May 2016 NEWS TOPICS INFORMATION


平成28年度の電波利用環境保護周知啓発強化期間

 総務省は、毎年6月1日〜30日を、「電波利用環境保護周知啓発強化期間」として、電波利用に関する周知・啓発を集中的かつ重点的におこなっていますが、今年も「不法電波はいけません!」をキャッチフレーズに、6月1日〜30日の間、各地方総合通信局管内において不法無線局への対策を強化し、良好な電波利用環境を確保していくとしています。

 なお右の写真は、平成28年度の電波利用環境保護関連コンテンツとして、先に発表されている電波利用環境保護活動のポスターで、イメージキャラクターには、お笑いコンビである「バイきんぐ」が採用されています。

(5月25日)





平成28年熊本地震において適用される「行政上の権利利益に係る満了日の延長に関する措置」について

 平成28年熊本県熊本地方の地震に係る、災害救助法の適用区域(熊本県の区域)のアマチュア無線家の皆様方にお知らせいたします。

 平成28年熊本地震による災害が、特定非常災害特別措置法に基づく「特定非常災害」に指定され、行政上の権利利益の満了日の延長等がおこなわれることが決定し、総務省は、平成28年5月9日付けの官報で、満了日が延長される具体的な行政上の権利利益等を告示しました(総務省告示第202号)。

 総務省では、平成28年5月11日付けの報道発表において、今回告示されたもの(予定のものを含む)を具体的に公表しています。

 今回、告示されたものの中でアマチュア局に関係するものは「無線局免許の有効期間や、再免許申請の期限の延長等」があり、適用対象のアマチュア無線局の免許の満了日や再免許申請の有効期限について、平成28年9月30日まで延長となります。詳細は総務省の報道発表等をご参照ください。

▽総務省の報道発表
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyokan04_02000045.html

▽平成28年熊本地震関連情報(九州総合通信局)
http://www.soumu.go.jp/soutsu/kyushu/info/important_p02-2-0.html

 なお、平成28年総務省告示第202号に基づく、熊本地震に伴う無線局免許等の有効期間の延長の措置の対象となった無線局に関わる具体的な手続き方法等については、九州総合通信局までお問い合わせください。

(5月11日掲載)

(5月13日更新)

(6月5日更新)


「詳細」



ロシア・トムスク工科大学の3Dプリンター衛星との接続実験(ARISS Russia)

 ARISS RussiaからARISS Japanに大変興味深い情報が届きましたのでお知らせします。

 ロシア連邦の都市、シベリア連邦管区に属するトムスク州にあるトムスク工科大学は、ロシアの著名な理工系大学です。ARISS Russiaの情報では、そのトムスク工科大学が構体設計を3DプリンターでおこなったCubeSatタイプの超小型アマチュア衛星(Tomsk-TPU-120)を開発し、4月にプログレス宇宙貨物船で国際宇宙ステーションに送り込みましたが、トムスク工科大学との接続実験のため、その3Dプリンター衛星に対して5月10日07:55 UTC(日本時間16:55)に電源を投入し、5月11日10:00 UTC(日本時間19:00)までの間起動させるとのことです。

 衛星からISSの第1アンテナで437.025MHz FMの電波を発信させます。また、ISSに装備されたTM-D700をクロスバンド中継器とし、第2アンテナで145.80MHz FMでもダウンリンクします。
 ダウンリンクは20〜30秒の間、さまざまな国の言語のメッセージが1分間の間隔を設けて間欠送信される模様です。

 ARISS Russiaでは今回の実験にあたって、広く世界のアマチュア無線家の方々に対して受信協力を求めており、ぜひ受信レポートを次まで送って欲しいとしています。

【受信レポートの送り先】(ARISS Russia)
Sergey Samburov(セルゲイ・サンブロフ、RV3DR)氏
・E-mailアドレス: rv3dr@mail.ru
・AMSAT-UK(英国アマチュア衛星通信協会)の関連ニュース
https://amsat-uk.org/2016/04/30/tomsk-tpu-120-cubesat/

(5月9日)


「詳細」



南極昭和基地8J1RLが5月5日「こどもの日」の特別運用を実施

 南極昭和基地に開設されたJARL南極局8J1RLは、毎年5月5日のこどもの日に、日本国内の小・中・高校生を優先して交信をおこなう「こどもの日」の特別運用を実施しています。昨年(平成27年)は、3月に昭和基地を襲ったブリザードで、8J1RLのアンテナ設備等に大きな損傷が発生し、やむなく特別運用を中止することとなりましたが、平成28年は設備が復旧できたことから、第57次日本南極地域観測隊が「こどもの日」の特別運用を実施することとなりました。

