アマチュア無線技士国家試験における
電気通信術(モールス信号)の試験方法が
平成17年10月1日から変更

 既報のとおり、平成17年5月24日づけ官報により、総務省令第95号、総務省告示第613号〜第615号が公布され、平成17年10月1日からアマチュア無線技士国家試験における電気通信術(モールス電信)の試験方法が変更となります。
 第1級および第2級アマチュア無線技士の電気通信術は「1分間25字の速度の欧文普通語による約2分間」の音響受信となり、第3級については電気通信術の試験が廃止され、試験科目の「法規」において、モールス符号の理解度を確認する問題が出題されます。
 第3級アマチュア無線技士国家試験の法規の出題問題数が2問(モールス符号の理解度を確認する問題)増えて、従来の14問から16問となり、合格点も従来の45点(70点満点)から55点(80点満点)へと変更になります。
 モールス符号の理解度を確認する試験問題のイメージは次のようなものとなるようです。

【例1】モールス符号の理解度のみを確認する問題例

 「7SENDAI」をモールス符号として表すと、次のどれか。

……… 以下、4つの選択肢をモールス符号で表記 ………


【例2】既存の「運用(一般通信方法)」等の問題文中において理解度を確認する問題(例1とは別に、既存の問題文中の略符号をモールス符号により表記する)

 モールス無線通信において、応答に際して直ちに通報を受信しようとするとき、応答事項の次に送信する略符号はどれか。

……… 以下、4つの選択肢をモールス符号で表記 ………


 工学については従来通り14問で変更ありません。

 またこれに伴い、試験時間は従来の1時間(法規+工学)から1時間10分と変更となります。

 なお、平成17年10月1日以降に第1級、または第2級アマチュア無線技士の国家試験を受験される方で、次の場合は申請により(試験申請書にその旨を記載すること)、電気通信術の試験が免除されます。

  1. 電気通信術の科目合格者
     第1級または第2級アマチュア無線技士の電気通信術の試験で、科目合格を受けている者が、当該試験がおこなわれた月の翌月の初めから起算して3年以内におこなわれる、第1級または第2級アマチュア無線技士の試験を受けるとき。
  2. 第2級アマチュア無線技士の免許を有する者
     第2級アマチュア無線技士の免許を受けている者が、第1級アマチュア無線技士の国家試験を受けるとき
  3. 第3級アマチュア無線技士の免許を有する者
     平成17年9月30日以前におこなわれた第3級アマチュア無線技士の試験に合格し、または養成課程を修了した者が、当該資格の免許を取得して、第1級または第2級アマチュア無線技士の試験を受けるとき。

 国家試験の詳細については、日本無線協会(電話03-3533-6022)までおたずねください。

●日本アマチュア無線振興協会(JARD)の養成課程講習会「第3級短縮コース」の授業時間等も変わります

 また今回の改正にともない、日本アマチュア無線振興協会(JARD)の養成課程講習会「第3級短縮コース」も、平成17年10月1日以降は、法規4時間・無線工学2時間の講習と修了試験1時間となり、1日で養成課程を修了できるようになります。
 また第3級短縮コースを受講するための条件となっていた「選抜試験(電気通信術の試験)」が廃止されることとなりましたので、新しい第3級短縮コースについては、第4級アマチュア無線技士の従事者資格を取得している方であれば、どなたでも受講できます。
 養成課程講習会「第3級短縮コース」に関するお問い合わせは、JARD養成部(電話03-5395-3212)まで。

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