■名古屋大学の「おもしろ科学教室」に5年目のイベント協力
国立大学法人名古屋大学東山キャンパス(名古屋市千種区不老町)内IB電子情報館で、平成25年1月14日(月・祝)、第5回「おもしろ科学教室」が開催されました。
当日はあいにくの雨。しかし荒天にも関わらず、地元有力紙の「中日新聞」の12月の折り込みチラシで一般家庭を対象に参加を募った元気な子供たちや保護者の方々が多数集まり、例年のとおり参加学会等の展示ブース等でも、数々の興味深い展示を見て、聴いて、体験していたようです。
このイベントは、高井吉明名古屋大学名誉教授(応用物理学会東海支部評議員、独立行政法人国立高等専門学校機構豊田工業高等専門学校校長)が中心となり、青少年の科学への興味を引き出すことを目標とした各種学会等との連携・合同活動として毎年成人の日におこなわれています。
さらに今年は、JARL東海地方本部の呼びかけで新たな主催団体として総務省東海総合通信局が加わり、DEURAS-Mや電波監視システムの展示やデモンストレーションをおこないました(写真下左)。
名古屋大学減災連携研究センターの護 雅史(もりまさふみ)准教授によ
る「比べてみよう!じしんに弱いうち、強いうち」と題した興味深い講演では、
会場に集まった子供たちは大変興味深げに聞き入っていました(写真下右)。
■東海地方本部、5年目のイベント協力
東海地方本部は例年と同様、JA2RLの公開運用と子供たちを対象にFMラジオを使ったFOXハンティング「電波でおにごっこ、キツネを探せ!」や、特定小電力トランシーバーを使った「無線交信」を実施するほか、展示コーナーでは「モールス符号で遊ぼう」と題した展示をおこないました(写真右)。
「見えない電波を見てみよう」の教材として準備した、「LED、ダイオードとコイルで作る簡単電波チェッカー」が大好評で、子供たちは無線交信体験の途中にもトランシーバーのアンテナにチェッカーを近づけて電波の存在を確認するなど大きな関心を示していました(写真下の2枚)。
その後、事前募集で集まった40名の子供たちを2チームに分けて、「特定小電力トランシーバーを使った無線交信体験」「電波でおにごっこ、キツネを探せ!」の二つのイベントを交代で実施しました。
メインイベントの「電波でおにごっこ、キツネを探せ!」は、これまで会場のIB情報館の館外でおこなっていましたが、今年は雨天だったこともあり急遽館内で実施することとなりました。
手回し発電FMラジオを片手に、子供たちはユニークな音を送信する送信機を探して館内を元気に巡っていました。
無線交信体験でも、子供たちは交信の楽しさを満喫していたようです。
★ ★
「おもしろ科学教室」の今後の開催計画について、事務局を務めた高井名誉教授は、「このおもしろ科学教室も第5回を数え、今回も400名程の参加者に来ていただきました。学会その他異なった組織の主催による科学啓発イベントは珍しく、今後も可能な限り、続けていきたいと思っています」と語っています。
東海地方本部では今後も、このような青少年向け科学啓発イベントに積極的に参加協力していきたいと考えています。
(1月17日)
|