 東京都豊島区のJARL事務局資料室にあるJARL中央局JA1RLは、東京都支部の協力で、この日に合わせて8J1RLとの公開運用を実施。当日は17:00ごろから、事前に運用申込みがあった熱心な小・中・高校生ハム8名ほかが集まり、運用開始予定の18:00を待ちました。

 運用開始の待ち時間の間、JARL事務局会議室では南極地域観測隊の活動や南極に関する、南極地域観測隊OBの方の興味深いお話しなどがあり、来場の小・中・高校生のみなさんは、大変興味深げに聞き入っていました(下の写真左)。

 一方、JA1RLのある資料室では、交信開始予定時刻を前にコンディションのチェックを兼ねて21MHz帯で運用をおこない、定刻の30分ほど前から8J1RLへの呼出、シグナルのチェックを開始(上の写真右)。しかし呼出開始の当初は、8J1RLのシグナルが非常に弱いながら確認できたのですが、定刻が近づく頃から急激にノイズレベルが上がってしまって、21MHz帯ではすでに8J1RLのシグナルが受信できない状態に陥っていました。

 そのころ、バンドを14MHz帯に移して入感状況を確認してみますと、14MHz帯では8J1RLのシグナルを受信できることが確認できました。しかし、今回JA1RLに集まった子供たちに、2アマ以上の有資格者はいません。8J1RL側ではJA1RLが発していた21MHz帯10Wの呼出を十分に確認できていたようです。
 そこで、8J1RLから14MHz帯送信、JA1RLからは21MHz帯送信のクロスバンド運用での交信を試みることとなりました。

 そしてクロスバンド運用が開始された18:40ごろ、2名がレポート交換に成功しましたが、その後は14MHz帯の状況も急激にクローズとなり、残念ながらその後南極からのシグナルが聞こえてくることはありませんでした。

 当日、集まった子供たちも今回の体験が「日本と南極の距離感」と、「HF帯の電波伝搬の難しさ」を改めて実感する体験と感じていたようで、来年もチャンスがあれば参加してみたいという思いを胸に会場を後にされたようです。

 なお、南極昭和基地8J1RLでは、来年以降もこの「こどもの日」特別運用を継続して実施していく予定とのことです。

(5月6日)





JARDのスプリアス実態調査(HF帯固定局用無線機の募集を開始)

 JARD(一般財団法人日本アマチュア無線振興協会)では、JARL登録機種や初期のJARD技適機種(旧スプリアス規格の無線機)が、どの程度新スプリアス規格を満足するかどうか調査をおこない、保証業務等の参考とすることを目的として実態調査を実施しています。

 この調査は本年2月、ひとまずハンディー機およびモービル機を対象として、実施してきましたが、JARDでは4月27日から新たにHF帯固定局用の無線機を対象とした募集も開始しました。

 JARDでは調査対象の「HF帯固定局用の無線機」を所有のアマチュア無線家の方々に対して広く協力を求めています(※調査台数は同タイプにつき原則2台までの募集となります)。

 なお、調査の応募方法等の詳細は、JARDホームページの次のページをご参照ください。

https://www.jard.or.jp/hosho/contents/sp-survey-1.html

(5月2日)


「詳細」



平成28年度情報通信月間(5月15日〜6月15日)

 総務省では、情報通信の普及・振興を図ることを目的として、5月15日(日)から6月15日(水)の期間を「平成28年度情報通信月間」として、「電波の日・情報通信月間」記念式典(6月1日(水)に各地方で開催)ほか、さまざまな行事を実施します。

 本年度の情報通信月間は、「ICTで未来につなぐ 安心安全いきいき社会」をテーマに、情報通信月間推進協議会(JARLやJARDを含む関連59団体により構成)と総務省が一体となって、全国各地で情報通信によるデモンストレーション、各種セミナーやシンポジウム等のさまざまな行事が開催されます。

 各地の電波適正利用推進員協議会による「電波教室」や「電子工作教室」をはじめ、各地でアマチュア無線に関する催事等も計画されています。

 各地で開催予定の催事などについては、情報通信月間推進協議会のWebサイトをご参照いただき、興味がある催事があればぜひ参加されてください。

(5月2日)


「詳細」

   
| 2015年のNEWS |