January 2013 NEWS TOPICS INFORMATION


関西ハムシンポジウム2013(1月20日)、兵庫県尼崎市で盛大に開催


▲シンポジウム。予想される震災とアマチュア無線

▲屋外実演展示。話題のインバーター発電機の紹介

 1月20日、兵庫県尼崎市のエーリックで、恒例のJARL兵庫県支部・JARL大阪府支部共催による、関西ハムシンポジウム2013が盛大に開催されました。今年も全国から多くの来場者(主催者発表500名)が会場に押し寄せました。朝早くから開場を待つ全国からの来場者が集まり、開場直後の人気のジャンク市会場はすぐに掘り出し物を探す人で満員となりました。

 今年の「関西ハムシンポジウム」では、午前中には「予想される震災とアマチュア無線」と題して、近く予想される災害に対してアマチュア無線がどう活用できるか災害時における情報サポートのネットワークについて話し合われました。また午後からは「JARLのこれから」と題し、一般社団法人として新しくスタートしたJARLのこれからの歩みについて、稲毛 章会長(JA5MG)、長谷川良彦副会長(JA3HXJ)、伊部雅一副会長(JA0OZZ)をはじめとした7名のパネラーに出演していただき、さまざまな情報発信や会員の方との熱心な意見交換がおこなわれました。JARL会長・副会長の3名がこのようなイベントで揃うことは珍しいこともあり、このパネルディスカッションへの参加を楽しみに、前泊されて来場された関西以外の地域の会員も多くおられたようです。


▲パネルディスカッションで語るJA5MG稲毛会長

▲当日、会場で受け付けたQSLカード

 同会場での会議室では午前・午後と今年は4つの各種の講習会もおこなわれており、どの講座も満席で人気を集めておりました。特に今年はJARL兵庫県支部役員が企画・キット化したCQマシーンの製作講習会が話題となりました。3段基板シルク印刷の本格仕様のキットで、CWはもちろんPhoneのCQマシーンとして活用できるキットです。またUSB電源でも使用可能など移動そしてコンテスターの多彩なアイデアがつまっており、当日参加できなかった人からは次回の開催が期待されていました。


▲自作磁界ループアンテナ展示説明

▲サテライト入門講座

 また、会場内だけではなく屋外では移動運用の紹介として、自作磁界ループアンテナや釣竿アンテナなど実際の移動運用をイメージした展示説明や、話題の軽量インバーター発電機の比較実演など寒い中でも来場者を飽きさせない屋外ならではのさまざまなイベントが工夫され開催されていました。

 関西ハムシンポジウムではジャンク市・パネルディスカッション・各種講座だけでなく、ランチタイムに開催される「新春パーティー」も大きな魅力のイベントです。

 昨年好評であった豪華景品が当たる「LC共振回路の周波数当てクイズ」や新春抽選会なども開催され大いに盛り上がりました。

 会場のさまざまな場所で、仲間同士の新春の挨拶からお互いの今年の抱負まで交流の輪はどこまでも広がっていました。来年も同時期に同じ会場での開催を予定しております。ぜひ来年も盛り上がることを楽しみにしております。


▲CQマシーン製作講習会。製作にチャレンジする高校生

▲CQマシーンキットの基板

(TNX JL3JRY・屋田純喜さん)

(1月30日)



名古屋大学の「おもしろ科学教室」に5年目のイベント協力

 国立大学法人名古屋大学東山キャンパス(名古屋市千種区不老町)内IB電子情報館で、平成25年1月14日(月・祝)、第5回「おもしろ科学教室」が開催されました。

 当日はあいにくの雨。しかし荒天にも関わらず、地元有力紙の「中日新聞」の12月の折り込みチラシで一般家庭を対象に参加を募った元気な子供たちや保護者の方々が多数集まり、例年のとおり参加学会等の展示ブース等でも、数々の興味深い展示を見て、聴いて、体験していたようです。

 このイベントは、高井吉明名古屋大学名誉教授(応用物理学会東海支部評議員、独立行政法人国立高等専門学校機構豊田工業高等専門学校校長)が中心となり、青少年の科学への興味を引き出すことを目標とした各種学会等との連携・合同活動として毎年成人の日におこなわれています。

 さらに今年は、JARL東海地方本部の呼びかけで新たな主催団体として総務省東海総合通信局が加わり、DEURAS-Mや電波監視システムの展示やデモンストレーションをおこないました(写真下左)。

 名古屋大学減災連携研究センターの護 雅史(もりまさふみ)准教授によ る「比べてみよう!じしんに弱いうち、強いうち」と題した興味深い講演では、 会場に集まった子供たちは大変興味深げに聞き入っていました(写真下右)。

■東海地方本部、5年目のイベント協力

 東海地方本部は例年と同様、JA2RLの公開運用と子供たちを対象にFMラジオを使ったFOXハンティング「電波でおにごっこ、キツネを探せ!」や、特定小電力トランシーバーを使った「無線交信」を実施するほか、展示コーナーでは「モールス符号で遊ぼう」と題した展示をおこないました(写真右)。

 「見えない電波を見てみよう」の教材として準備した、「LED、ダイオードとコイルで作る簡単電波チェッカー」が大好評で、子供たちは無線交信体験の途中にもトランシーバーのアンテナにチェッカーを近づけて電波の存在を確認するなど大きな関心を示していました(写真下の2枚)。

 その後、事前募集で集まった40名の子供たちを2チームに分けて、「特定小電力トランシーバーを使った無線交信体験」「電波でおにごっこ、キツネを探せ!」の二つのイベントを交代で実施しました。

 メインイベントの「電波でおにごっこ、キツネを探せ!」は、これまで会場のIB情報館の館外でおこなっていましたが、今年は雨天だったこともあり急遽館内で実施することとなりました。

 手回し発電FMラジオを片手に、子供たちはユニークな音を送信する送信機を探して館内を元気に巡っていました。

 無線交信体験でも、子供たちは交信の楽しさを満喫していたようです。

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 「おもしろ科学教室」の今後の開催計画について、事務局を務めた高井名誉教授は、「このおもしろ科学教室も第5回を数え、今回も400名程の参加者に来ていただきました。学会その他異なった組織の主催による科学啓発イベントは珍しく、今後も可能な限り、続けていきたいと思っています」と語っています。

 東海地方本部では今後も、このような青少年向け科学啓発イベントに積極的に参加協力していきたいと考えています。

(1月17日)



   
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