コンテスト委員会では、コンテストの活性化に向けた施策の導入と、参加局により分かりやすい表現となるよう規約の見直しを検討してきました。
以下に、令和7年2月22日~23日開催の理事会で承認されました規約改正の主な項目を説明します。
詳細については改正後の各コンテスト規約を参照してください。
■書類提出方法にWebアップロードを追加・推奨
近年、スパムメール対策強化の影響でログ提出メールが不達となるケースが散発しています。
スパムの誤判定を完全になくすことは難しいため、新たに電子ログアップロードページを開設しWebアップロードによる書類提出方法を追加します。
あわせて、Webアップロード時の必要記載事項チェック機能を強化し、記載不備による種目変更やチェックログ扱いとなるケースの削減を目指します。
従来どおりメールによるログ受付も継続しますが、Webアップロードによる提出を推奨します。
■電信と電話間のクロスモード交信の禁止
これまで規約に明示がなく曖昧であった電信と電話間のクロスモード交信の取り扱いについて、曖昧さを解消するため明確に禁止しました。
■2波種目の空中線電力区分新設
これまで2波種目には空中線電力による区分がありませんでしたが、小規模なクラブ局でも参加しやすいように、100W以下(M)と100W超(H)の空中線電力別種目を設けます。
■ALL ASIAN DXコンテストに新種目と賞を新設
▪空中線電力区分の追加
マルチオペやアジア以外のDX局が参加し易くなるよう、これらの種目にも空中線電力区分を設け、すべての種目が100W以下(ローパワー)と100W超(ハイパワー)の2区分となります。
▪時間短縮種目の新設
意見募集で要望の多かった時間短縮種目として、24時間の運用時間で競う「シングルオペ・オールバンド24時間種目」を設けます。
▪シングルオペ最上位局への表彰
シングルオペの全種目を通じ、アジア局およびアジア以外のDX局それぞれで最も高得点を獲得した局に「シングルオペ・アジア1位」「シングルオペ・DX(アジア外)1位」の盾を贈ります。
▪参加証のダウンロード
CHECKLOG以外のログを提出した参加局全員に、ダウンロード可能な参加証を贈ります。
他のJARL主催コンテストではすでに同様の対応を実施中です。
■入賞局のログデータ公開
コンテスト参加者のレベルアップを支援する目的で、入賞局のログデータを公開します。
上位局のログを参考に、どのような運用をすればより高得点が得られるかを分析・検討することは、参加者自身のレベルアップにもつながると考えております。
■賞状の電子化(紙賞状の有償発行)
ALL ASIAN DX コンテストでは2023年度開催から電子化した賞状を発行しています。
国内コンテストについても、2025年度以降の開催分より電子賞状のダウンロード発行へ移行し、賞状発行の早期化と経費削減を図ります。
あわせて、コールエリア第1位の入賞条件を緩和し、より多くの方が入賞できるようにしました。
なお、紙の賞状を希望する入賞局には有償で発行します。
■JARL登録クラブ対抗におけるマルチオペ局のオペレータ要件の設定
クラブ対抗の趣旨に合わせ、マルチオペ局のオペレータのうち半数以上を登録クラブの構成員とすることを定めました。100%としなかったのは、登録クラブ未入会の方をマルチオペ局でのコンテスト運用に誘い、興味を持ってもらう機会を妨げないよう配慮したためです。
■エントリー種目以外のログデータの提出
JARL主催コンテストでは、提出されたログデータをクロスチェックして順位を決定しています。
クロスチェックの精度を高め、より公正なログ審査を行うため、エントリー種目以外のバンド・モードでの交信データもエントリー種目の交信データとあわせて提出するよう、規約に明記しました。
皆さまのご協力をお願いいたします。
■結果発表をJARL Webに集約
JARL NEWS がJARL Webと連動した「プッシュ型メディア」へ移行する方針に基づき、コンテスト結果発表はJARL Webに集約していきます。
■電子ログサマリー作成ページ機能追加
規約改正とは別に、電子ログサマリー作成ページに、UTCからJSTへの変換機能と電子ログアップロードページへの自動リンク機能を追加します。
この機能を使用することにより、すべてのJARL主催コンテストにおいてCabrillo形式等のUTC記載ログを提出することが可能となります。
新旧対照表
ALL JAコンテスト
6m AND DOWNコンテスト
フィールドデーコンテスト
全市全郡コンテスト
ALL ASIAN DXコンテスト