October 2014 NEWS TOPICS INFORMATION


国土地理協会が「平成27年カレンダー全国市町村マップ」を発行

 公益財団法人国土地理協会(JGDC)は、「平成27年カレンダー全国市町村マップ」 (B1判、72.8cm×103cm)を本年度も作成し、希望者に向けて配布をおこなっています。

 この地図は、平成27(2015)年1月1日現在での全国の市町村名を載せた日本全図です。地図には、平成11(1999)年4月以降のいわゆる平成の大合併で誕生した市町村は、その範囲とともに名称を赤い文字で表示してあります。合併前の旧市町村名は紺色で表示してあります(ただし、市・町・村の表記は省略)。

 JCC、WACA、AJAなど、アワードハンティングの有効な参考資料と、平成27年のカレンダーの役割を兼ね備えたもので、国内アワードハンターの方々をはじめアマチュア無線家の間で大人気のグッズです。
 みなさんのシャックに1枚いかがでしょうか?

 「平成27年カレンダー全国市町村マップ」の配布を希望の方は、送付先の住所・氏名を明記した返信用封筒(角形2号、240mm×332mm、A4判の用紙が入る大きさ)に返信用切手205円を貼ったものを同封して、下記の「国土地理協会カレンダー担当」 まで申し込んでください。

 なお、国土地理協会によればこの地図の配布は一人1部としています。

【問い合わせ・申込先】
〒105-0003 東京都港区西新橋3-5-2
公益財団法人国土地理協会 カレンダー担当
電話:03-3433-1561

 地図の詳細や配布に関する詳細については、国土地理協会のWebサイトの次のページを参照してください。

http://www.kokudo.or.jp/service/calendar.html

(10月31日)


「詳細」


岡山県井原市立美星小学校の児童が、ARISSスクールコンタクトで国際宇宙ステーションと交信

 2014年10月27日、岡山県井原市の井原市立美星小学校で、ARISSスクールコンタクトが実施され、同校の児童が国際宇宙ステーションに長期滞在中の、ESA(欧州宇宙機関)のアレクサンダー・ゲルスト宇宙飛行士(KF5ONO)との交信に成功しました。

 中国地方でのスクールコンタクトは、これまで山口県で1例、広島県で4例の実施があります。今回で6例目を数えることとなりましたが、岡山県内での実施は今回が初めてです。

 またこれまで、国内で実施されたスクールコンタクトの中で、NASAやJAXA以外の宇宙飛行士との交信をおこなったのは比較的珍しいケースです(アレクサンダー・ゲルスト宇宙飛行士はドイツ人です)。

 今回の同校のスクールコンタクトは、同校の清水紳二教頭先生が中心となって準備を進めてきたもので、準備や実施に際して、JARL岡山県支部の梶田英司副支部長(JH4LPY)をはじめとした、支部メンバーも積極的に協力をおこなったそうです。

 清水紳二教頭先生に、今回のスクールコンタクトの実施に至るまでの詳細レポートをお送りいただきましたのでご紹介いたします。

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●岡山県井原市立美星小学校でARISSスクールコンタクト成功

 2014年10月27日、岡山県井原市の井原市立美星小学校で、ARISSスクールコンタクトが実施され、同校の6年生8名が、国際宇宙ステーションに長期滞在中のアレクサンダー・ゲルスト宇宙飛行士と交信に成功しました。これは、岡山県で最初のことです。

 この井原市美星町は、名前の通り美しい星が見える町として、日本三選星名所の1つにあげられています。そして、口径101pの望遠鏡を持つ美星天文台、美星スペースガードセンターや星尾神社など星に関する施設がたくさんあります。

 本校は、昨年度岡山県とJAXAとの連携事業の実践校として3回「宇宙教室」を開きました。その中で国際宇宙ステーションについての学習をおこない、その国際宇宙ステーションとの交信をしてみようという話になりました。

 具体的には、綾仁一哉美星天文台長さんが、日本アマチュア無線連盟岡山県支部の梶田英司副支部長さんを紹介してくださり、ARISS JAPANの窓口への申請をおこないました。ほどなく申請受理の連絡をいただきました。

 ただ、NASAから申請後平均待ち日数が360日と伝えられ、「………」の心境で、「もうできないのか」(失礼)と忘れかけていた今年5月に、ARISS JAPANから10月の実施の方向で調整中との連絡が入りました。

 そして、8月に10月27日の週に開催予定の連絡を受けました。9月から梶田英司さんを中心に日本アマチュア無線連盟岡山県支部のメンバーが校舎屋上にアンテナの設置。美星小学校の6年生が宇宙飛行士への質問を考え、英語に訳しての訓練を開始しました。

