December 2015 NEWS TOPICS INFORMATION

愛知県弥富市立弥生小学校で14名の子供たちが,油井亀美也宇宙飛行士との交信に成功(詳報)

 第一報でも既報の通り12月4日18時30分から約10分間、愛知県弥富市の弥富市立弥生小学校体育館で、同校の5、6年生の14名の児童たちが交信に成功しました。

 弥富市立弥生小学校のスクールコンタクトを、地元アマチュア無線クラブとしてサポートした、弥富防災ハムクラブ会長のJA2KWX服部達夫さんに、詳細レポートをお送りいただきましたのでご紹介します。

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 平成27年12月4日、愛知県弥富市弥生小学校でARISSスクールコンタクトが実施され、5〜6年生の子供たち14名と地上への帰還が間近に迫った油井亀美也宇宙飛行士との交信に成功しました。弥富市長をはじめとして会場の多くの方々から「涙が出た」、「鳥肌が立った」と言う喜びの声が飛び交い、会場は感激の渦に包まれました。

★弥富市での実施
 金魚の生産高日本一の弥富市は、名古屋の西部に位置し、近年では湾岸部に航空機産業の工場を誘致し、大きく発展している市です。

★弥生小学校
 弥富町制前の明治6年鯏浦村に鯏浦村義校として開校し以後、明治時代に合併改称を繰り返しました。昭和22年弥富町制時代に弥富小学校に改称、33年に桜小学校が分離独立し、現在の弥生小学校となりました。
 弥富市では一番歴史のある小学校で、私の母校でもあります。「夢が語り合える学校」を教育方針とし現在603名の子供たちが在籍しています。近辺は比較的田んぼが多く高層の建物がないロケーションでISSとの交信が十分に期待できると思われました(右の写真はARISSスクールコンタクトがおこなわれた弥生小学校体育館と校舎屋上のアンテナ)。

★ARISSスクールコンタクト実施までの経緯
2014年 ARISSスクールコンタクトを愛知県弥富市でという話が持ち上がり、市内6小学校の内、弥生小学校が名乗り出る。
2014年12月ARISSスクールコンタクト申請書を提出する。
2015年7月弥生小学校に実施する連絡の打診が入る。
 7月13日夏休みを前にした全校朝礼で校長先生が「宇宙飛行士と交信できるかも知れない」というお話しをされ、 5・6年生を対象に交信に挑戦する子どもたちの募集を開始する。
 8月1日夏休みの出校日に合わせ、作文と共に22名の子供たちが応募してくる。
 9月9月末頃に予定していた交信本番がNASA側の都合でキャンセルとなる。 免許申請も一旦取り下げる。その後、11月最終週から12月第1週にかけて実施日の再割り当てを受け、11月に再度免許申請).

★開催までの事前研修
〇第1回研修会を実施(9月12日)

 応募してきた子どもたち22名から14名を実際に交信をおこなうチャレンジャー、8名を実施を助けるサポーターとして選出し、保護者の方とともに出席、初顔合わせをおこないました(右の写真)。弥富防災ハムクラブが今回のARISSスクールコンタクトの実施に全面協力することとし、クラブとメンバーの自己紹介をおこないました。
 弥富防災ハムクラブは平成16年に結成し、11年を経過、市との間で防災協定を結んでいる旨の紹介をしました。そして、現在ISSに長期滞在中の日本人宇宙飛行士油井さんの大先輩で航空自衛隊の空将補で退任されたクラブ員の方が油井さんとのツーショット写真をタブレットPCに写し出すと参加者は驚きの表情を見せました。メンバーの中には無線歴50年近い方や小学生の頃から無線に興味を持ち始めた方などいろいろな方がおられ、ラジオの受信に没頭した当時のお話しを含め、順次自己紹介をしました。その後、アマチュア無線を含めたARISSスクールコンタクト概略説明を行いました。
〇9月19日 第2回研修会を実施
 子供たちの質問内容をまとめ英語でのスピーチ練習を順番におこないました。
 そして、電波を知ろうということで身近なところにある電波についての話をしました。その際、電波が見えると いう子供もいて、おもしろく学習することができました。その後、FMラジオを使って校舎内に隠した電波発信源を探すゲームをおこないました。 子供たちは校舎内を駆け巡り一生懸命取り組んでいました。
〇10月24日 第3回研修会を実施
 実際に交信をおこなう形での研修をおこないました(右の写真)。
 まず、無線機の前でマイクを持ちPTTを押して話し、放して聴くという操作をおこなうというこのタイミングが、子供たちにとってはなかなかできないものでした。中には話し終わってもまだPTTを押したままの子供もいて、かなりとまどっていました。
 また、顔を少し上向きで話すとか、目線をどこに置くかなど、細かいところまでの研修をおこないました。その後、再度FMラジオを使って校舎内に隠した電波発信源を探すゲームを今回は1階から3階、校舎外と規模を広げて挑戦しました。
〇11月20日 第4回研修会を実施
 いよいよ交信本番の日が近づき体育館で最後の研修をおこないました。壇上に上がり、順番に交信する子供たちがどのように入れ替わるのか、顔、目線の位置はどこに置 くかなど本番に合わせたリハーサルをおこないました。地元のケーブルテレビ局の取材(写真右)もあり、本番前からその模様が放映されました。

