第66回 ALL JAコンテスト規約


1 開催日時

   2024年4月27日(土)21時00分から4月28日(日)21時00分(JST)まで

2 参加資格

   日本国内のアマチュア局およびSWL(アマチュア局の電波を受信する個人をいう)

3 使用周波数帯 
アマチュアバンド
使用周波数帯
電信
電話
1.9MHz帯 1.801~1.820MHz 【AM/SSB】1.850~1.875MHz
3.5MHz帯 3.510 ~3.530MHz 【AM/SSB】3.535~3.570MHz
7MHz帯 7.010~ 7.040MHz 【AM/SSB】7.060~7.140MHz
14MHz帯 14.050~ 14.080MHz 【AM/SSB】14.250~14.300MHz
21MHz帯 21.050~ 21.080MHz 【AM/SSB】21.350~21.450MHz
28MHz帯 28.050~ 28.080MHz 【AM/SSB】28.600~28.850MHz
【FM】29.200~29.300MHz
50MHz帯 50.050~ 50.090MHz 【AM/SSB】50.350~51.000MHz
【FM】51.000~52.000MHz

【注】A2A電波による電信はAM/SSB、F2A電波による電信はFMの使用周波数帯とする。

 JARL主催コンテスト(ALL ASIAN DX、QSOパーティを除く)では、 電波型式ごとに「コンテスト使用周波数帯」を制定しています。 運用にあたって特に注意してほしいのは、SSBにおいてLSBの場合は 下限周波数、USBの場合は上限周波数です。
 たとえば、7MHzにおけるコンテストの下限周波数は7060kHzですが、LSBですので、ダイヤル に表示される周波数は、7063kHzになります。仮に7060kHzの表示 周波数で送信すると7057kHz~7060kHzの範囲の電波を送信したこと になり、周波数帯の逸脱になります。14MHzの場合はUSBですので、 上限周波数は14297kHzの表示周波数になります。 14300kHzの表示で送信すると14300kHz~14303kHzの範囲の電波を 送信したことになり、周波数帯の逸脱になります。
 以上の点に注意して、コンテストをお楽しみください。

4 参加部門および種目

 
部門
種目
最大電力[W]
免許
範囲内
100
10 (20)
5
電話
(注1、4)
シングルオペ
(注3)
オールバンド(14MHzを除く)
---
---
PA
---
1.9MHzバンド
---
---
P19
---
3.5MHzバンド
---
---
P35
---
7MHzバンド
---
---
P7
---
21MHzバンド
---
---
P21
---
28MHzバンド
---
---
P28
---
50MHzバンド
---
---
P50
---
ニューカマー(注5、9)
(14MHzを除く)
---
---
PN
---
マルチオペ
(注11)
オールバンド(14MHzを除く)
---
---
PMA
---
電信
シングルオペ
(注3)
オールバンド
CAH
CAM
---
CAP
1.9MHzバンド
C19H
C19M
---
C19P
3.5MHzバンド
C35H
C35M
---
C35P
7MHzバンド
C7H
C7M
---
C7P
14MHzバンド
C14H
C14M
---
C14P
21MHzバンド
C21H
C21M
---
C21P
28MHzバンド
C28H
C28M
---
C28P
50MHzバンド
C50H
C50M
---
C50P
シルバー(注6、9)
CS
---
---
---
マルチオペ
(注11)
オールバンド
CMAH
CMAM
---
---
2波(注7、9)
CM2
---
---
---
電信電話
(注2)
シングルオペ
(注3)
オールバンド
XAH
XAM
---
XAP
1.9MHzバンド
X19H
X19M
---
X19P
3.5MHzバンド
X35H
X35M
---
X35P
7MHzバンド
X7H
X7M
---
X7P
14MHzバンド
X14H
X14M
---
X14P
21MHzバンド
X21H
X21M
---
X21P
28MHzバンド
X28H
X28M
---
X28P
50MHzバンド
X50H
X50M
---
X50P
シルバー(注6、9)
XS
---
---
---
SWL(注2、9)
XSWL
---
---
---
マルチオペ
(注11)
オールバンド
XMAH
XMAM
---
---
2波(注7、9)
XM2
---
---
---
ジュニア(注2、8、9)
XMJ
---
---
---
  • (注1)電話部門のすべての種目は、空中線電力10W以下(50MHzバンドでは20W以下)とする。
  • (注2)電信電話部門は、「電信および電話」または「電話」によるものとする。 ただし、SWLおよびジュニアは電信のみによる参加のときも、この部門に含める。
  • (注3)シングルオペは、コンテスト中の運用に関わるすべてのことを一人で行うものとし、それ以外はマルチオペとする。
  • (注4)電話部門オールバンド種目は、14MHzバンドの運用は除く。
  • (注5)ニューカマーは、初めて局を開設した個人局であって、局免許年月日が開催日の3年前の同日以降に免許された局とする。
  • (注6)シルバーは、年齢が70歳以上のオペレータによる運用であるものとする。
  • (注7)2波は、いかなる場合も同時に送信できるのは2波(異なる2バンド)以下とし、2波それぞれに「10分間ルール」を適用する。「10分間ルール」とは、バンドを変更して最初の交信をした時刻を起点として、10分間はそのバンドに留まらなければならない、というルール。
  • (注8)ジュニアは、年齢が18歳以下のオペレータの運用とする。
  • (注9)ニューカマー、シルバー、2波、SWLおよびジュニアは使用するバンド数に関係なくオールバンドにエントリーしたものとみなす。SWLおよび2波は、使用するバンドに制限はない。
  • (注10)コードナンバーのH、M、Pは、それぞれ空中線電力「100W超」、「5W超100W以下」、「5W以下」の電力区分を表す
  • (注11)運用場所は一箇所とし、運用範囲は直径500mの円内とする。

