GPアンテナでも受信できる
「ふじ3号」CWテレメトリーを受信してみよう
【簡単な設備で衛星通信を楽しもう】

 衛星通信用の設備というと,とかく大がかりなイメージがつきまといます。
 「ゲインの高いビームアンテナをローテーターや仰角ロケーターで回して……」
 そんな設備を揃えるのは結構大変です。
 でも「ふじ3号」のCWテレメトリーやアナログ系の交信は,軌道やコンディションさえよければ,信号強度はS0からS5ですがGPアンテナでも受信できるのです。
 オールモードの430MHz帯の受信機をお持ちの方はぜひトライしてみましょう。

【受信システム機材の例】

  1. 430MHz帯CW/SSBが受信できるトランシーバーまたは受信機
  2. 430MHz帯用GPアンテナ(ゲインは7.2dB程度あるとよい)
  3. 430MHz帯用約15dB程度のプリアンプ

 「ふじ3号」のCWビーコンは約100mWです。
 デジタル系のダウンリンクは1WですのでJAS−1モデムやG3RUH方式のFSKモデムをお持ちの方はデジタル系の受信にもトライしてください。
 「ふじ3号」は最大で約±8KHzのドップラーがあります。435.803MHz付近で待ち,したがって周波数は低くなるので周波数つまみを受信しながら調整します。

【テレメトリーは衛星の健康状態を示すバロメーター】

 衛星が送ってくるビーコンテレメトリーには,動作状況や電力事情,温度状況など「衛星の健康状態」を示す数々の情報が,一定の規則でコード化されています。

 「ふじ3号」の場合,運用モードに応じて,CWとデジタル系の2種類のテレメトリーフォーマットで,情報を送信しています。

1)CWテレメトリー
 アナログ系中継機が動作しているときに435.795MHzのCW(電信:トンツー)で送られるテレメトリーです。【CWテレメトリーの解読方法はこちら】

2)デジタル系テレメトリの解読
 デジタル系中継機が動作しているときに435.91MHzで送信されます。運用モードにより1200bps(PSK:2相の位相変調)と9600bps(G3RUH方式のFSK)のモードがありますが送られてくるテレメトリーは同じです。
【デジタル系テレメトリーの解読方法はこちら】




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