July 2012 NEWS TOPICS INFORMATION


情報通信審議会情報通信技術分科会電波利用環境委員会が意見募集
「広帯域電力線搬送通信設備の屋外利用に係る許容値及び測定法」

 情報通信審議会 情報通信技術分科会 電波利用環境委員会は、「広帯域電力線搬送通信設備の屋外利用に係る許容値及び測定法」について調査検討に関する委員会報告(案)について、平成24年7月26日から8月27日までの間、意見募集をおこなっています。

 報告書(案)は、同委員会の下に設けられJARLも構成員として参画した「高速電力線搬送通信設備作業班」の 実証実験等に関して取りまとめられたものですが、最終報告書案は作業班の総意に基づかずに取りまとめられたものです。

 「高速電力線搬送通信設備作業班」の経緯については次のページをご参照ください。

http://www.jarl.or.jp/Japanese/2_Joho/2-7_plc/powerline-communication.htm

 なお、JARLでは今回の意見募集について、短波帯無線システムに重大な悪影響を及ぼす恐れがあるPLCの屋外利用について強く反対する意見を提出する予定です。

▽総務省の報道発表
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban16_02000035.html

(7月26日)


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富山県支部が北陸地方非常通信協議会会長賞表彰

 7月12日、石川県金沢市で開催された、平成24年度の北陸地方非常通信協議会 (会長:齊藤一雅北陸総合通信局長)総会で、富山県支部が北陸地方非常通信 協議会会長賞表彰を受けました(右の写真は、支部を代表して表彰を受ける JH9FEH高村浩之富山県支部長)。

 今回の富山県支部の事績の概要は「長年にわたり支部独自の活動として災害時 を想定した防災訓練を実施し、災害時における通信の確保に努められた功績」という ものです。

(7月19日掲載)
(7月24日更新、写真を掲載)


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関西アマチュア無線フェスティバルに7,000名の来場者を迎えて開催

 2012年7月14日・15日の両日、大阪府池田市の池田市民文化会館で関西アマチュア無線フェスティバルKANHAM2012が盛大に開催されました。

 今年のKANHAMのテーマは、「知ってる人にはなつかしい 知らない人には新しい!!」そして「アマチュア無線始めました(こどもから大人まで)」というサブテーマも設けられ、往年の人気無線機器やカタログの展示がおこなわれたテーマ展示をはじめ、各種の講演やイベントを開催。

 例年通り、メイン会場の池田市民文化会館に加えて、会館横の豊島野公園での屋外フリーマーケット、池田市カルチャープラザでは3・4アマ臨時国家試験やVE試験なども実施されました。

 当日は関西地方をはじめ他エリアからの来場も多数あり、両日の来場者数はのべ7,000名(14日:4,000名、15日3,000名)と、昨年の、のべ5,800名を大幅に上回る賑わいとなり、特に開会直後からの会場内は例年にも増して大変な人混みとなりました。

 メーカー、販売店、クラブブースのある2階会場の初日は、お昼過ぎまで身動きが取れない状態で、その後も掘り出し物を探す方々や、アイボールを楽しむ方々、見学を楽しむ方々等の人混みが絶えることなく続きました。

   各種講演や催事などでは、

  • 八重洲無線FTDX-3000の技術紹介
  • 桂ちきんさん、笑福亭瓶太さん(JO3KHA)の落語
  • 兵庫県出身でアマチュア無線家の歌手Masacoさん(JH1CBX)と笑福亭瓶太さんのミニトークショー
  • 第二弾!JARLそこまで言って委員会
  • 防災シンポジウム
  • モールス通信入門
  • DXCC/IOTAフィールドチェック
  • 総合通信局電子申請説明会
  • D-STARの楽しみを語ろう
  • ソフトの作者と語ろう
  • 自作名人 激集合
  • 南極昭和基地とのテレビ電話会議による交信
ほかが開催され、大いに来場者の注目を集めました。

 一方、KANHAMの大きな特徴の一つとも言える、青少年向けの科学啓発イベント「こども科学実験スタンプラリー」ですが、今年は両日とも開会前から会場入口前に早い時間から親子連れの長蛇の行列ができ、受付開始後は1階ロビーからイベント会場の3階イベントスペースへの階段は受付待ちの親子連れの行列で、かなりの長時間にわたり切れ間なくびっしり埋まるなど大変な人気ぶりです。

