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自作品コンテスト入賞作品 |
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ハムフェア2019自作品コンテストには、規定部門に25作品、自由部門に8作品の応募がありました。第一次審査(書類審査)に合格した作品の中から、第二次審査(測定協力:日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)技術委員会)をおこなった結果、次のとおり各部門の受賞が決まりました。
入賞作品はハムフェア2019会場内で展示をおこない、受賞者の方々にはハムフェア2019イベントコーナーで表彰状を授与いたします。
なお、事務手続の不手際によりご応募者の一部の方に大変ご迷惑をおかけすることになりましたことをお詫びいたします。
規定部門 テーマ:50MHz帯関連機器 (送受信機・アンテナ・アクセサリーなど)
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最優秀賞 (総務大臣表彰を予定)
50MHz PWM 100W
AMトランシーバ
JA9YZ 島田 亮一さん
【おもな特徴】
- 周波数50.200〜50.800MHz(VFO方式)
- キャリア出力0〜100W連続可変(SiC FET(1200V10A)プッシュプルE級動作
- PWM方式は終段ドレイン直列変調
- 新スプリアス規制対応(-63dB)
- マイクアンプ、コンプレッサ、LPF、過変調検出装置を装備
- 受信部はダブルスーパー(SSB受信可能)
- AC100V直接整流トランスレス電源内蔵
- オールインワン軽量コンパクト(35×13×36cm、7kg)
▲作品の内部
優秀賞第一席
6m SSB/CW トランシーバ
JA1UHJ 服部 裕さん
【主な特徴】
- 手軽に移動運用ができるトランシーバとして製作。
- 50MHz帯のSSB/CWをフルカバー(1W)
- 機能を必要なものに限定し操作性を重視
- 局部発振器はDDS出力をPLLのリファレンスとしてVCOを制御することで広い周波数可変幅を得ると共にスプリアスを低減
- エレキーヤーを内蔵(サイドトーンとセミブレークイン機能搭載)
- 内部は4つのユニットで構成(TX/RXユニット、DDS/PLLユニット、VCOユニット、表示・MPUユニット)
▲作品の内部
優秀賞第二席
50MHz DSB 10mW トランシーバー
JA8CXX 野 順一さん
【おもな特徴】
- 回路を大幅に簡素化(メーターなど付加回路を省くなど)した低消費電力設計(送信出力10mW)
- 小型化を目指すよりも操作性や動作の確実性、安定性を重視
- 平衡変調回路にはシングルバランスドモジュレータ(ダイオードSBM)を採用
- 入力信号のレベルや、前後の回路とのインピーダンスマッチングを適切におこなって良質なDSB信号を得ている
- 受信部はダイレクトコンバージョン方式を採用
- 可変水晶発振(VXO)により安定に広い周波数範囲をカバー。水晶発振子は基板上のソケットで抜き差し交換可能。
▲作品の内部
優秀賞第三席
木製ケースの6m QRP AMトランシーバー
(JR8DAG-6AM2020W)
JR8DAG 菅野 正人さん
【主な特徴】
- ケースに木材を使用した暖かみのある質感のデザイン
- 大きさ200mm×70mm×150mm。交換が容易な電源を内蔵。重さは電池込みで約1,040g
- 周波数可変トランシーブトランシーバーで、50.480〜50.650MHzを運用可能
- 快適な6m QRP AM運用が可能な性能を確保しつつ、安定性を重視した回路設計、メンテナンスしやすい構造を採用
- 受信部はIF(10.7MHz)に6素子のラダー型水晶フィルターを使ったシングルスーパーヘテロダイン方式
- 送信部は終段に2SC2086を使い出力200mW。変調方式は終段コレクター変調
- 周波数構成の検討やコイルの使い方を工夫し、必要なスプリアス特性を確保。
▲作品の内部
アイデア賞
超大型傘利用ヘキサビームアンテナ
JR1BAL 志賀 崇さん
【おもな特徴】
- 移動運用時にカンタンに設置でき使用できる超大型90cm長傘(親骨と主軸がグラスファイバー製、骨10本)を使用した6mバンド専用ヘキサビームアンテナ
- ネットで調達できる部材を使って誰でもカンタンに作れるアンテナを目指した。
- 風の影響を避けるため傘のカバーに穴を開けている
- SWRの最良点は51.5MHzで1.0、50.0〜53.0MHzで1.7以下(地上高5m時)
自由部門 ※本年度は最優秀作品(総務大臣表彰)の該当作品はありません。
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優秀賞
HFアンテナ・インピーダンス・メーター
JR0PHS 堀内 修さん
【おもな特徴】
- この測定器は接続方法によりインピーダンス測定、周波数測定、標準発振器およびL/C同調周波数の測定が可能
- 周波数カウンターを内蔵し、測定周波数が直読できる
- L/Cの共振周波数を測定でき、コイルの自作に便利
- 外部測定端子を取り付け、独立した周波数カウンターとしても使用可能
- できるだけシンプルな回路で製作しやすく、ケースも小さく軽量で持ち運びに便利
- 外部電源のほか移動運用先でも測定ができるように内部電源(乾電池)を改造。
- 測定周波数範囲は1.9MHz〜29MHz
▲作品の内部
優秀賞
テレメーター付きミリ波ツール(135GHz、249GHzに対応)
JA3CVF 森本 清さん
【おもな特徴】
- 135GHz帯、249GHz帯の送受信調整および動作確認ができる
- 作品は本体およびSメーターならびに53MHz帯AMトランシーバー2台で構成されている
- テレメーター(53MHz帯全電波型式、実験・研究バンド、AM)により送信性能の改善に大いに役立ち、少し離れてミリ波の実験も楽しめる
- アンチパラレルダイオードの使い方を工夫して、135GHz帯・249GHz帯の逓倍、受信を一つのダイオードでおこなっていて受信感度がよい
- テレメーターは53MHz帯AMトランシーバーで作り、ストレート受信回路を採用。送信部と共用し回路を簡素化
▲作品の内部
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