第66回 ALL ASIAN DXコンテスト規約
1 開催日時
- (1)電信部門:2025年6月21日(土)00時00分(UTC)から6月22日(日)24時00分(UTC)まで
2025年6月21日(土)09時00分(JST)から6月23日(月)09時00分(JST)まで
- (2)電話部門:2025年9月6日(土)00時00分(UTC)から9月7日(日)24時00分(UTC)まで
2025年9月6日(土)09時00分(JST)から9月8日(月)09時00分(JST)まで
2 使用周波数帯
アマチュアバンド:160m、80m、40m、20m、15m、10m
3 種目と電子ログで提出する場合のCATEGORY CODE
全参加局共通
参加種目 | CATEGORY CODE |
シングルオペ (注1) | シングルバンド | ハイパワー (注2) | SO160HP~SO10HP |
ローパワー (注2) | SO160LP~SO10LP |
オールバンド | ハイパワー (注2) | SOABHP |
ローパワー (注2) | SOABLP |
オールバンド24時間(注6) | ハイパワー (注2) | SOABHP24 |
ローパワー (注2) | SOABLP24 |
マルチオペ (注5) | シングルTX(注4) | ハイパワー (注2) | MSHP |
ローパワー (注2) | MSLP |
マルチTX | ハイパワー (注2) | MMHP |
ローパワー (注2) | MMLP |
■JA局のみ
参加種目 | CATEGORY CODE |
シングルオペジュニア(注3) | SOJR |
シングルオペシルバー(注3) | SOSV |
- (注1) シングルオペは、コンテスト中の運用に関わるすべてのことを一人でおこなうものとし、それ以外はマルチオペとする。
- (注2)ローパワーは出力100W以下。ハイパワーは、オペレータおよび/または局の免許を発行する国の主管庁が定めた最大送信出力範囲内において出力の制限はなし。
- (注3)ジュニアは年齢20歳未満とし、シルバーは年齢70歳以上。
- (注4)マルチオペ・シングルTXでは、同時に送信できるのはランニングステーションの1波のみ。ただし例外として、ランニングステーションとは異なるバンドでニューマルチを得る場合に限り、ランニングステーションとマルチステーションの2波を同時に送信することが可能。
マルチオペ・シングルTXでは、10分間ルール(CQ WW方式)をランニングステーションとマルチステーションそれぞれ個別に適用する。10分間ルールとは、バンドを変更して最初の交信をした時刻を起点として、10分間はそのバンドに留まらなければならないというルール。
- (注5)マルチオペの運用場所は一箇所とし、運用範囲は直径500mの円内とする。
- (注6)シングルオペ・オールバンド24時間種目は、運用時間のうち最初の24時間のみが得点の対象となる。ログに交信が記載されていない連続した60分間以上の時間を休憩時間とし、休憩時間は運用時間にカウントしない。ログに24時間以上の運用が記録されている場合は、運用時間のうち最初の24時間のみが得点の対象となる。
4 呼出し(例)
- ①電信の場合 CQ AA
- ②電話の場合 CQ AA コンテスト
5 コンテストナンバー
- (1)シングルオペ局: RST符号による信号レポートとコンテスト開始時におけるオペレーターの年齢または”01”(ゼロワン)
- (2)マルチオペ局:RST符号による信号レポートとコンテスト開始時におけるオペレーターの平均年齢または”01”(ゼロワン)
6 共通規約
- (1)クロスバンドおよび電信と電話間のクロスモードによる交信を禁止する。
- (2)コンテスト中の運用場所の変更を禁止する。
- (3)シングルオペおよびマルチオペ・シングルTXによる、同一または異なるバンドにおける2波以上の電波の同時発射を禁止する。ただしマルチオペ・シングルTXにおいてニューマルチを得る場合の異なるバンドにおける2波の電波の同時発射を除く。
- (4)マルチオペの同一バンドにおける2波以上の電波の同時発射を禁止する。
- (5)レピータによる交信を禁止する。
- (6)コールサインもしくはマルチプライヤーを受信信号の周波数情報と共にオペレータに知らせるあらゆる技術、たとえばWebクラスター、CWスキマー、リバースビーコンネットワークの使用を認める。
- (7)コンテスト中に自局の運用情報を Webクラスターにアップロードするセルフスポッティングや、携帯電話、メール、チャット、およびSNS などのアマチュア無線以外の手段を用いて伝える行為、ならびにそれを依頼する行為を禁止する。
