May 2018 NEWS TOPICS INFORMATION


平成30年度「電波利用環境保護周知啓発強化期間」

 各地の総合通信局(沖縄総合通信事務所)は、平成30年6月1日(金)から10日間を「電波利用環境保護周知啓発強化期間」として、不法無線局や外国規格の無線機器の利用防止など電波利用に関する周知・啓発活動をおこないます。

 また6月は不法・違法無線局の取締り等を強化する期間として、良好な電波利用環境の確保をしていきます。

●電波利用環境保護周知啓発強化期間

  1. 期間
    平成30年6月1日(金曜日)から平成30年6月10日(日曜日)まで
  2. 主な周知啓発活動
    新聞広告、交通広告(JR、地下鉄、バスなどの公共交通車両において、中吊り広告または額面広告のポスターを掲示)、ポスター掲示及び広報誌への掲載(自治体および関係団体の協力で、ポスターの掲示および広報誌等に関連記事を掲載)

(5月28日)




第6回かながわアマチュア無線フィールドミーティング in 宮ケ瀬盛大に開催される(神奈川県支部)

 JARL神奈川県支部では、アマチュア無線を楽しんでいる皆様との親睦を図るとともに、これからアマチュア無線を始めたいという方やカムバックハムの皆様にも、宮ケ瀬ダム周辺の自然の中で、ご家族で気楽に参加していただくことを目的に、「かながわアマチュア無線フィールドミーティング in 宮ケ瀬」を開催しております。

 今年は、JARL高尾会長(JG1KTC)、島田関東地方本部長(JH1LWP)、伏見理事(JA1LVB)、JARD有坂顧問をお招きし、5月20日(日)午前10時から午後3時までの間、宮ケ瀬湖畔園地、宮ヶ瀬水の郷商店街およびプロムナードにおいて第6回目を開催、JARL会員等アマチュア無線家315人と一般来場の方やお子様等255人の合計570名という多数の方のご参加をいただき盛大に開催することができました。

 不安定な気圧配置が続き、天候予報も日々変化する中、当日は快晴に恵まれ、さわやかな新緑の中で、遠くは徳島県の方など県内外からのハム仲間が大集合しました。

 午前10時からの開会式を待てない皆様がジャンク市に殺到、開会前から大盛り上がりの中で開会式を挙行、森野富士彦神奈川県支部長の挨拶にはじまり、JARL高尾会長、島田関東地方本部長、伏見理事のご祝辞、後援の歓迎の辞をいただいて開催しました。

10:00から開会式がおこなわれた。写真上左から、開会の挨拶をするJF1NEF森野富士彦神奈川県支部長、宮ケ瀬水の郷観光協同組合井上理事長、祝辞を述べるJG1KTC尾義則JARL会長、写真下左から祝辞を述べるJH1LWP島田守康関東地方本部長、JA1LVB伏見美幸理事

 会場内では、横浜青葉無線クラブによるJA1YAA/1の移動運用、全日本長中波倶楽部による136kHzの公開運用、メリットファイブメンバーズハムクラブおよび神奈川県電波適正利用推進員協議会メンバーによるラジオ製作教室、横浜消防アマチュア無線クラブと、はまかぜクラブによるミニFOXフォックスハンティング(宝探しゲーム)、無線機器を中心としたジャンク市(16クラブ等が出展)、八重洲無線、アイコム、第一電波工業、コメットによるメーカーの展示と、西湘ハムセンター・むせんZone25による販売店ブース、NHKの放送中継車を改造した移動運用車両を含む移動運用車両コンテスト(5台がエントリー)など多彩な内容で参加した皆様にお楽しみいただきました。

 また、今年も地元宮ケ瀬から多彩な放送をしているコミュニティFM放送局のレイクサイドエフエム放送機構株式会社が運営する「むらラジ やまラジ 836」の全面的な協力をいただき、希望者を募りスタジオ見学会も実施しました。本開催に併せて実施した会員募集活動では多数の方に、新規会員申し込みや継続手続をおこなっていただくことができ、記念品として地元特産の「丹沢味噌」をプレゼントしました。