5 交信方法

  • (1)呼び出し
    • 電話の場合 CQコンテスト(またはCQ JAコンテスト)
    • 電信の場合 CQ TEST(またはCQ JA TEST)
  • (2)コンテストナンバー交換
  • 次のナンバーを交換する。

    • ・RST符号による相手局のシグナルレポート 
    • ・自局の運用場所を示す都府県・地域等のナンバー(別表)
    • ・空中線電力を表すアルファベット1文字(注1)

    【注1】空中線電力別の記号(アルファベット)ならびに種目コードとの関連は、次のとおり。

    空中線電力 ( )内は50MHzのとき 記号 種目コード
    100W超
    H
    H
    10W(20W)を超え100W以下

    M
    M
    5Wを超え10W(20W)以下

    L
    5W以下
    P
    P

    〔例1〕相手局のシグナルレポートが「59」、自局の運用場所が東京都「10」、空中線電力が「10W」の電話によるコンテストナンバーは、「5910L」とする。

    〔例1〕相手局のシグナルレポートが「599」、自局の運用場所が北海道札幌市「106」、空中線電力が「100W」の電信によるコンテストナンバーは、「599106M」とする。

    都府県・地域等のナンバー・リスト
    ■北海道の地域
     宗 谷    101
     留 萌    102
     上 川    103
     オホーツク    104
     空 知    105
     石 狩    106
     根 室    107
     後 志    108
     十 勝    109
     釧 路    110
     日 高    111
     胆 振    112
     桧 山    113
     渡 島    114
    ■都府県
     青 森  02
     岩 手  03
     秋 田  04
     山 形  05
     宮 城  06
     福 島  07
     新 潟  08
     長 野  09
     東 京  10
     神奈川   11
     千 葉  12
     埼 玉  13
     茨 城  14
     栃 木  15
     群 馬  16
     山 梨  17
     静 岡  18
     岐 阜  19
     愛 知  20
     三 重  21
     京 都  22
     滋 賀  23
     奈 良  24
     大 阪  25
     和歌山   26
     兵 庫  27
     富 山  28
     福 井  29
     石 川  30
     岡 山  31
     島 根  32
     山 口  33
     鳥 取  34
     広 島  35
     香 川  36
     徳 島  37
     愛 媛  38
     高 知  39
     福 岡  40
     佐 賀  41
     長 崎  42
     熊 本  43
     大 分  44
     宮 崎  45
     鹿児島   46
     沖 縄  47

