新時代の幕開けを共に


JARL会長


 新しい年度を迎えるにあたり、会員皆様におかれましては連盟の運営にご理解とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。

 これまでJARL NEWSや、JARL Web・メールマガジン等でご報告しておりました、総務省の「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線アドバイザリーボード」からの提言を踏まえた「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正」につきましては、改正案への意見募集とその結果の公表、そして総務省電波監理審議会からの答申を経て、このほど3月に制度改正が公布され、同時に施行となりましたことをご報告申し上げます(一部は9月施行となります)。本改正の詳細につきましては、総務省様寄稿によるJARL NEWS2023年春号の記事及び以下のページをぜひともご覧ください。

▽ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正について①
https://www.jarl.org/Japanese/2_Joho/News2023/seidokaisei1.pdf


 今般の制度改正に至る過程におきましては、当連盟といたしまして、令和2年12月の総務省「デジタル変革時代の電波政策懇談会」の意見募集に対して、今後のIoT人材育成の観点からアマチュア無線の制度緩和等の意見を提出し、その後、総務省においてアマチュア無線のより活用しやすい制度・環境実現にむけた検討が進み、昨年1月より有識者による「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線アドバイザリーボード」が開催され、小職もメンバーとして参画して、アマチュア無線に触れる機会の促進、開設・運用までの手続きの迅速化などワイヤレス人材育成のための意見はもとより、今後のアマチュア無線の振興・発展、会員皆様が快適にアマチュア無線を愛好いただけるような意見提出や要望をおこないました。同アドバイザリーボードにおいて幅広い議論・検討が進められた結果、先に述べた提言が取りまとめられ、今回の制度改正実現への土台となりました。こうした過程を経て、多くの方々のご尽力により実現いたしました今般の制度改正、総務省をはじめとした関係各位に心より謝意を表します。

 JARLとしては、今回の制度改正による体験機会の拡大や教育・研究活動でのアマチュア無線の活用の明確化、アマチュア局の開設・運用までの迅速化及び免許制度の簡素合理化等を積極的に幅広く周知広報し、アマチュア無線を楽しむ方々がさらに広がり、また、次世代の人材育成が進むように努めて参ります。年間をとおして制度改正の周知広報をはかり、JARL NEWSはもちろんのこと、業界紙や専門雑誌等の紙媒体、JARL Webやメールマガジンなどのインターネット、ラジオ情報番組といった電波媒体など多角的に広報を進める他、当連盟の重要な組織である全国各地の地方本部、支部、登録クラブなどにご協力いただきながら各地の皆様に新しい制度を知っていただくとともに、日本のアマチュア無線界最大のイベントであるハムフェアをはじめとした各地のイベント会場においても情報発信をおこなって参ります。
 会員の皆様におかれましても、一人でも多くの方に今般の制度改正をお伝えいただき、そして一人でも多くの方が共にアマチュア無線を楽しむ仲間となるよう、ご協力をお願いいたします。アマチュア無線界にとって新時代の幕開けとなるよう、連盟の事業活動にさらに邁進して参ります。

2023年4月

〒170-8073 東京都豊島区南大塚3丁目43番1号
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟
会 長  髙尾 義則(JG1KTC)
TEL 03-3988-8741 FAX 03-3988-8771

【これまでのご挨拶】
2023年4月2022年10月
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2019年7月2019年4月2019年1月2018年10月
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