★アンテナ、機材の設置、調整と開催日決定
〇11月21日 アンテナ、機材の設置、調整

 朝からクラブ員及びJARL愛知県支部をはじめとするベテランメンバーが応援集合し、アンテナ、基台、固定用土嚢20袋の屋上運搬からスタートしました。
 11月末とはいえ風もなく青空の下、皆であーだこーだと言いながら楽しくクロス八木、予備のGPアンテナ、基台の組み立てを行いました。また、本番同様、同軸ケーブル2本、LANケーブル、ACケーブルを接続し、体育館への引き込みをおこないました。

 体育館内では舞台に無線機、パソコンを置きケーブルを接続し、仰角ローテーターの動作確認をおこないました。2本のアンテナのSWRはともに1.0で完璧です。 クロス八木は当日の軌道に合わせた動作を確認し終了後ケーブルを巻き上げ、機材も一度片付けました。
〇11月21日 NASA側から開催日確定の連絡
 12月4日18時19分から約10分間の予定で実施されることが確定し、それも、予定の交信相手は油井亀美也宇宙飛行士になりました。油井宇宙飛行士は12月11日に地上への帰還が発表されていましたが、通常その1週間前のスクールコンタクトの実施はおこなわれないため、特別な実施予定となりました。

★スクールコンタクト当日
 実施日の12月4日(金)がやってきました。13時にスタッフは集合し、先日巻き上げたケーブルを下ろし、体育館の舞台に設置した無線機、パソコンに接続しました。
 そして、機器の動作テストへと進みました。そこで、思わぬアクシデントが3件発生、焦る気持ちを抑えて慎重に行動、当初15時頃完了する予定で余裕を持っていたのですが、16時30分までかかってしまいました。他にもアクシデントがないかと心配で本番までただただ祈るのみでした。
 全校児童を15時に一度一斉下校させた後、17時から開会セレモニーがおこなわれました。会場の体育館は壁面いっぱいに小学校1〜6年生が制作した宇宙に関する掲示物、作品が飾り付けられ、舞台の上は弥富のゆるキャラ「きんちゃん」が登場し、会場内の雰囲気を盛り上げました。
 まず、位田学校長、服部彰文弥富市長の挨拶に続き、JA2HDE木村時政JARL東海地方本部長の挨拶、他市会議員をはじめ来賓の皆様の紹介をおこないました。その後、JARL愛知県支部長で今回のコントロールオペレーターを担当する7l1FFN/2磯 直行さんからのISSとの交信の具体的な説明、子供たちへの今までの研修及び指導の経緯についての話しが続きました。
 続いてチャレンジャー、サポーターの成果の発表です。まず、サポーターが、油井宇宙飛行士の生い立ち、宇宙への旅立ちから帰還、地上との交信、ISSでの仕事、子供たちの夢など会話形式で発表しました。続いて、チャレンジャーによる英語での質問と成果の発表を一人一人順番にスピーチし会場の皆さんからその都度拍手をいただきました。

