・関連団体等のブースも大変な賑わいを見せていたようです。
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