ハムフェア2002自作品コンテストは,審査の結果つぎのとおり各部門の受賞が決定いたしました。受賞者のみなさんおめでとうございます。
なお,表彰式は8月24日(土)にハムフェア2002会場内イベントコーナーでおこないます。
自作品コンテストの作品展示コーナー(技研コーナー前,A-10c)では,みなさんからご応募いただいた作品のうち,一次審査に合格した全作品を展示していますのでぜひご覧になってください。
【規定部門 「1.2GHz/2.4GHz/5.6GHz帯受信コンバーター」 】
最優秀賞(総務大臣表彰)
浅妻 久和(JAφDFR)
5.6GHz帯受信コンバーター
○移動時,最小限の操作で動作 ○片手で電波の方向合わせの確認がしやすい(自作アンテナ感度実験にも便利) ○簡単に入手可能な部品で製作が容易 ○消費電流,発熱等が少ない ○受信入力は−90dBm(5760MHz)で,IF−1.2GHz帯で−50〜−45dBm位の出力を確認 |
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優秀賞第一席
岡本嗣男(JN1AYV)
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ドレークコンバータ改造・低NF値AO-40用2.4GHz用受信コンバーター
○水晶を8.8125MHzに交換。2401.00MHzを145.00MHzへ周波数変換してSバンド信号を144MHz帯受信機で受信可 ○RF増幅部はスプリットラインをカットして,入出力が50Ωに整合されているミニサーキット社製MMIC(ERA-3)を取付けて改造 ○IF増幅部は原型では3段増幅となっているが初段だけを使用するように改造 ○NF値は1.5dB ○AO-40のS2ミドルビーコンを信号強度S8で受信でき,SSTV運用時の交信にも成功 |
優秀賞第二席 竹村 純一
MMICを使った,超小型AO-40 2.4GHz受信コンバーター
○マキ電機製,小型MMIC基板ユニット(3枚)を使用した,小型で性能の良いAO-40(2.4GHz帯用)受信コンバーター ○ANT直下に防水して取付け,IF(145MHz帯)をケーブルでシャックまで引き込んで使用 ○調整が非常に簡単
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○430MHz帯FM受信機(トランシーバー)を利用して,1200MHz帯FMバンド受信 ○局部発振回路にVCOを利用して,再現性を向上 ○回路はプリント板に直接ストリップラインを書き込んだ同調回路を構成し,製作を容易にした ○周波数の制御は直接安定化した電源から可変抵抗で分圧し可変抵抗(ポテンションメータ)で可変できる ○・ 1200MHz帯FM呼出周波数を中心に−100〜+200kHzを受信できる。 |
優秀賞第三席
江崎 勝典(7N2OZE)
1200MHz受信コンバーター
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【自由部門】
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最優秀賞(総務大臣表彰)
荒川 賢(JA1AKA)
JA1AKAオリジナル5.7GHz用DISK ANTENNA(ディスク アンテナ)
○放物面を使わない,パラボナアンテナ ディスクで反射した電波を焦点で同相にして電界強度を強めている ○アンテナの製作はいたって「簡単,安価」 ○実運用において,数々の交信記録がある |
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○車載,屋外運用に便利な「小型,軽量,省エネ設計」 ○局部発振回路は周波数安定度と回路の簡便さ,省エネのメリットからVXO回路を採用 ○多数の水晶発振子をロータリースイッチで切換,144.00〜144.45MHzまで周波数を連続的可変 ○切換もワンタッチで,ソケットに差し込む方法に比べ飛躍的に操作性の向上を計った ○水晶発振子の高安定な特性を無理なく利用可能 ○一つの水晶発振子が受け持つ周波数範囲が狭く,ダイアル操作が楽 ○ロータリースイッチの接点数だけ水晶装着が可能であり,大幅に運用周波数の範囲を拡大できる ○ハイブリッドICによるパワーアンプをドライブするのに十分な出力 ○不要輻射による問題が発生しないように,2ポールバターワースフィルターを装備 |
