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 秋型のコンディション

 日本のアマチュア局の皆さんこんにちは、南極昭和基地の8J1RLです。

 土日と敬老の日の三連休はいかがだったでしょうか。今年の日本の夏は寒くて、農作物の出来が良くないと交信の時に話してくれたJA7の方もいらっしゃいましたが、南極の冬は例年どおり厳しい冷え込みとブリザードが続き、やっと冬が明けてきたような気配がしてきました。

 さて、南極側から見た最近のお空の状況をお知らせしたいと思います。
 まずHFですが、急激に秋型のコンディションに移行してきたように感じ、24/21MHzのハイバンドにおけるJAの信号は徐々に弱くなってきました。その代わり、18/14MHzは安定して入感するようになってきましたので、これからしばらくの間は18/14MHzでの運用が中心になってくると思いますし、10MHzでの運用も今までどおり続けていきます。ただ、過去の8J1RLのログを調べてみると必ずしもハイバンドが駄目という訳でも無さそうで、時には21MHzが短時間オープンすることも十分に考えられます。
 それから、8J1RLが運用するモードですが、JAの信号が弱い場合にはCWで出始めることが多いのですが、44次隊の場合18/14MHzのCW以外の交信局数は非常に少ないので、もしSSB/RTTY/PSK31での交信を希望する場合にはCWに出ている時にリクエストをして頂ければと思います。状況により必ずしもモードをすぐに変えられるかは分かりませんが、できる限り対応したいと思います。
 また、いずれのモードでもコールする局が多くなってきた場合には、スプリット運用をお願いすることが多いので、アナウンスをよく聞いて頂けるとありがたいです。

 サテライトによる運用ですが、現在はAO-40のみ運用しています。聞くところによると、10月に入ると姿勢制御を始めるため南極からはウィンドウが見えなくなる可能性があるということなので、しばらくは重点的に運用を続けたいと考えています。 しかしながら、AO-40で昭和基地とJAとがオープンする時間帯は、こちらの深夜1時過ぎということが多いため、勤務の都合で出ないこともありますのでご承知おき願います。 また、アップリンクの電力が20Wであるため、相変わらずSSBでのループ信号が弱いためCWによる運用のみとなります。ただし、クロスモードでの運用も歓迎ですので、SSBで呼んでいただくことは問題ありません。

 写真下は、地学担当の池田隊員が撮影したWARCバンド用のアンテナと管理棟です。まるで昼間のように見えますが、空に星が写っているのが見えるとおり、深夜2時過ぎに撮影したものです。この日はオーロラの影響も少なかったため、晴れ渡った空と月明かりに照らし出されたアンテナ・建物が綺麗に写せました。カメラ:ニコン、レンズ:F2.8 14mm、ISO:640、露出とシャッタースピードはAEでした。

月明かりに照らされたアンテナと星々
【9月15日昭和基地発】

(第44次南極地域観測隊 芝崎)

Tnx 国立極地研究所