 最終的に当日の日が確定したのは、10月25日(土)の朝で準備が大変でした。当日は、10月27日(月)の17時52分からと決まりました。

 当日は、17時前から開会行事が始まり、「国際宇宙ステーション」についての分かりやすい内容のお話を綾仁一哉美星天文台長さんがしてくださいました。

 質問に答えていただくのは、ドイツ人宇宙飛行士の、アレクサンダー・ゲルストさんでした。いよいよ17時52分になり、体育館に緊張した空気が流れる中、梶田さんのISSへのコールが始まりました。4回コールしても応答がなく、これは駄目かなと思った瞬間、ゲルストさんからの返事が来ました。思わず会場では、みんなの安堵の表情が印象的でした(交信に支障をきたさないため無言)。さっそく6年生が、交信を開始しました。子ども達の質問に対してていねいに詳しく答えていただき、交信は大成功でした。

 交信後の子ども達のコメントで、「今度は、自分でも交信してみたい」「将来は、宇宙へ行ってみたい」「貴重な体験ができてよかった」など。「宇宙」をきっかけにこれからますます夢を育んでいってくれるものと思うと頼もしく感じました。

 当日は、岡山県生涯学習センターよりISSや宇宙食など宇宙に関するパネルを用意してくださり、会場へのパネル展示も花を添えてくれました。

 当日のマスコミは、地元ケーブルテレビ、新聞社は朝日・読売・山陽、井原市広報課が取材に来てくれました。

 最後にJARL岡山県支部、ARISSスクールコンタクト実行委員会、岡山県生涯学習センターの皆様方のお手伝いなくしては成功しなかった事を申し上げ御礼に代えさせていただきます。

(レポート:岡山県井原市立美星小学校・清水紳二教頭先生)

(10月29日掲載)
(11月25日更新、詳細レポートを掲載)




総務省が、アマチュア業務に使用する電波の型式及び周波数の使用区別を定める告示の一部改正案等に対する意見募集の結果を公表

 総務省は、アマチュア局への475.5kHz帯の割当て等をおこなうため、アマチュア業務に使用する電波の型式及び周波数の使用区別を定める告示の一部改正案等について、平成26年8月1日(金)から9月1日(月)までの間、意見の募集をおこないました。

 この意見募集には397件の意見の提出があり、総務省は平成26年10月10日付けで、提出された意見や意見に対する総務省の考え方を公表しました。

 総務省はこの意見募集の結果を踏まえて、速やかに制度整備をおこなう予定としています。

(10月10日)


「詳細」


依佐美送信所記念館(愛知県刈谷市)で、ARISSスクールコンタクトを実施

 2014年10月9日、愛知県刈谷市の依佐美送信所記念館で、ARISSスクールコンタクトが実施され、NPO法人空とロケット団(鈴木勇雄代表)の活動に参加している、子供たちが国際宇宙ステーションに長期滞在中のグレゴリー・リード・ワイズマン宇宙飛行士(KF5LKT)との交信に成功しました。

 空とロケット団は、モデルロケットの製作・打ち上げイベントや、著名人によるロケットや宇宙を題材にした講演会等のイベントを企画開催し、参加する子供たちの宇宙や科学に関するより一層の興味を引き出すことを目的として活動しているNPO法人で、刈谷市と安城市を中心に活動しています。

 また、今回スクールコンタクトの会場となった依佐美送信所記念館は、戦前から戦後の長きに渡り、長波帯の大電力無線通信施設としてヨーロッパ諸国との通信や、対潜水艦の通信等に活躍した「依佐美送信所」の貴重な関連資料等を保存する施設で、日本の無線通信の歴史の一つを物語る記念施設でのスクールコンタクトとなりました。

 空とロケット団の鈴木勇雄代表に、今回のスクールコンタクトの企画・準備から実施に至る詳細なレポートをお送りいただきましたのでご紹介いたします。

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特定非営利活動法人空とロケット団「ARISSコンタクト in 刈谷」
宇宙飛行士に呼びかけてみよう!
− 依佐美送信所から平和のメッセージを発信 −

【宇宙飛行士に呼びかけてみよう!】

 私たちは愛知県刈谷市内外の社会人を中心としたNPO団体であり、これまでモデルロケットを使った科学実験を小・中・高校で実施してまいりましたが、今回選抜されたアタッカー(コンタクト参加者)はこれまでに空とロケット団のイベントに参加してくれた子ども達から募集を募り、当時小学3年生から6年生の合計17名がアタッカーとして認定されました。