 写真をご覧になってもおわかりかと思いますが、さまざまな科学実験を楽しむ元気なちびっ子たちで超満員の状態となりました。
 また、各コーナーのスタッフには、高校生などの若いスタッフを積極的に迎えて、イベントの運営がおこなわれていました。
 毎年、進化を続けてきたKANHAMの「青少年向け科学啓発イベント」ですが、今年も大きな進化が見られたようです。

★    ★

 活発な梅雨前線の影響を受けた不安定な天候がとても心配されましたが、奇跡的に会場周辺の池田市では雨がふらず、むしろ日差しの強い2日間、過去最高の来場者数を迎えての関西アマチュア無線フェスティバルは、こうして無事全日程を終了しました。

(7月17日)


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総務省が「電波有効利用の促進に関する検討会 中間とりまとめ(案)」に対する意見募集

 総務省では、電波の有効利用のための諸課題や具体的方策について検討するため、「電波有効利用の促進に関する検討会」(座長:土居 範久 中央大学研究開発機構教授)を開催していますが、検討会における中間とりまとめ(案)について、平成24年7月6日〜31日までの間、広く意見を募集しています。
 今回の「電波有効利用の促進に関する検討会 中間とりまとめ(案)」の中で、アマチュア無線に関する分野に直接関係しているものは次のとおりです。

  1. 一定の範囲の周波数、出力等の免許の変更手続を簡易な手続で可能とすることを検討する(6ページ)
  2. 技術基準適合自己確認の対象範囲の拡大、および不適合機器の流通防止に関する検討をする(12ページ)
  3. 無線局の良好な受信環境の保護等(15〜19ページ)
  4. 電波利用料の使途や金額の見直し等(23〜32ページ)

 JARLでは、今般のパブリックコメントに対して意見を提出することとしておりますが、ことに1の手続きの簡素化に関する記述の原文では、変更時のみ適用されるとの意味に取れますので、簡素化する対象を広げて免許付与時から周波数、空中線電力を包括した指定にしてくれるよう要望する予定です。

(7月5日掲載)
(7月20日更新)


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総務省東海総合通信局電波監視システム(DEURAS)オペレーションセンター見学会を実施(東海地方本部)


▲東海総合通信局によるDEURASの説明風景

▲参加の皆さん、東海総合通信局、JARL東海地方本部による三者意見交換会

 東海地方本部監査指導委員会では、東海総合通信局(電波監理部)との 相互協力のもとで、第3回目の電波監視システム(DEURAS)・オペレー ションセンターの見学会を、6月22日午前と午後の2班に分けて合計31名 の参加を得て実施しました。

 最初に違法・不法無線局等による電波障害の実例、不法無線車両の取締 りと遵法喚起並びに啓発のビデオを観て、その後、DEURASシステム施設の 概要説明を聞いてから、交信中の違法・不法無線局を実際にDEURASシステム を操作して探索するようすを見学しました。

 最新のDEURASシステムでは、違法・不法無線局の位置をピンポイントに 探索できるとのことで、

  1. 移動する違法・不法無線局であっても移動状況をつぶさにシステム上に捉えることができる
  2. 24時間の自動電波監視が可能
  3. 広帯域の周波数を瞬時に測定できるので、どの周波数に不法無線局があっても直ちに実態を把握することができる
  4. 探索中の状況は、時刻、周波数、電波型式、交信内容などが全て電子的に記録される
 とのことでです。

 見学を終えたあと、見学の皆さん、東海総合通信局監視課、JARL東海地方 本部監査指導委員会との意見交換会がおこなわれました。
 その中で、監視課の方々からは「違法・不法無線局の申告は、電波法第80条 によるものばかりでなく、電話による申告も受け付けるとのお話しがあり、 いずれの申告のときも情報内容の再問合せ、調査後の報告等のため氏名と 連絡先を合わせて知らせていただきたい」との要請がありました。
 見学者の皆さんからは、日頃見ることができない最新技術を駆使した施設を 見学できたこと、自分たちの周波数は先ず自分たちが守るべくアマチュア無線 家がもっと周波数内をモニターし、違法・不法無線局情報をできるだけ詳しく 提供することにより、自分たちも周波数環境の維持・改善への一役が担えるか も知れない、という感想が多かったようです。

 東海地方本部監査指導委員会では、今後も機会を捉えて、このような見学会 を実施していきたいと考えています。

(レポート:宇野 孝(JA2ANM)東海地方本部監査長)

(7月2日)



   
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