    ■その他
     小笠原  48
    (注)北海道・札幌市は石狩地域の区域、沖ノ鳥島、南鳥島、硫黄島は小笠原の区域に含まれる。

    6 共通規約

    • (1)クロスバンドによる交信を禁止する。
    • (2)コンテスト中の運用場所の変更を禁止する。ただし(3)の場合を除く。
    • (3)コンテスト参加の目的で常置場所を離れ移動運用する局かつシングルオペに限り、運用開始時のマルチプライヤー内の運用場所変更を認める。
    • (4)シングルオペの同一または異なるバンドにおける2波以上の電波の同時発射を禁止する。
    • (5)マルチオペの同一バンドにおける2波以上の電波の同時発射を禁止する。
    • (6)レピータによる交信を禁止する。
    • (7)コールサインもしくはマルチプライヤーを受信信号の周波数情報と共にオペレーターに知らせるあらゆる技術、たとえばWebクラスター、CWスキマ-、リバースビーコンネットワークの使用を認める。
    • (8)自局の運用情報をWebクラスターにアップロードするセルフスポッティングやスポットを依頼する行為を禁止する。
    • (9)リモート運用は、すべてのアンテナ、送信機、受信機がひとつの所在地に収まっている場合にのみ許される。すべてのリモート運用局は、局免許、オペレーター免許、および該当参加部門のルールに従うこと。
    • (10)送信機、受信機、アンテナを設置した無線局の所在地外に位置するリモート受信機の使用は禁止する。
    • (11)コンテスト終了後に、データベースや録音、電子メールまたはその他の手段を使って交信ログを作ったりあるいは交信を確認したり、コールサインやナンバーを修正することを禁止する。 ただし、手書きログを電子ログ化する作業は、これに含まれない。
    • (12)一つのコールサインで複数の部門・種目にログを出すことを禁止する 。
    • (13)一人のオペレータが複数の異なるコールサインで運用し、それぞれのコールサインでログを提出することを禁止する。
    • (14)コンテスト期間中またはコンテスト終了後にアマチュア無線以外の手段(電話、インターネット等)を使用して自局の運用情報を他者に伝えることを禁止する。

    7 得点およびマルチプライヤー

    • (1)アマチュア局
      • 1 得点
        第5項(2)に定めるコンテストナンバーの交換が完全に行なわれた交信を1点とする。
        同一バンドにおける重複交信(同一局との2回以上の交信)(注):0点
        (注)電波型式が異なる場合の同一局との2回以上の交信も重複交信。
      • マルチプライヤー
        交信相手局の運用場所を示す都府県・地域等。
        ただし、バンドが異なれば同一都府県・地域等であってもマルチプライヤーとする。
    • (2)SWL
      • 得点
        送信および受信局のコールサインならびに送信局の送出したコンテストナンバーの受信:1点
        同一バンドにおける重複受信(同一局を2回以上受信することをいう)(注):0点
        (注)電波型式が異なる場合の同一局との2回以上の受信も重複受信。
      • マルチプライヤー
        送信局の運用場所を示す都府県・地域等。
        ただし、バンドが異なれば同一都府県・地域等であってもマルチプライヤーとする。

    8 総得点の計算方法

    • (1)オールバンドの場合
       〔各バンドにおける得点の和〕 × 〔各バンドで得たマルチプライヤーの和〕
    • (2)シングルバンドの場合
         〔当該バンドにおける得点の和〕 × 〔当該バンドで得たマルチプライヤーの和〕

