「科学する心・探求する心 はじめよう、アマチュア無線」 |
自作品コンテスト入賞作品 |
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ハムフェア2017自作品コンテストには、規定部門に12作品、自由部門に22作品の応募がありました。第一次審査(書類審査)に合格した作品の中から、第二次審査をおこなった結果、次のとおり各部門の受賞が決まりました。
入賞者のみなさんおめでとうございます。
なお入賞作品はハムフェア2017会場内に展示をおこない、受賞者の方々はハムフェア2017イベントコーナーで表彰状が授与されます。
【規定部門】「アンテナ調整用機器(アナライザ含む)」
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最優秀賞 (総務大臣表彰予定)
HF帯アンテナ・アナライザ
JH4JBJ原田 英明さん
【おもな特徴】
- 使用帯域は1〜30MHzのHF帯用。
- 発振モジュール、周波数カウンターモジュールを使用し、回路および部品を簡素化。
- 周波数ダイヤルに10回転のポテンションボリュームを使用し容易に選択可能。
- 50mm角のアナログメーターにはCADソフトで作成した見やすいスケールを文字盤に貼り付け。
- 野外での持ち運びができるようにバッテリーで動作。
- 筐体は加工がしやすい汎用のアルミケースを使用。横置きデザインとした。
優秀賞第1席
携帯用小型アンテナアナライザーもどき
JA3HKR吉田 清和さん
【おもな特徴】
- 無線機とSWR計を用いた場合のように電波を発射するのではなく、本機のみでアンテナの共振周波数が測定可能。
- 機能を共振周波数測定に限定して小型軽量を優先。
- 測定周波数は1.2〜2.7MHz、1.9〜30MHzの2バンド。
- 4桁のLED周波数カウンター搭載。
- バランス表示は小型ラジケータと暗がりでも見やすいLEDの同時表示。
- 006P乾電池動作。
- リュックの中で勝手に電源が入ってしまわないよう短いレバースイッチを採用。
- 測定範囲の周波数で信号源の発振強度がほほ一定で使いやすい。
優秀賞第2席
自動同調整合追従器
JR1OAO中島 一さん
【おもな特徴】
- 特に徴調整が必要なMLA(マグネチック・ループアンテナ)を意図して作成。
- 運用周波数の変更だけでなく、方向や位置の変更、風や雨の環境変化でも追従。
- 共振周波数(同調)調整用とマッチング(インピーダンス)調整用の駆動電源を2系統独立で出力するので、アンテナでお互いに影響があっても、常に最良状態に調整保持される。
- 待機時(送信時以外)は低消費電流0.5mAで内蔵電池(単三×2)または同軸重畳した電源で動作。
- 待機時には手動での調整にも対応しており受信信号最大にアンテナの粗調整も可能。
- π型のアンテナチューナーや他のアンテナ本体でも電動で自動調整可能。
最優秀賞 (総務大臣表彰予定)
ダイレクトコンバージョン受信方式7MHz CW QRPpトランシーバー
JA8CXX高野 順一さん
【おもな特徴】
- 受信部トップにLPF(送受共用)、LC直列共振型アンテナ切替回路、複同調BPFと3重のフィルターを採用。
- オペアンプ多重帰還型BPF(f0=700Hz、Q=10)2段により良好な選択度。
- 送受共用のVXOはシールドケースに収納し、周囲温度変化や終段からの回り込みの影響を軽減し、7.000〜7.034MHzの可変範囲で安定に発振。
- 快適運用のための装備充実。
- 4月のDXコンテストで、アメリカルイジアナ州やメキシコなどと交信実績。
優秀賞第1席
HF 5バンドSSBトランシーバー
JR6FO下地 英得さん
【おもな特徴】
- 目的周波数までデジタル処理するフルデジタルSSB送信。
- 発振回路にTCXO、DDSを使用、周波数安定度向上。
- 低スプリアス、IMD特性が良好なデバイスと回路を採用。
- マイク回路に制限増幅器、スイッチト・キャパシタ・フィルタによるLPF搭載。
- 受信部は強信号に対応できるデバイスを採用。7MHz域外の強力信号に有効なフィルタ搭載。
- 有機ELディスプレイを使用。
優秀賞第2席
空き缶を利用した6m QRP AMトランシーバー(CanTra6AM2017)
JR8DAG菅野 正人さん
【おもな特徴】
- 空き缶を利用し独特の形状。65mm(直径)×110mm(高さ)、重さ240g。
- 50MHz QRP AM運用できる性能を確保し、安定性を重視した回路設計、メンテナンスしやすい構造。
- 50.550〜50.620MHz運用可能。
- セラミックフィルターを使ったシングル・スーパーヘテロダイン方式で感度、選択度を確保。
- 終段に2SC1973を使い出力100(mW)。終段コレクタ変調。送信インジケーターを装備。
- 006P型ニッケル水素電池を内蔵。
優秀賞第3席
多機能マルチバンド・トランシーバー
7L4WVU原口 忠さん
【おもな特徴】
- 丸メーターとカラフルなツマミで、明るいデザイン。
- 1.9〜50MHzまで1WオールバンドSSB/AM/CW/デジタルモードの運用可。中波ら短波放送受信可。
- 送受信部を独立構成。オンエア信号をモニター可。
- 進行、反射波切り替え表示・RFモニターBNC出力を装備。
- 3枚の大型基板を積み重ねて高密度実装。優れたメンテナンス性。
- パソコン接続インターフェース装備。
- エレキーはスタンドマイクを一体化。スプリアス低減や、ワイヤーアンテナ運用を目的とした着脱式小型アンテナチューナーも装備。
技術賞
日本初DATV送信も可能な249GHz逓倍式トランスバーター
JA3CVF森本 清さん
【おもな特徴】
- 249GHz帯で日本初DATV等多くの電波型式を逓倍式で送信可。
- 逓倍器、ミキサーユニットは0.64mmフリップチップダイオードを基板にハンダ付けキャビティー加工。
- バラクターダイオードの逓倍でミキサー方式より高出力。
- ホーン位置移動機構を独自に考案。モータードライブ化送受信位置の自動切替。249GHz帯の導波管スイッチ使用せずロスがない。
- 1.2GHz帯信号を汎用ICで6分周(1/8×1/3×4で実現)。
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