自作品コンテスト入賞作品

 ハムフェア2012自作品コンテストには、規定部門および自由部門に、個性あふれる作品の応募が多数ありました。第1次審査(書類審査)に合格した、27作品の中から、実作品を審査する第2次審査をおこなった結果、次のとおり各部門の受賞が決まりました。受賞者のみなさんおめでとうございます。

 入賞作品はハムフェア2012会場内に展示をおこない、受賞者の方々はハムフェア2012イベントコーナーでおこなわれる表彰式で表彰いたします。


規定部門「アマチュア無線の便利グッズ」



最優秀賞
(総務大臣表彰)

Microwave test set
(430MHz〜135GHz)

JA3CVF森本 清さん

  • 430MHz帯〜135GHz帯の送受信テストが1台で可能
  • 高精度の受信テスト機能
  • 充実した送信テスト機能
  • テストセットの自己診断可能
  • オフセットアンテナには携帯燃料缶、その他付属のアンテナの収納など105円均一商品も活用


優秀賞第一席

Petit ToolS
(プチツールズ)

JG1CCL内田裕之さん

  • ちょっとあると便利なシリーズとして「作って理解!使って便利」をコンセプトにした9種類のツール
  • 万能基板を使い価格は安価にした
  • ケースはシリーズで同じものとした
  • 再現性を重視した
  • ラジケーターの目盛は自作


優秀賞第二席

移動運用用メジャーなアンテナ

JH1NNI星原義彦さん

  • 100円ショップのメジャーをエレメントとして使用したのでローコスト
  • 収納時省スペース、持ち運びに便利
  • エレメントを任意長に設営可能(目盛があるので調整が楽)
  • 5mのメジャー使用で14MHz以上は短縮不要
  • 接続箱にはバラン内蔵で高性能
  • おまけのSWRチェッカー内蔵アンテナチューナーは超コンパクトサイズ


アイデア賞

ダミーロードがアンテナになるアダプター

JE3BRS泰中美彦さん

  • VHF・UHFなみのアンテナの短さで、ダミーロードが簡易的な空中線に変身する
  • アダプターとダミーロードの間に各種変換コネクターを挿入して長さを変えると簡易的にゲイン調整可能
  • 負荷がダミーなのでHFとMFでSWRも極めて良好


自由部門



最優秀賞
(総務大臣表彰)

136kHz帯
トランシーバー

JR1OAO中島 一さん

  • PSN方式ダイレクトコンバージョン受信機。Upper側のみを復調
  • フォワードゲインコントロールRFアンプ搭載
  • 50W出力、終段電圧キーイング、入力電力(電流制限機能)
  • LVS(ロー・ボルテッジ・シャットダウン)システム
  • 周波数未設定の誤送信防止機能
  • 1.9MHzへのトランスバーター機能搭載
  • 独立2メーター表示


優秀賞第一席

電動式マルチバンドアンテナ

JR0PHS堀内 修さん

  • 材料はホームセンター等で誰でも手に入るものを工夫して利用
  • ローディングコイルの下にSWR計を内蔵。メーターを見ながらコイル接点を電動式で動かして目的バンドに合わせる(微調整可)
  • アンテナへの人体の影響を受け難くするため、遠隔操作でコイル接点の移動をおこなう
  • ロッドアンテナ、コイル・SWR計、基台部分が分離可能。アダプター利用でモービル、ワイヤーダイポールにも利用可能。


優秀賞第二席

HFマルチバンドSSBトランシーバー

JR6FO下地英得さん

  • WARCバンドを除く3.5〜28MHz帯のSSBで運用可能
  • タッチパネル採用、パネル面が広くシンプルなデザインで操作性が良好
  • ケースは奥行きがすくない独自デザイン
  • 回路はシングルコンバージョンによるシンプルな構成
  • 局発にはDDSを使用、周波数安定度は良好
  • 送信時の音声帯域内周波数特性が非常に平坦なためマイクイコライザ等による好みの音作りが可能


優秀賞第三席

ブロック毎に組み上げたハイブリッド送信機

JA9BSL野村 実さん

  • 製作、リカバリーしやすいよう、ブロック状に分割した基板をベース基板にネジ止めした構造
  • 終段に発熱の少ない電池管を使用
  • 電池管の低電圧ヒーター電源は市販トランスの外側に巻き線を追加
  • 真空管用高圧は低圧トランスから倍圧整流で取り出し、グリッド電源用のマイナス電源も取り出した
  • 受信機側からVXO出力を取り出しミキシングすることでトランシーバーとして組み上げた


デザイン賞

TR1000ミニ
(50メガDSB)
トランシーバー

JK1BMK青木一郎さん

  • TR1000の外観を0.65倍で再現
  • バリコン回転は実機並に減速機構(6対1)を付けた
  • ケース内が見えるようにスモーク色アクリル板を活用
  • 実用面を考慮して実機にはないがLED表示灯を付加した(受信アッテネーター作動表示、送信時表示、減電圧表示)が、設置位置は外観を変えないようにスピーカーパネル内とし、点灯時のみ見えるようにした


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