 会場内には、すでに開局されている小・中学生や高校生の姿もあり、ご家族で楽しまれている光景や地域クラブの会員として参加していただきました。JA1YAA/1の公開運用では、これからを担う中高生ハムによる積極的なアンテナ設営や運用などをおこなっている姿には頼もしいものを感じたところです。

 さらに、同時に開催した神奈川県支部監査指導委員及び神奈川県電波適正利用推進員協議会による電波に関する各種相談コーナーにも多くの相談が寄せられる等、皆様のアマチュア無線に対する熱意に支えられ、盛会裏のうちに閉会式を迎えることができました。

 参加者の皆様からは、ぜひ「今年は過去最高の人出で盛り上がりました」「来年もぜひ出展したい」など来年以降も定着した行事として開催して欲しいとの強い要望を多 数いただくことができました。

 JARL神奈川県支部では、現役の皆様にFBなハムライフを楽しんでいただくことはもちろん、若い世代の方にハムの世界に入ってきていただけるような企画やカムバックハムへの支援などを積極的に推進する方針です。今後ともJARL神奈川県支部の行事に一人でも多くの方にご参加いただきますようお願いします。

 ご参加・ご支援いただきました皆様ありがとうございました。

(レポート:JF1NEF森野富士彦神奈川県支部長)

(5月23日)




平成29年度末(平成30年3月31日現在)のアマチュア局数

 総務省が発表している、平成29年度末(平成30年3月31日現在)の総アマチュア局数は427,070局で地方別の内訳は下の表の通りです。

北海道東北関東信越北陸東海
38,85444,894121,71117,87110,56356,822
近畿中国四国九州沖縄合計
51,32326,69219,58436,3162,440427,070

(5月17日)




JARL南極局8J1RLのこどもの日特別運用を実施


▲交信成功後に記念撮影

 南極昭和基地に開設されたJARL南極局8J1RLは、毎年5月5日のこどもの日に併せて、日本国内の小・中・高校生を優先して交信をおこなう「こどもの日」の特別運用を実施しています。今年は、第59次日本南極地域観測隊が「こどもの日」の特別運用を実施しました。

 東京都豊島区のJARL事務局のJARL中央局JA1RLは、この日に併せて8J1RLとの公開運用を実施。当日は16:00前から、事前に運用申込みがあった熱心な小・中・高校生ハム11名ほかが集まり、運用開始予定の17:00を待ちました。

 運用開始の待ち時間の間、JARL事務局会議室では、JG1KTC尾義則JARL会長(JA1RL運用委員会委員長)の挨拶、当日集まった子供たちの自己紹介、南極OB会アマチュア無線クラブ会長のJR1FVH小林正幸さん(第25次、第46次南極観測隊員、)による南極昭和基地でのアマチュア無線運用にまつわる興味深いお話し(右の写真)や、7K2GMJ新谷一徳さん(JA1RL運用委員会)から南極昭和基地との、具体的な交信の方法等の説明がおこなわれました。

●近年の南極昭和基地との通信事情

 往年の南極昭和基地との通信は短波帯の電離層通信でおこなわれていましたが通信衛星回線の整備が進んだ現在では、電話やインターネットなどによる通信が普通に活用されています。
 この辺の事情は国際宇宙ステーションについても同様で、通信という意味合いでは南極も宇宙もかなり距離が縮まっており実に便利な時代です。

 一方、そんな時代でも短波帯のアマチュア無線による南極との交信は電離層反射を介して、1対1で直接電波を送り届ける点、コンディションによって交信ができるかできないか分からないという偶然性がスリリングな醍醐味なのです。

●交信を開始

 今年のJA1RLの運用に参加してくれた11名は、3・4アマの免許を持った子供たちですので運用は21MHz帯とし、無線機は10W機、50W機、予備として200W機をそれぞれ準備しました。