    9 書類の提出

    • (1)電子ログによる場合
      電子ログによる提出の場合、所定の様式で作成したテキストデータをメールで提出先アドレス(allja@jarl.org)に送信する。記憶媒体(USBメモリ、SDカードなど)による提出の場合、サマリーシートはJARL制定のものに必要事項を記入し、ログシートのデータを記憶媒体でお送りください。(記憶媒体の返却を希望する場合は返送先の住所 ・氏名を記載し、必要な料金の切手を貼った封筒を同封してください)。
    • (2)紙ログによる場合
      JARL制定の「サマリーシート」および「ログシート」(または同形式のもの、A4判)を使用し、必要事項を記入して提出する。 (記入例: サマリー ・ ログ
      また、紙によるログ・サマリーは、記入項目がすべて手書きであり、交信局数が100局までのログのみを受け付けることとする。
    • (3)記入内容は種目に応じて、次のとおりとする。
      • マルチオペの場合:全オペレータのコールサイン(コールサインがない場合は氏名)、および年齢(ジュニアのみ)をJARL電子ログ形式では〈MULTIOPLIST〉に記入する。(JARL Web電子ログサマリー作成ページでは「マルチオペ、ゲストオペの場合の運用者のコールサイン(氏名)」)、紙ログの場合はサマリーシートの意見欄に明記すること(同欄に全部記入できない場合は、サマリーシートの裏面または別紙に記入する) 2波の場合は、交信ごとに送信波系列が分かるようにすること、または2系列の送信波ごとに時間順に並べること。
      • ニューカマーの場合:局免許年月日をJARL電子ログ形式では〈LICENSEDATE〉に記入する。紙ログの場合はサマリーシート意見欄に明記する。
      • シルバーの場合:年齢をJARL電子ログ形式では〈AGE〉に記入する。紙ログの場合はサマリーシート意見欄に明記する。
      • 時間は、JSTを使用する。
      (4)入賞対象局について、次に掲げる資料等の提出を求める場合がある。
      • 交信または受信時に記入したログ(オリジナルログ)
      • 送信機の名称、測定出力など運用時のデータ
      • マルチオペ種目のオペレータの無線従事者資格の確認資料(無線従事者免許証のコピー)
    • (5)提出締切日 2024年5月8日(必着)
    • (6)提出先
      • 電子ログ(E-mail)による場合 allja@jarl.org
      • 郵送の場合 〒170-8073 JARL ALL JAコンテスト係
    • (7)個人情報の取扱い
      JARLは、個人情報を取得した際の利用目的の範囲内でJARLの実施するコンテスト業務遂行(集計・審査・賞状発送)のために利用する。

    10 賞

    • (1)各種目の書類提出局には、その局数の10%以内でかつ最大7位までの順位のJARL会員局に賞状を贈る。ただし、シングルオペ50MHzバンド種目については、コールエリアの提出局数とする。なお、出力別に分かれている種目では、最初に種目コードH・M・P全体を通じての局数に応じて、次にM・P全体を通じての局数に応じて、最後にPだけの局数に応じて、それぞれ入賞者を選出する。重複した場合はその旨を賞状に併記することとする。
    • (2)シングルオペ50MHzバンド種目を除く各種目上位25%以内にあるコールエリア第1位のJARL会員局に賞状を贈る。ただし、(1)の賞状を贈る局に対しては、この賞状は発行しない。
    • (3)シングルオペ50MHzバンド種目については、全国第1~3位のJARL会員局に賞状を贈る。

    11 失格事項等

    • (1)ログシートに記載されている交信または受信局のコールサイン等について審査の結果、明らかに虚偽の記載が認められた場合は失格とする。
    • (2)この規約に定める事項に違反した場合は、コンテスト審査において処分を決定する。
      この処分とは、減点、警告、エントリーのチェックログへの移行、失格等を言う。
    • (3)(1)、(2)及びコンテスト結果に対して異議の申し立てを受け、裁定の結果失格となった局は、失格の日から3年間はJARL主催コンテストに参加しても入賞を認めない。
    • 失格の局は、コールサインおよび失格の理由をJARL NEWSに発表する。

    12 JARL登録クラブの得点および順位等

    登録クラブ一覧表*
    JARL登録クラブの構成員(マルチオペ局1局ならびにSWLを除くシングルオペ局)から申告された総得点をもって、登録クラブ種別ごとに順位を決定する。

    13 結果発表

    8月上旬を予定(JARL NEWS、JARL Web等)。
    ◇ コンテストアワード制度により申請することができるコンテストアワードは、次のとおりです。
    • AJD、WAJA/HAJA、50MHz-100、VU-1000s
    • 交信局数賞(100QSO単位)、マルチ数賞(50マルチ単位)

    コンテスト参加記念楯制度により、参加記念楯が作成できます。

    ■電子ログについて■

    電子ログで書類提出していただいた局のコールサイン・受付時刻などを、このアドレス(ALL JAの場合)にて公開しています(詳細はこちら)。

    電子ログによる書類提出方法の解説と電子ログ作成ツールをこのページで公開しています。


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