 そして、交信本番の18時30分が近づきました。サポーターが3分前、1分前、静かに!を表現した大きなカンバンを持って舞台を移動するたび緊張が走ります。
 コントロールオペレーターがマイクに向かい「NA1SS NA1SS This is 8N2YAYOI How do you copy? over」を繰り返します。
 受信はまだノイズばかりで手に汗を握る緊張が続きます。4回の呼び掛け後ノイズとともにわずかに油井宇宙飛行士の声、5回目の後に綺麗な音声が聞こえ、席に着いていた1番目のチャレンジャーに笑顔が走ります。そして、6回目の応答音声はまたノイズで一杯、チャレンジャーは不安そう。
 7回目の後、油井宇宙飛行士から「こちらは聞こえてます」と安心できる応答、8回目にコントロールオペレータ からの「開始したいと思います」のあと1人目のチャレンジャーにマイクを渡し、順次交信を開始しました。その後の音声は非常にクリアーで14人全ての交信を終えました。
 油井宇宙飛行士からは応答ごとに「○○くん質問ありがとう」、「○○さん非常に良い質問ですね」、「○○くん素晴らしい質問ですね」と一人一人名前を前置きしながら答えてくださり優しい人柄を感じました。
 最後に油井宇宙飛行士が会場の皆さんに対し、「皆さんと話ができて光栄です。宇宙飛行士になりたい方は一生懸命勉強と家族の手伝いをして頑張ってください」と締めくくり、約9分間の交信が終了しました。参加総数650名の会場は大きな拍手に包まれました。

 終了後、木村JARL東海地方本部長よりチャレンジャー、サポーターに修了証、またスタッフに感謝状が手渡されました。記念写真撮影の後、弥富市立弥生小学校ARISSスクールコンタクトは大成功で無事終了しました。

(弥生小学校詳報レポート:弥富防災ハムクラブ会長JA2KWX服部達夫さん)

(12月11日)

アマチュア無線フェスタ2015 JARD in 秋葉原が盛大に開催

 一般財団法人日本アマチュア無線振興協会(JARD)は、12月5日土曜日、東京・秋葉原駅西口のコンベンションホール・5階カンファレンスルームで「アマチュア無線フェスタ2015 JARD in 秋葉原」を盛大に開催しました。
 当日は、各地から熱心なアマチュア無線家など約300名が集まり、各種の聴講や展示の見学、アマチュア無線談義などを交わしていました。

 JARDがこれまでに開催した同種のイベントには、平成27年7月に東京・巣鴨のJARDハム教室で開催した、情報通信月間参加行事の「アマチュア無線実践運用セミナー」がありますが、今回はイベント内容をさらに充実させて、参加して楽しめるつぎの講演とアマチュア無線機器メーカー等の展示や販売が賑やかにおこなわれました。

  1. 失敗しないアマチュア無線の開局テクニック
  2. 正しいアンテナの設置方法
  3. D-STARの楽しみ方
  4. アマチュア衛星通信の楽しみ方
  5. あなたにもできる海外DX通信
  6. 移動運用でアマチュア無線を楽しもう!
  7. 電波の適正運用
【展示関係の出展:10社(団体)、順不同】
アイコム(株)、アルインコ(株)、(株)JVCケンウッド、コメット(株)、第一電波工業(株)、八重洲無線(株)、CQ出版(株)、(株)GHDキー、全国高文連アマチュア無線専門部設立準備会、JARD、JARL

 セミナーの最後には「抽選会」がおこなわれました。

 ここでは、さわやか女優、JARDアマチュア無線ナビゲーター、山ガールなど、多彩な顔を持つ“松田百香さん(JI1NYO局運用中)”がプレゼンターとなり、たくさんの賞品がプレゼントされました。

<> 賞品は、アマチュア無線フェスタ2015 JARD in 秋葉原で特別に製作したJARD特製CWキー(写真下左、5台)、アイコム(株)から2016年カレンダー(10枚)、(株)GHDキー(小型モールス・キー(3台)、CQ出版(株)からCQ ham radio誌2015年12月号(10冊)など、あわせて28人の方に抽選会の豪華な賞品が贈られました。


▲JARD特製CWキー


▲松田百香 公式Twitter
https://twitter.com/matsuda_momoka

(12月08日)


愛知県弥富市立弥生小学校で14名の子供たちが,油井亀美也宇宙飛行士との交信に成功(第一報)

 12月4日18時30分から約10分間、愛知県弥富市の弥富市立弥生小学校体育館で、同校の5、6年生の14名の児童たちが交信に成功しました。

 国内でのスクールコンタクトの成功は85回目、愛知県内での実施は9回目です。交信のために臨時に開設した社団局は「8N2YAYOI」です。

 今回のスクールコンタクトは、JARL東海地方本部が小学校と共同して準備を進めてきたもので、準備や実施に際して,JARL愛知県支部のメンバーも協力をおこないました。

 弥富市弥生小学校は、海抜マイナス1m、いわゆる海抜ゼロメートル地帯に位置していますが、周囲に大きな障害物もなく、無事交信することができました.

