8月20日(土)・21日(日)の2日間、東京都江東区有明の、東京ビッグサイト西2ホールで、日本のアマチュア無線界最大のイベント「アマチュア無線フェスティバル ハムフェア2016」が開催されました(後援:総務省・文部科学省・東京都・NHK・読売新聞社・公益財団法人日本無線協会・一般財団法人日本アマチュア無線振興協会・日本アマチュア無線機器工業会・公益財団法人東京観光財団、協賛:電波新聞社・電波タイムス社・CQ ham radio・子供の科学)。 今年のハムフェアは「ハムフェア40周年 アマチュア無線で遊ぼう!」をキャッチフレーズに、開催当初の趣旨に基づいてそれぞれの時代に、アマチュア無線家が一堂に集い、友好と交歓を通じた今までの出来事を織り込みながら、アマチュア無線の楽しさを発見していただくことを呼びかけました。 開催初日の午前中は、日本に訪れた台風9号・10号・11号のトリプル台風や前線の影響を受けた不安定な天候のおかげか、早朝からあいにくの雨模様で、来場者の出足が心配されましたが、ハムフェア開会後は雨もすっかり上がり、開会後の10:00過ぎから特にビジネスコーナー、クラブコーナーを中心に、自由に身動きがとれないほどの賑わいと混雑が14:00ごろまで続き、初日は約25,000名の来場者を迎えました。 2日目の最終日は約12,000名の来場者を迎えて、総計のべ37,000名の方々が来場し、さまざまな展示や催事の見学、久々のアイボール、そして掘り出し物探索やお買い物などを十分に満喫されたようです。 また、JARL入会・継続受付のブースでは、JARLが現在取り組んでいる二つのキャンペーン「催事限定・入会金免除キャンペーン」と「青少年お試し入会キャンペーン」(本誌71ページ参照)を適用した入会受付も実施しました。 なお来年のハムフェアは2017年9月2日・3日の2日間、東京ビッグサイト西3・4展示ホールで開催を予定しています。来年もぜひ東京ビッグサイトでお会いしましょう。 【ハムフェア2016開催前のご案内(ハムフェア・インフォメーション)はこちら】
■興味深い講演や、楽しいイベントが盛りだくさん「イベントコーナー」
■ハムフェア40周年記念特別展示 今年のキャッチフレーズ「ハムフェア40周年 アマチュア無線で遊ぼう!」をクローズアップするため、静岡県富士宮市・朝霧高原グリーンパークで初めて開催された全日本ハムベンション(1975年4月)、東京都中央区晴海・東京国際貿易センター(南館)で開催された第1回アマチュア無線フェスティバル(1977年9月)、ハムフェア'83(JAIAフェア同時開催・1983年8月)、ハムフェア'96(東京ビッグサイト、1996年8月)、ハムフェア'99(パシフィコ横浜で開催、1999年8月)などにより、ハムフェアは今年40回を迎えましたので、これらの歴史的な写真展示をおこないました。 また、JARLが提唱する「モールス符号をユネスコの無形文化遺産へ」を一層進めるため、モールス電信愛好者のグループ(A1クラブ、全国CW同好会(KCJ))メンバーのご協力をいただいて、この特設コーナーに、小・中・高校生や一般の方々がモールス符号を体験できる遊べるスペースを設けました。多くの来場者の皆様がモールス符号体験を楽しまれていたようです。 このほか特設コーナーのスペース内に、サテライト放送室をつくり、コミュニティーFM局3局(エフエムぱるるん・76.2MHz、調布エフエム・83.8MHz、エフエム西東京・84.2MHz)の協力により、ハムフェア開会式のライブ中継をはじめハムフェア40周年特別番組、アマチュア無線女子グループCQ ham for Girlsの「ZKB59」のお披露目ほかが賑やかに披露され、あわせてインターネットによるサイマル放送もおこなわれました。
■特別記念局8J1HAM ハムフェア2016会場では、ハムフェア特別記念局8J1HAMが、各周波数帯でアクティブに運用されました。 ハムフェア会場での8J1HAMの運用は、JG1KTC尾義則JARL会長による21MHz帯での第一声でスタートしました(写真右)。 ■ハムフェア2016自作品コンテスト 自作品コンテスト規定部門のテーマは、「電鍵、マニュピレーター(オーディオ発信器やメモリーキーヤー等の電子回路部分については、評価しない)」です。 規定部門の「電鍵、マニュピレーター」というテーマもあってか、全体的に今年は外形が小柄な作品が多かったのですが、自作品コンテスト入賞作品展示ブースにおとずれてくださった来場者の方は大変多く、規定部門では入賞作品の電鍵等の「加工精度の高さ」「仕上げの美しさ」などに大いに注目が集まり、また自由部門の入賞作品においても「作品の性能」「デザイン」をはじめとした完成度の高さに関心が集まっていたようで、ブースに来場した入賞作品の作者による作品説明等に熱心に聞き入っていたようです。 なお、下の写真はハムフェア初日にイベントコーナーでおこなわれた受賞者のみなさんの記念撮影のひとこまです。受賞者の皆さんおめでとうございます。 ■今年のDXCCデスクではARRLのノーム・フサロ氏(W3IZ)が申請受付を実施 ハムフェア2016のDXCCアワード申請受付にはW3IZノーム・フサロ氏が来日しDXCC申請受付をおこないました。ノーム・フサロ氏の来日は2007年、2012年、2014年に続いて4回目となりました。 DXCCアワード申請受付では、JARLのDXCCフィールドチェッカーも補佐して申請受付をおこないました。 ■大人気の「工作教室」 今年の工作教室には、ワンコイン代金(500円)の3種類のキット(FMモノラルラジオ、IC+TRラジオキット、モールス練習機)を準備し、来場の多くの親子連れや子供たちが、ベテランスタッフのアドバイスで工作に挑戦していました。教材は両日とも早くから、当日の予定数量を完売する大人気ぶりだったようです。 ■電気や電波の不思議を発見「電気の散歩道」 身近な材料を使用した教材で、電波や電気の不思議を体験できる「電気の散歩道」コーナーは、毎年地味ながら抜群の人気を誇るコーナーで、子供たちのみならず大人のみなさんも、不思議な科学実験を十分に楽しまれていたようです。
40年の歴史の中で、いつもハムフェアのコーナーの主役を務めているのは「クラブコーナー」と言えるのかも知れません。
また、ビジネスコーナーに出展のアマチュア無線関連販売店のブースでは、ハムフェア特価品販売等も多数見られたようで、クラブ一般展示ブースと同様、来場者の方々が熱心に掘り出し物散策を楽しまれていたようです。
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