1.総則 1−1 目的 この実施方法は、ARDF競技大会実施規程第2条の規定に基づき、連盟主催の地方及び全日本競技大会におけるARDF競技の実施方法を定めることを目的とする。なお、支部競技大会及び連盟の公認競技大会においては、この実施方法を準用するものとする。 1−2 競技部門 競技大会は、次の部門を設けるものとする。ただし、競技大会の開催日が1日の場合は、いずれかの1部門とすることができる。 (1)3.5MHz帯部門 1−3 競技クラス 各競技部門の競技クラスは、競技者(身体障害者の場合は、介護者を含む。以下同じ)の性別及び年齢により、次のクラスとする。
支部競技大会及び公認競技大会の場合は、必要に応じて上記クラスの細分化または統合することができる。 1−4 競技地域 競技地域は、森林地域であることが望ましい。なお、その高低差は200mを超えないこと。また、次のような場所は避けなければならない。 (1)競技者の身体に害を与えるような危険な場所 2.送信装置(TX) 2−1 TXの設置場所 (1)5個のTXは、それぞれ400m以上の間隔をもって設置する。スタートの地点に最も近いTXはスタート地点から750m以上のところに設置する。2−3(4)で定めるビーコンも第6番目のTXと考えて上記規定を適用することが望ましい。 2−2 TXの電波の周波数、電波の型式及び空中線電力 (1)電波の周波数は、「アマチュア業務に使用する電波の型式及び周波数の使用区別」(以下アマチュアバンド使用区別という)に従って審判長が指定する。 2−3 TXの識別符号、電波の発射順序等 (1)TXの電波は、同一周波数とする。 3.競技者の持参装置及び競技用配布物 3−1 競技者の持参装置 競技者は、次の物を持参する。 (1)受信装置(アンテナを含む) 3−2 受信装置の条件 競技者の使用する受信機及びアンテナは、その方式及び型式に制限はない。ただし、受信機から副次的に発する電波は、受信機から10m離れた場所において、3.5MHz帯及び144MHz帯に混信を与えるものであってはならない。 3−3 配布物 競技者には、原則として次の物が配布される。 (1)チェックカード又はその他の探索証明器具 TXを探索したときの探索証明を記録するもので耐水性を考慮してもの 4.スタート 4−1 競技情報の掲示 スタート地区では、次の情報を掲示する。 (1)TX及びビーコンの周波数 4−2 受信装置の保管 スタート地区には、競技者の受信装置を保管する場所を設ける。 4−3 競技者の待機場所 スタート地区には、競技者の受信装置を保管した後、スタート呼出しまでの間、競技者が待機する場所を設ける。 4−4 受信装置等の引き渡し (1) 競技者はスタート15分前に呼出しを受けた後、各自の受信装置を取り、スタート地区の審判員が指示する場所で待機する。 (2) スタート10分前に係員の指示で、地図配布ラインへと進み競技地図を受け取る。 (3) スタート5分前に係員の合図で、スタートラインへと移動する。 4−5 スタート走行コース スタートラインから競技地域まで50〜250mの長さの走行コースを設ける。 4−6 スタートグループ及びスタート順 (1)スタートグループの競技者の人選及び人数は、審判長が決める。スタートグループの編成は、各クラス1人が望ましい。 5.TXの探索及びゴール 5−1 競技クラス別のTXの探索個数 各競技クラスの競技者は、次の個数のTXを探索する。
各TXを探索する順序は、順不同でよい。 M60及びW50は、審判長が指定する3個のTXを探索する。なお、競技クラスを細分化あるいは統合した場合については、審判長が当該クラスに適したTXを指定する。 5−2 探索証明 競技者は、TXを探索したときは、三角柱に付いている記録器具により自ら探索証明を記録する。ただし、チェックカードを用いる場合は、所定の箇所に探索証明を記録する。 5−3 ビーコン電波 ゴール地区に向かう競技者は、競技用地図とビーコン電波を利用する。 5−4 ゴール走行コース ゴール地区には、ゴール走行コースを設ける。なお、ゴール走行コースの長さは50m以上、入口の幅は10m以内とし、最後の20mは直線が望ましい。ゴール走行コースの長さの上限は定めないが、全区間テープ等で走行コースを明示する。 5−5 棄権 競技者は、途中で競技を棄権した場合、必ず最寄りの審判員にその旨を申し出てチェックカードを手渡し、ゼッケンを速やかにはずす。その後の行動は、審判員の指示に従う。 6.審判員 6−1 審判員の配置場所及び人数 審判員の配置は、次の人数が望ましい。
6−2 審判員の識別 審判員は、腕章又は記章等を付け、競技中、審判員であることが識別できるようにする。 7.表彰 7−1 競技順位の決定方法 (1)各競技クラスの競技者の順位は、TXの探索個数の多い者が上位となり、同数の場合は、競技所要時間の少ない者が上位となる。なお、指定されたTX以外のTXを探索しても探索個数には含まない。 7−2 競技結果の発表 競技クラス毎に、順位にしたがい競技者の氏名、ゼッケン番号、競技所要時間及び探索したTXの個数を掲示して発表する。なお、失格した競技者については、失格の理由を付記する。 7−3 削除 7−4 表彰 表彰については、次のとおりとする。 a.大会表彰 外国のアマチュア無線連盟等から派遣された外国人選手を除く参加者を対象とし、競技クラス毎に、参加者数を確定し、それぞれの参加者数に応じて競技成績の順位により次の順位までの者に賞状等を贈呈して表彰する。 ア.競技参加者数が10人以下の場合・・・・・・・2位 (2)地方競技大会 a.大会表彰 競技クラス毎に、当該地方本部(二以上の地方本部区域を一の主催単位とする地方大会の場合は、その主催単位に含まれる地方本部区域毎)に住所を有する競技参加者を対象に、大会会長が7−4(1)に定める順位まで賞状等を贈呈して表彰する。 (3)支部競技大会 7−5 異議の申し立て (1)競技者は、競技の結果に対して異議がある場合、その結果の発表後10分以内に文書により審判長に申し立てることができる。 8.注意事項 (1)競技者は、フェアに行動し、いかなる場合も競技大会の主催者の指示に従わなければならない。 9.失格事項 競技者は、競技中、次のいずれかに該当したときは失格となる。 (1)競技制限時間を超えたとき。 10.その他 10−1 この実施方法の改廃は、ARDF委員会の審議を経て連盟会長が行う。 |
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