 なお,弥富市立弥生小学校のスクールコンタクトを、地元アマチュア無線クラブとしてサポートした、弥富防災ハムクラブ会長のJA2KWX服部達夫さんに、詳細レポートを依頼中で、届き次第JARL Web等でご紹介できる予定です。

(弥生小学校第一報レポート:7L1FFN/2磯 直行愛知県支部長)

(12月08日)

神奈川県厚木市の七沢希望の丘初等学校の児童たちが、ARISSスクールコンタクトで油井亀美也宇宙飛行士と交信に成功

 平成27年12月2日、神奈川県厚木市の七沢希望の丘初等学校の8名の児童が、ARISSスクールコンタクトで、国際宇宙ステーションに長期滞在中の油井亀美也宇宙飛行士との交信に成功しました。

 七沢希望の丘初等学校のスクールコンタクトは国内では84回目ですが、神奈川県内では2010年3月4日に実施された野口聡一宇宙飛行士と出身中学校(神奈川県茅ヶ崎市立浜須賀中学校)の生徒たちとの交信、そして2011年8月16日に神奈川県横浜市立倉田小学校で実施されたスクールコンタクト以来で3回目です。

 七沢希望の丘初等学校は厚木市内では唯一の私立小学校で、東丹沢の麓となる厚木市七沢地区の小高い丘の上に位置し、総児童数39名の、小さな小さな小学校です。
 同校の発表によれば、「基本となる生活態度を身に付けたあとで、児童が自分自身で問題を設定し、解決していける子どもを育てる」「こうしたいという願いを実現しようと自ら考え、判断、行動して夢や希望への歩みを進める子どもを育てる」「人や自然、社会などの多様な存在や価値観を尊重し、共に生きていこうとする子どもを育てる」の三つの教育理念のもとで児童の教育活動をおこなっているそうです。

●ことのはじまりは保護者(アマチュア無線家)の実施提案

 実は、七沢希望ヶ丘初等学校のスクールコンタクトへの取り組みの発端は、同校児童の保護者の中に、厚木アマチュア無線クラブに所属している熱心なアマチュア無線家から実施提案を受けたことがその発端と言います。

 「児童たちに、国際宇宙ステーションに今まさに滞在する宇宙飛行士とおしゃべりしてもらうことができる」、その保護者の方の提案は、同校に勤務の教職員の方々にとっても、たいへん魅力的なイベントとして大いに話題になり「実施したい」という総意に結びついたそうです。

 さて、同校の校長先生である島根照夫校長は、アマチュア無線家の免許を持っています。そして実は、島根照夫校長の前職は「青山学院初等部」の校長先生で、定年退職の後、七沢希望の丘小学校の校長先生として着任されました。

 以前からARISSスクールコンタクトに興味をお持ちの方なら、すでにお気づきの方もいらっしゃるかも知れませんが、青山学院初等部は2004年9月17日に、青山学院創立130年記念事業の一環としてARISSスクールコンタクトをアマチュア無線クラブで実施しています(国内9例目、右の写真)。島根校長先生はまさにその当時、青山学院初等部の先生だったのです。

 島根校長先生は「スクールコンタクトは、以前の職場で実施経験がありますから、その段取りや準備がいかに大変かは十分に分かっていました。そして、その苦労をしてもあまりのある魅力的なイベントであることも分かっていました」と言います。

 こうして、七沢希望の丘初等学校は、手始めにARISS Japanに実施申込書を提出することになりました。

 さて七沢希望の丘初等学校には、島根校長先生のほかアマチュア無線の免許を持った先生が2名いたのです。将来的なARISSスクールコンタクトの実施を踏まえて、この2名の先生を顧問として、同校の「アマチュア無線クラブ」を設立し、アマチュア無線の免許取得に挑戦し、今年4月にはうち5名の児童がアマチュア無線の免許を取得したそうです。

