第11回高速電力線搬送通信に関する研究会の概要

 第11回研究会が平成17年12月12日(火)、東京・三田共用会議所で 開催されました。
 第11回研究会では、第9回研究会に提案された座長提出の修正案に基づき、 第10回研究会で承認された「建築物内に設置された電力線を利用して通信を おこなう電力線搬送通信をおこなうための機器(PLC機器)が発生するコモン モード電流は、周波数2MHzから30MHzの範囲において、コモンモード・イン ピーダンス25Ω、LCL 16dBの安定化回路網(ISN)を用いて帯域幅9kHzで測定 したとき、30dBμA(準尖頭値)以下であること」を元に作成された「高速電 力線搬送通信と無線利用との共存条件(案)」についてのパブリックコメン トに寄せられた意見に対する研究会の見解、および「高速電力線搬送通信に 関する報告書(案)」について審議がおこなわれました。

【会議の概要】

 パブリックコメントで寄せられた意見は1,331件でした。寄せられた 意見については、共存案を作成した研究会作業班が中心となり、項目別に 大きく分けて分類し、研究会としての見解(回答)案をまとめたものとな っています。
 我々として一番関心のある1,331件の意見について賛成、反対等がどの 程度あったのか、その具体的な内訳については公表されておりませんでした。
 JARLから提出した意見に対しては、我々から見れば聞きおく程度のもの としてしか取り上げられておらず、また、全体を通しての見解も共存案を 妥当とする姿勢でまとめられています。
 これに対し、JARLとしてもいろいろと意見を述べましたが、満足な回答 はありませんでした。
 なお、パブリックコメントの結果については、後日、総務省から公表さ れます。
 その後、研究会としての報告書案について審議され、この中で「屋外利 用について今後検討する」ことについて言及している記述があり、JARLか ら「今回の研究会で検討していないものまで入れるのは、如何なものか」 と削除を求めた結果、この部分については削除されました。

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 次回研究会は、12月22日(木)に開催することになり、報告書(案)について審議がおこなわれる予定です。

(電磁環境委員会委員長・芳野赳夫)


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