 定刻の17:00ごろから、JO1LDY黒木重弘さん(JA1RL運用委員)が、8J1RLの呼出を開始しました(右の写真)。しかしJA1RLの呼出に対して、8J1RLからのコールバックが聞こえてこないのです。
 昭和基地に電話により確認を取ってみますが、どうやらJA1RLの21MHz帯の信号は昭和基地では聞こえているようなのです。

 そこで逆に8J1RL側から21MHz帯による呼出をおこなってもらうことにしましたが、JA1RL側ではコールが確認できませんでした。
 ソーラーサイクル24の末期でもありHF帯ハイバンドのコンディションがボトムに近づいている昨今ですから、21MHz帯がこの日にオープンしなかったのはある意味やむを得ないのかもしれません。

 会場に集まってくれた子供たちにせめて南極との交信のようすを聞いてもらうことを意図して、運用バンドを14MHz帯に変更してコールすることとしました。

 すると、14MHz帯では8J1RLのコールバックがあり、子供たちに交信してもらうことは残念ながらできませんでしたが、昭和基地との交信のようすを聞いてもらうことはできました。

 右の写真は、8J1RLと14MHz帯での交信のようすで、子供たちはJARL南極局8J1RLとの交信に熱心に聴き入っていました。

●南極観測隊員の皆様方のご厚意で

 交信の終了後には、南極観測隊の方々のご厚意で、なんと嬉しいことに、交信会場に集まった11名の子供たちの質問に電話で一問一答で答えてくださることとなりました。

 これには子供たちも、同行の保護者の方々も大喜びで、普段から聞いてみたかった南極に関するそれぞれの質問をすることができ、有意義なひとときを過ごしていただくことができたようです。

 一方で、集まった子供たちは今回の体験で「日本と南極の距離感」と、「HF帯の電波伝搬の難しさ」を改めて実感する体験と感じていたようで、来年もチャンスがあれば参加してみたいという思いを胸に会場を後にされたようです。



(5月5日、速報を掲載)

(5月7日、詳細レポートを掲載)




2018年度情報通信月間(5月15日〜6月15日)

 情報通信月間は、昭和60年4月の情報通信の制度改革を機に、情報通信の普及・振興を図ることを目的として設けられました。

 毎年この情報通信月間には「電波の日・情報通信月間」記念式典ほか、情報通信にまつわるさまざまな行事が開催されています。

 2018年度の情報通信月間は、「ICTで つなげる ひろがる 明るい社会」をテーマに、情報通信月間推進協議会(JARLやJARDを含む関連59団体により構成)と総務省が一体となって、全国各地で情報通信によるデモンストレーション、各種セミナーやシンポジウム等のさまざまな行事が開催されます。

 期間中には、各地の電波適正利用推進員協議会等による「電波教室」や「電子工作教室」をはじめ、各地でアマチュア無線に関する催事等も計画されています。

 各地で開催予定の催事などについては、情報通信月間推進協議会のWebサイトに紹介されます。興味がある催事があればぜひ参加されてください。

▽情報通信月間推進協議会のWebサイト

http://www.jtgkn.com/

(5月1日)


「詳細」


総務省が「平成30年度電波利用環境保護活動用」のPRポスターを発表

 総務省は5月1日、電波利用ホームページで、平成29年度の電波利用環境保護関連コンテンツとして、電波利用環境保護活動のポスターを発表しています。

 今年のポスターのデザインは右のとおりで、著名なフォークのシンガーソングライターでもあり、また俳優でもある「泉谷しげる」さんを採用したもので、メインキャッチコピーは「不法電波は許さないぜ。よお!不法電波つかってねえだろうな。」です。

 総務省では、今回発表したポスターで平成30年度の電波利用環境保護活動を展開していきます。

▽受信環境クリーン協議会の発表(PDF形式)

http://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/monitoring/index.htm

(5月1日)


「詳細」


   
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