- (8)リモート運用は、すべてのアンテナ、送信機、受信機がひとつの所在地に収まっている場合にのみ許される。すべてのリモート運用局は、局免許、オペレータ免許、および該当参加部門・種目のルールに従うこと。
- (9)送信機、受信機、アンテナを設置した無線局の所在地外に位置するリモート受信機の使用は禁止する。
- (10)コンテスト終了後にログを修正することを禁止する。ただし、誤入力の修正、電子ログのフォーマット変更や手書きログを電子ログ化する作業はこれに含まれない。
- (11)同一部門において、一つのコールサインで複数の種目にログを出すことを禁止する 。
- (12)同一部門において、一人のオペレータが複数の異なるコールサインで運用し、それぞれのコールサインでログを提出することを禁止する。
7 得点とマルチプライヤー
- (1)アジア州の局
- ①得点
完全な交信の得点は、次のとおりとする。
ただし、同一エンティティー内の局との交信は得点にもマルチにもならない。
また同一バンドにおける同一局との重複交信(同一局との2回以上の交信をいう)は、1回の交信を除き、得点にならない。
- 160mバンド ・・・・・・・・・ 交信相手がアジア州の局3点、アジア州以外の局9点
- 80mと10mバンド ・・・・ 交信相手がアジア州の局2点、アジア州以外の局6点
- その他のバンド ・・・・・ 交信相手がアジア州の局1点、アジア州以外の局3点
- ②マルチプライヤー
各バンドで交信した局の「DXCCリスト」による異なるエンティティー数
- (2)アジア州以外の局
- ①得点
アジア州の局(駐日米極東軍補助軍用無線局を除く)との完全な交信の得点は、次のとおりとする。
ただし、アジア州以外の局との交信は得点にもマルチにもならない。
また同一バンドにおける同一局との重複交信は、1回の交信を除き、得点にならない。
- 160mバンド ・・・・・・・・・ 3点
- 80mと10mバンド ・・・・ 2点
- その他のバンド ・・・・・ 1点
- ②マルチプライヤー
各バンドで交信したアジア州の局の「WPXコンテストルール」による異なるプリフィックス数
- (3)JD1局の取り扱い
- 小笠原諸島と沖の鳥島は、アジア州とする。
- 南鳥島は、オセアニア州とする。
- (4)MM(公海上)の局
- 運用場所のいかん(アジア州内外)に関わらず、アジア州の局との交信のみを有効とし、MM局として得点は掲載するが、順位付けはしない。
- MM局との交信は、得点をアジア州同士の交信と同一とするが、マルチはカウントできない。
8 総得点の計算方法
-
(1)オールバンドの場合
〔各バンドにおける得点の和〕 × 〔各バンドで得たマルチプライヤーの和〕
-
(2)シングルバンドの場合
〔当該バンドにおける得点〕 × 〔当該バンドで得たマルチプライヤー〕
9 書類の提出
- (1)書類の提出方法
- ①電子ログによる場合
キャブリロ(Cabrillo)形式あるいはJARL電子ログ形式で作成したテキストデータをログ提出用Webページの指示に従ってアップロード、またはメールで提出先アドレスに送信する。
- ②紙ログの場合
JARL制定の「サマリーシート」および「ログシート」(または同形式のもの、A4判)を使用し、必要事項を記入して提出する。また、紙によるログ・サマリーは、記入項目がすべて手書きであり、交信局数が100局までのログのみを受け付けることとする。
- (2)書類の記入上の注意
- ① マルチオペの場合:全オペレータのコールサイン(コールサインがない場合は氏名)をキャブリロ(Cabrillo)形式では OPERATORS:に、JARL電子ログ形式 では<MULTIOPLIST>に記入する。
紙ログの場合はサマリーシートの意見欄に記入すること(同欄に全部記入できない場合は、サマリーシートの裏面または別紙に記入する)
マルチオペ・シングルTXの場合は、交信ごとにランニングステーションまたはマルチステーションのどちらで交信したかを表示する、またはランニングステーションおよびマルチステーションごとに時間順に並べること。
- ② ジュニアまたはシルバーの場合:年齢をJARL電子ログ形式では<AGE>に、キャブリロ(Cabrillo)形式ではSOAPBOX:に記入すること。紙ログサマリーシートでは意見欄に記入すること。
- ③ 時間はUTCを使用する。
