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FITSAT-1の光のシグナルを観測してみませんか?
10月4日に、星出彰彦宇宙飛行士による小型衛星放出ミッションで放出された、アマチュア衛星の1機である、福岡工業大学のFITSAT-1(愛称:にわか衛星、写真は公式Webサイトより)は現在も順調に宇宙を周回中です。
FITSAT-1には430MHz帯(437.250MHz CW、437.445MHz FM 1200bps AX.25)/5600MHz帯(5840.00MHz FSK 115.2kbps)のアマチュアバンドの送信機のほか、衛星本体の上面と下面に合計50個以上の高輝度LEDを搭載しており、周回中の軌道上から、光でモールス信号などのメッセージを送信する機能が搭載されています。
▲FITSAT-1は本体上面(写真左)、下面(写真右)に多数の高輝度LEDを搭載
福岡工業大学では11月下旬〜12月初旬にかけて、FITSAT-1 Webサイト上で実験スケジュールを公開して、このLEDを使った発光実験を実施していますが、天体観測に長けた方が在籍している科学館等でFITSAT-1のLED発光の光学観測に成功している模様です。
地上から捕らえるFITSAT-1のLED発光の明るさは、8等級程度ということですので、天体望遠鏡や双眼鏡、超高感度カメラ+超望遠レンズなどを使わない肉眼観測は不可能と思われますが、機器をお持ちの方がいらっしゃれば、観測できる可能性があります。
今後のFITSAT-1のLED点灯実験のスケジュールは、福岡工業大学の公式Webサイトで、逐次発表になると思われますので、みなさんももしチャンスがあれば、CWビーコンやパケットデータの受信に加えて、FITSAT-1が送ってくるLEDの光のシグナルの観測にも挑戦してみると楽しいかも知れません。
なお、FITSAT-1の光学観測について大変参考になる詳細な情報が「FITSATサポーターズ有志」が制作した「FITSAT-1(にわか衛星)観測ガイド」に紹介されていますので、光学観測に挑戦される方は参考にするとよいでしょう。
▽FITSAT-1公式Webサイト(福岡工業大学)
http://turing.cs.fit.ac.jp/~fitsat/
▽FITSAT-1(にわか衛星)観測ガイド(FITSATサポーターズ制作)
http://www.jinkou-eisei.jp/FITSAT/index.html
(12月11日)
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