■JARLが第21回中央非常通信協議会表彰
非常通信協議会は、非常事態が発生した場合に人命救助、災害の救援、交通通信の確保または秩序の維持のために必要な非常通信の円滑な運用を図ることを目的に、総務省が中心となって国、地方公共団体、電気通信事業者等の防災関係機関で構成する協議機関で、中央非常通信協議会(会長:総務省総合通信基盤局長)、地方非常通信協議会および地区非常通信協議会等によって組織、運営され、JARLも中央・地方非常通信協議会の構成団体として参加しています。
中央非常通信協議会では毎年、非常通信の分野で功績があった団体や個人の表彰をおこなっていますが、平成24年5月25日に総務省で開催される第21回中央非常通信協議会表彰式において、JARLが団体表彰を受けることとなりました(右の写真は桜井 俊中央非常通信協議会会長から、JARLを代表して表彰状を受け取るJARL稲毛 章会長(JA5MG))。
今回のJARLの功績の要旨は、
『東日本大震災において、中央非常通信協議会会長から送付された「被災地の通信確保のためのアマチュア局の積極的活用について(要請)」に基づき、非常通信の確保に多大な貢献をした。また、台風12号においては、日本アマチュア無線連盟三重県支部の登録クラブである熊野無線クラブ、くまの市役所無線クラブほかが、地域住民の救援活動に多大な貢献をした』
というものですが、非常災害時において通信の確保に協力された全国のアマチュア無線家の皆様の功績による受賞といえます。
また、第21回中央非常通信協議会表彰式では、JARLの団体表彰のほか、被災地の病院勤務の医師であった、岡崎宣夫さん(JA1LRT、故人)が表彰を受けました。
岡崎さんの功績の要旨は、 『東日本大震災の直後から、臨時のレピータ局を設置・運営して岩手県沿岸南部と内陸部の通信を確保し各地の被災者への医療活動をおこなった』というものです。
なお、今回の中央非常通信協議会表彰では、アマチュア無線機器メーカーのアイコム(株)、アルインコ(株)、(株)JVCケンウッド、八重洲無線(株)をはじめ、無線機器メーカー等13団体が「災害時に多数の機器等を提供し、被災地の救援に寄与した」として団体表彰を受けています。
(5月24日) (5月25日更新、写真を追加)
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