 島根校長先生は、前職の青山学院初等部のアマチュア無線クラブの合宿に、創立したばかりの「七沢希望の丘学校」のアマチュア無線クラブ顧問の2名の先生に参加してもらうことで、小学校のアマチュア無線クラブの交流を深める、来たるべきARISSスクールコンタクトのためのノウハウや、情報の交換を試みました。

 その一方で、島根校長先生は「七沢希望の丘初等学校でARISSスクールコンタクトを実施するには、使用機材の面でも運用の面でも、地元の多くのアマチュア無線家の協力が重要だ」と考え、スクールコンタクトの実施提案のあった保護者が所属している「厚木アマチュア無線クラブ」をはじめ、地元厚木にある「アンリツ厚木アマチュア無線クラブ」「日産自動車テクニカルセンターアマチュア無線クラブ」「FMカオンアマチュア無線クラブ」等に協力をお願いして、機材面や実施方法に関する準備や検討を進めることとなりました。

 その後、ARISSから平成27年10月に交信スケジュールが組めそうだと、実施に関する連絡を受けましたが、準備期間の関係もあってこのときは延期し、平成27年12月2日の実施決定に至ったのです。

●実施当日

 七沢希望の丘初等学校では、ARISSスクールコンタクトの実施に当たって、同校の児童・保護者はもちろん、同校のホームページや、「厚木市初 宇宙へ39人の挑戦」というポスター掲示などを通じて市内などから、広く一般見学者等を募ったそうです。

 そして迎えた当日は、同校の職員や地元アマチュア無線家の協力者によって、会場の設営がおこなわれました。

 交信会場は、地下の多目的ホール、アンテナをグランドに設営し、大型のプロジェクターを使用した、保護者や一般の見学者向けのサテライト会場を、1階の教室、1階テラスに設けました。

 ちなみに、交信会場と見学者の会場を別会場に設定するサテライト会場式の運営は、2004年に青山学院初等部が実施した方法と非常に似通っています。

 17:30から実施された開会式では、島根校長先生の「宇宙への夢」というお話し、6年生児童よるプロジェクトなどの説明、「交流を深めている「青山学院初等部アマチュア無線クラブ」のメンバーも迎えて交流記念式も実施され、いよいよ本番を迎えることとなります。

 交信するアマチュア無線クラブメンバーは、ここまで一生懸命、宇宙や、無線に関する勉強などを進めてきた8名です。

 国際宇宙ステーションとのスクールコンタクトのために臨時に開設した社団局は「8N1NKSG」。マイクコントローラーの八田一俊さん(JM1ESG)が、交信開始予定時刻の18:33から国際宇宙ステーションのアマチュア局NA1SSの呼出を開始しましたが、なかなか応答が得られません。

 NA1SSの呼出を開始した約5分後の18:38、ついに油井亀美也宇宙飛行士からの応答があり、8名の児童は交代で油井宇宙飛行士に交代で24問の質問ができ、交信終了後場内には大きな拍手が響き渡りました。

 ちなみに、ARISS運用委員の安田 聖さん(7M3TJZ)によると、12月に予定の第45次・第46次長期滞在クルー交代のソユーズロケット打ち上げに備えて、国際宇宙ステーションが高度を上げたことから、交信予定時刻が約5分遅くなったとのことです。

 交信終了後、会場では今回のスクールコンタクトの実施に、惜しげもなく協力をしていただいた、地元のアマチュア無線家のスタッフの方々の紹介と、保護者の代表の方から記念品の授与がおこなわれ記念撮影の後、全日程を無事終了しました。

■七沢希望の丘初等学校のスクールコンタクトの実施スタッフとして、協力された地元アマチュア無線クラブメンバーの方々(順不同、敬称略)
氏名コールサイン所属クラブ
徳久昌和JI1WSIFMカオンアマチュア無線クラブ
八田一俊JM1ESG厚木アマチュア無線クラブ
岩崎正二JR1KDA厚木アマチュア無線クラブ
小野 勉JO1QOR厚木アマチュア無線クラブ
飯吉政春JF1GTE厚木アマチュア無線クラブ
一杉佳範JM1LKIアンリツ厚木アマチュア無線クラブ
金澤紀応JP1TVCアンリツ厚木アマチュア無線クラブ
菅原博昭JO1KXP日産自動車テクニカルセンターアマチュア無線クラブ
佐藤修一JQ1NDHFMカオンアマチュア無線クラブ

(12月08日)

(12月11日更新)

   
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