(4月30日掲載) |
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平成14年4月30日(火)9時30分から総務省8階会議室において総務省総合通信基盤局電波部長の諮問委員会である「電力線搬送通信設備に関する研究会」が開催されました。鬼頭電波部長の挨拶に続き、委員の紹介、開催要領の確認、座長の選出が行われました。座長には杉浦 行 委員(東北大学電気通信研究所教授)が選出され挨拶の後、議事に入りました。 この中で(社)電波産業会電力線搬送通信設備開発部会(ARIB)と(社)アマチュア無線連盟(JARL)が合同で行った実験結果について説明が行われました。 JARLからは原会長をはじめJARL電磁環境委員会の芳野委員長(JA1XF)、吉村委員(JH1DGF)、武藤委員(JH5ESM)、事務局2名が出席してJARLの検討結果を述べました。原会長から電力線搬送通信に対するアマチュア無線家の関心の深さについて述べ、続いて武藤委員からJARL電磁環境委員会が作成した「電力線搬送通信(PLC)ARIB/JARL合同実験報告書」(*1)に基づいてPLCシステムがアマチュア無線に与える影響について説明し、賛成できない旨述べました。さらに、芳野委員から「短波帯電力線搬送通信に関する諸外国の現状について」(*2)の資料を基に、電力線搬送通信に関する世界的な動向と電波環境の悪化を招くようなことは避けるべきとの意見が述べられました。 研究会は公開で行われ、前もって出席を希望された電力線搬送通信関係者や報道関係者など約40名が傍聴しました。ARIB/JARL合同実験の実験作業班として活躍された仙波さん(JG1EAD)、加藤さん(JG1RVN)、水島さん(JA3VAP)の姿も見受けられました。 |
*1 電力線搬送通信(PLC)ARIB/JARL合同実験報告書 (125 kB) |