- ④ JA局の運用地:運用地が設置場所または常置場所と異なる場合は、運用地の都道府県をキャブリロ(Cabrillo)形式ではLOCATION:に、JARL電子ログ形式では<OPPLACE>に記入すること。 紙ログサマリーシートでは運用地欄に記入すること。
- ⑤ チェックログとして提出する場合には、参加部門種目コードナンバーの欄にCHECKLOGと記載する。
- ⑥ エントリー種目以外の交信データはエントリー種目の交信データと一緒に提出すること。エントリー種目以外の交信データはログ審査時に得点対象外として扱うためCHECKLOG等の表示は不要とする。
- (3)提出締切日
- 電信部門:2025年7月2日(水)(UTC)必着
- 電話部門:2025年9月17日(水)(UTC)必着
- (4)提出先
- ① 電子ログをWebからアップロードする場合https://contest.jarl.org/upload-aa
電子ログをE-mailで送信する場合
- ・電信部門 aacw@jarl.org
- ・電話部門 aaph@jarl.org
- ② 郵送の場合 〒170-8073 JARL ALL ASIAN DX コンテスト係
(5)JA局の入賞対象局については、次に掲げる資料等の提出を求める場合があります。
- ①交信時に記入したログ(オリジナルログ)
- ②送信機の名称、送信出力など運用時のデータ
- ③マルチオペ種目のオペレータの無線従事者の資格確認資料(無線従事者免許証のコピー)
- ④ 実際の運用状況等、ログ審査に必要とコンテスト委員会が判断した情報
- (6)個人情報の利用について
JARLは、収集した個人情報についてJARLの実施するコンテスト業務遂行(集計・審査・証状発送・広報活動)のために利用する。
- (7)入賞局ログデータの公開
入賞局のログデータを結果発表後に公開する。
コンテスト参加者は、入賞局が提出した交信ログ内容(サマリーシートの個人情報は除く)が公開されることに同意したとみなす。
10 賞
- (1)参加種目の各大陸1 位の局には、電子化した賞状を贈る。ただし、シングルオペジュニアおよびシングルオペシルバーは除く。
また、シングルオペのすべての種目を通してアジア局およびアジア以外のDX局のなかで、それぞれ得点が最も高い局へ「シングルオペ・アジア1位」、「シングルオペ・DX(アジア外)1位」の盾を贈る。
- (2)参加種目のエンティティー(U.S.A.にあってはUS CQ Zoneのエリア3、4、5)ごとの参加局数に応じて、次のとおり電子化した賞状を贈る。
- ①10局以下の場合 ・・・・・・・・・・1位
- ②11局~20局の場合 ・・・・・・・・2位まで
- ③21局~30局の場合 ・・・・・・・・3位まで
- ④31局以上の場合 ・・・・・・・・・・5位まで
- (3)各種目の日本(JA)のコールエリア第1位の局に電子化した賞状を贈る。
- (4)コンテストナンバーとして年齢を送った日本(JA)の参加局で、各種目の世代別上位3位までに世代別オーバーレイ賞を設け、電子化した賞状を贈る。
世代は次の区分とする
- – 20 歳未満
- – 20 歳以上 40 歳未満
- – 40 歳以上 60 歳未満
- – 60 歳以上 80 歳未満
- – 80 歳以上
- (5) (1)~(4)について、紙の賞状発行を希望する局は 所定の手順で申請すること。
11 失格事項等
- (1) ログシートに記載されている交信局のコールサイン等について審査の結果、明らかに虚偽の記載が認められた場合は失格とする。
- (2) この規約に定める事項に違反した場合は、コンテスト審査において処分を決定する。
この処分とは、減点、警告、エントリーのチェックログへの移行、失格等を言う。
- (3) (1)、(2)およびコンテスト結果に対して異議の申し立てを受け、裁定の結果失格となった局は、失格の日から3年間はJARL主催コンテストに参加しても入賞を認めない。
- (4) 失格の局は、コールサインおよび失格の理由をWebサイトに発表する。
12 JARL登録クラブの得点および順位等
JARL登録クラブの構成員(日本国内から参加したシングルオペ局とマルチオペ局1局)から申告された総得点をクラブごとに集計の上、登録クラブ種別ごとに順位を決定する。
クラブ対抗に提出できるマルチオペ局のオペレータ(ゲストオペレータを含む)の半数以上はそのJARL登録クラブの構成員であること。JARL登録クラブについて、審査に必要な資料等の提出を求める場合がある。
13 結果発表
- 電信部門:2025年12月頃を予定(JARL Web)
- 電話部門:2026年3月頃を予定(JARL Web)
2波について
紙の賞状申請手順
電子ログについて