優秀賞第一席
若山 繁(JA1HBU)
144MHz SSB(CW)トランシーバー
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優秀賞第二席
内田恵介(JE1AHW)
トランジスターで作る,
14MHz SSB受信機
○周波数表示部を除き,すべてトランジスタで製作 ○IF段は2SC1815カスケードアンプを使用 ○AGCにはPINダイオードを使用し,IFアンプの特性変化を防いでいる ○クリスタルフィルターはラダー型フィルターを使用 |
優秀賞第三席
安間宏見(JA2DES)
超コンパクト3バンド直接給電マグネチック・ループ・アンテナ
○車のトランクで持ち運びができる超コンパクトな設計 ○コンパクトであるが,HF帯(3.5,7,10MHz)で運用可能 ○SWRは極めて「1」に近く,高性能,簡単強固な構造 ○輻射効率の高い,直接給電タイプ |
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努力賞 森川 章(JN3VRJ)
太陽光発電を電源とする2.4GHz簡易測定器セット
○2.4GHzトランスバーター等の「受信感度,送信電力,アンテナ利得」などを簡易に測定できる ○屋外で使用が可能なように「小型,軽量」にした ○電源はすべて,地球環境に優しい太陽光発電(太陽電池を使用)を直接利用するほか,雨天,夜間に使用するときのため内蔵電池への充電にも利用が可能 |
○講習会や会合の際に「拡声器」として使用する ○業務用ワイヤレスマイク並に安定度や了解度が優れている ○パワーアンプ(20W),スピーカー(カーステレオ用40W)を内蔵して,外部にトランペットスピーカーが接続可能 ○電源は内部には単二電池(8個)を内蔵しているが,外部電源(12V)も使用可能 ○「小型,軽量」で安価に製作できる ○肩掛け帯が付いており,歩行しながら使用可能 |
アイディア賞
井原 直栄(JA3AQQ)
無線機応用のワイヤレスマイク
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ユーモア賞
高木 正人(JF2NMY)
7MHz CW送信機「いわし缶1」
○いわしの缶詰の空缶の中に,7MHz CW送信機を組み込む設計とした ○高周波部には最も一般的なトランジスタ(2SC1815)を使用し,簡素で,解りやすい回路構成 ○電源電圧(許容値,10〜15V)に,13.8Vを供給すると100mWの出力が得られる |
○10MHz(CW専用)QRPpで出力0.13W ○BPF,LPFの強化で,送信スプリアス特性を向上 ○リチューム電池内蔵で「携帯性」がよく,フルブレークイン方式の採用し「操作性」がよく,VXOの採用に「周波数安定度」がよい ○受信部はシングルスーパー方式で,IFには水晶振動子(8個)を使用した平衡型フィルターを採用。CW運用に適した高選択度を実現 ○受信部は簡単回路で省エネ設計(受信時の電流17mA) ○VFOは送受信共用であり,ワンタッチで周波数が可変できる ○すべて市販の水晶振動子(8000MHz×9個,18.150MHz×2個)を使用し安価 |
コンパクト賞
井上 洋輔(JJ1INO)
極小型 CW QRPpトランシーバー
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団体奨励賞 JARL神戸クラブ製作講習委員会
PICマイコンROMライター&PIC CW−CQマシーン
【PICマイコンROMライター(左)】○入力側はプログラム設定用のスイッチ(5個)とし,多彩な入力実験ができる ○出力側に動作確認の表示用としてLED(6個),ブサー(1個)を設け,光と音で動作確認ができる ○PICマイコンソフト変更の度に,PICマイコン応用機器の基板上にあるPICマイコンICを毎回ICソケットから挿抜しなくてもいいように,書込・消去用I/Oコネクタを付加し,実用性を向上
【PIC CW−CQマシーン(右)】○極力小電力化を図るために,C-MOS IC(電源用IC)をを採用 ○コンテスト等を考慮し,メモリ数を3チャンネルとした ○モニター音は電源「ON」時に「CH1」のスイッチを押しながら投入することで,ON/OFF機能を持たせた ○実運用を考慮し,スクイズキーおよび割込機能をもたせ操作性の向上を図った ○小型化を図る目的で,部品点数削減のために,外付けメモリを付加せず内部メモリを最大限利用 |