2022年12月1日に発表しました「コンテスト規約の一部改正について」の下記項目に対しまして、会員の皆様からお問い合わせやご意見を多数いただきました。
ここにお礼を申し上げますと共に、具体的な内容の解説が遅れましたことをお詫びいたします。
■ ALL ASIAN DXコンテスト規約・変更項目
・「6 共通規約」 (項目の追加)
コンテスト期間中およびコンテスト終了後に自局の運用情報をアマチュア無線以外の手段
(電話、電子メール等)を使って他者に伝える行為を禁止する
■ その他(ALL JA・6m AND DOWN・フィールドデー・全市全郡)コンテスト規約・変更項目
コンテスト期間中およびコンテスト終了後に自局の運用情報をアマチュア無線以外の手段
(電話、電子メール等)を使って他者に伝える行為を禁止する
今回の規約改正の趣旨は、JARLコンテスト共通規約について昨今の技術動向や運用形態を
踏まえて、下記2点の見直しを行ったものです。
1)従来から、自局の運用情報をWebクラスターにアップロードするセルフスポッティン
グやスポットを依頼する行為を禁止してきました。
昨今Webクラスターと類似の集客効果を持つ多様な手段がでてきたことから、今回こ
の禁止対象を広げ、コンテスト期間中にWebクラスター、携帯電話、メール、チャッ
ト、SNSなどのアマチュア無線以外の手段を用いたセルフスポッティング類似行為、
ならびにスポットや投稿を依頼する行為を禁止します。
例としてSNS等で「今、○○山山頂から433.24MHzで出ています」といった投稿を禁
止します。
2)従来から、コンテスト終了後に、データベースや録音、電子メールまたはその他の手段
を使って交信ログを作成したり、交信を確認したり、コールサインやナンバーを修正す
ることを禁止してきました。
今回、これまでにお問い合わせの多かった「その他の手段」の具体的な例として、コン
テスト終了後に、SNS、ブログ、Web情報、電子QSLといったアマチュア無線以外の
手段によって得た情報を使って交信ログ作成、交信確認、コールサインやナンバーの修
正を行うことを明示的に禁止いたします。
ただし、電子QSLの交換、運用結果や分析の公開などを禁止するものではありません。
携帯電話、インターネットの普及によって容易に運用情報をリアルタイム、あるいは事後的
に伝えることができるようになりました。中には「まずSNSで周波数をやりとりしてから
交信する」という参加者もいるようです。海外の一部コンテストでもインターネット上での
運用情報公開、セルフスポッティングを容認するケースもあります。
しかし、JARLコンテスト委員会として現時点では「アマチュア無線という不確実性のある
通信手段を使い、創意工夫して電波を出し、相手を探して交信し、得点を競う」という方向
性を維持したいと考えています。