大会の準備は、長野ARDFクラブメンバーを中心に組織され、折井匡実行委員長(JE0GTT)、新井喜雄審判長(JR0AIJ)ほか、信越地方本部の協力者によって進められ、競技は滞りなく進められました。 会場となった、富士見高原リゾートは、標高1200m前後の高原地帯です。大会当日は紅葉が進みつつある時期で、そんな紅葉の高原フィールドで韓国人選手を含む選手が、自慢の受信機を片手に駆け巡り、方向探索の技を競いました。また特別記念局8N0ARDFも、地元のクラブ員が中心となり公開運用されました。
また、10月24日に開催の本大会(144MHz競技、天候くもり)には、176選手のエントリーがあり、当日は171選手(うち韓国選手が9名)が参加しました。 10月24日の本大会は、08:10の開会式からスタートし、開会式では稲毛 章副会長(JA5MG)、伊部雅一信越地方本部長(JA0OZZ)、有坂芳雄Region3 ARDF委員長(JA1HQG)の開会挨拶、日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)の井上徳造会長(代理:JAIA伊藤 徹事務局長)の祝辞の後、選手宣誓がおこなわれました。
競技会場は両日とも、富士見高原スポーツセンター周辺の下り勾配の森林地帯です。 昨年、茨城県で開催された、2009全日本ARDF競技大会は、スタート地点から下りの森林地帯を一気に駆け下り、駆け下りた地点からTXを探しに走るというダウンコースの設定がなされていましたが、今回は同じダウンコースながらも、下り勾配の森林地帯の藪の中に配置されたTXを両翼方向に探しながら下っていく設定で、否応なしに藪込みが必須となり、一度通り過ぎてしまうと、登り直さなければならなくなるというトリッキーな配置でした。
昨年同様、M19クラス、W19クラスの参加が大変多く高校生・中学生に加えて小学生の参加も見られました。 また特筆すべきは3.5MHz競技開催中に会場の森林内に倒れていた老人を発見し、救出に協力した高校選手も見られたことでしょう。 ベテラン選手の活躍もさることながら、全日本ARDF競技大会参加選手の若返りが感じられ、今後のより一層の活躍が大いに期待されます。 集計システムにおいては、初の試みとして、SI回収時に自分のタイムやTXまでの時間がわかる参加証明書が渡された他、パソコン画面でその時点までのゴール者と順位がわかる仕組みになっていて、最終者のゴールとともに順位が確定されました。海外の大会では当たり前のシステムになりつつありますが、日本の大会では珍しい試みです。 競技終了後、14:30ごろから表彰式が開催され、入賞者には賞状メダルが授与され、木村時政ARDF委員会委員長(JA2HDE)、新井喜雄審判長の閉会の挨拶のあと、長野県内はじめ多くの後援企業からの記念品の頒布及び抽選会(じゃんけん大会)が開催され、全競技日程が無事終了しました。 なお本大会の入賞者の中から、来年オーストラリアで開催が予定されている、IARU第3地域ARDF選手権大会への派遣選手が選考される予定です。 また、来年の全日本ARDF競技大会は四国地方香川県での開催が予定されています。 【2010全日本ARDF競技大会全結果】 |HOME |MENU |BACK |TOP | Copyright © 2010 by The Japan Amateur Radio League, Inc. |