【依佐美送信所記念館での開催】

 私たちの郷土にはかつて依佐美送信所という日本で最初にヨーロッパと交信をおこなった長波送信所がありました。この送信所は1929年から1993年まで運用され、高さ250メートルの鉄塔が合計8基、そびえ立つ姿は壮観で刈谷市外からでも見ることができました。
 今では鉄塔や建物は撤去され依佐美送信所記念館として整備され、当時使われていた通信設備が展示されており、当時苦労して通信をしたことを偲ばせる遺構がたくさんあります。
 それらの設備は木材で作られているものも多く館内を埋め尽くすほど大きな設備がいくつもあり、今回コンタクトに使用されるRIGやアンテナと比べると比較にならないほどの違いがあります。

 この歴史ある場所でコンタクトがおこなえることに悠久のロマンを感じます。

 今回ARISSスクールコンタクトを刈谷市で行うにあたり、ぜひともこの依佐美送信所記念館でおこないたい想いで調整を進めてまいりました。
 おかげさまで刈谷市担当部局、依佐美送信所記念館ガイドボランティアの会その他の皆様のご協力によりこの地での開催が可能となりました。

【アタッカーの訓練】

 アタッカーの訓練については、地域の枠を越えたアタッカーの取りまとめに加え、質問の英文化など慣れない部分が多いため、市内の小学校の先生や翻訳をお仕事とされている方々にご協力をいただき平成25年12月より合計4回の訓練をおこないました。

 訓練のはじめに、「このコンタクトは全員が交信できるとは限りません、でも全員で力を合わせて一人でも多く交信ができればコンタクトは成功で、その成功はみんなのものです」とこのプロジェクトの趣旨を伝えました。

 最初は無線のしくみやトランシーバーを使っての無線機の操作、本番に向けての集団行動などの訓練をおこないましたが、3回目以降は英語の訓練が加わります。
 英語による自己紹介や自分で考えた質問の英文化など、ハードルの高いカリキュラムにも挑戦しました。この時点では質問の順番がまだ決まっていません。
 次回のリハーサルまでに英語を練習し上手に発音できるアタッカーから順に順番を決定することを伝え、英語の質問を上手に喋れることを宿題にしました。

【機材等の準備】

 無線機やアンテナ、ケーブル等様々な機材の準備が必要ですが、デンソー技術会ワイヤレス通信技術研究会、デンソーとびものサロン、デンソー幸田アマチュア無線クラブ(JF2ZPA)、アンデン(株)アマチュア無線部のご協力により構築することができました。
 依佐美送信所記念館でコンタクトをおこなうにあたり建物の構造上、屋上への設置ができず舞台よりケーブル長にして100m離れた場所にアンテナを設置することとなりましたが、10名を超える方々の協力により無事に設置が完了する見込みとなりました。

【リハーサル・開催日連絡】

 コンタクト日程が未定でしたが、事前に取り決めてあるスケジュールに従い、平成26年4月にコンタクト会場である依佐美送信所記念館にてリハーサルをおこないました。
 ここで宿題になっていた英語の質問について、ひとりひとり発表をしてもらい順番を決定するのですが、全員甲乙を付けることができないくらい上手になっており、仕方なく(事前に準備していた)あみだくじで順番を決定しました。

 ここで運営上の問題点がたくさん出てきます。なぜならここは講堂ではなく、舞台、来場者スペースが限られており、ステージと観客席が同じ高さであるためアタッカーのようすが見えづらく、また電源や照明が不足しているためこのようなイベントに適していなかったのです。
 このような状況でしたが、(株)スポーツマネージメント様、(有)ニュープラント様、のご協力により立派な会場を準備することができました。

 8月14日、ARISS運用委員会より平成26年10月第2週で実施予定との知らせを受けアタッカー並びに関係者へ連絡をおこない、9月27日に最終リハーサルを実施し本番に向けて緊張が高まります。

 9月30日コンタクト日時が正式に決定され、アタッカー及び関係者に連絡しましたが、残念ながら1名のアタッカーが修学旅行と重なったため参加できないとの連絡を受け、最初に質問するアタッカーが代わりに質問することとなりました。前日に無線設備、舞台、スクリーン、音響装置を組み付け本番を迎えることとなりました。

【コンタクト本番】

 10月9日待ちに待ったARISSスクールコンタクトがいよいよ開催されました。
 鈴木直樹刈谷副市長、刈谷市教育委員会太田武司教育長、総務省東海総合通信局陸上課服部達明氏、中京大学電気電子工学科磯 直行教授はじめ多くの来賓をお招きし、交信開始の60分前からオープニングセレモニーをおこないました。

 いよいよISSとの交信をおこなう時刻となりました。アタッカー、見学者全員でカウントダウン「3、2、1、0!」、JST17時55分、臨時に開設した社団局8J2YSM(YSMは会場のYoSaMiにちなんで命名したサフィックスです)のコントロールオペレーターを務める高木信友さん(JQ2VBC)から、国際宇宙ステーションのリード・ワイズマン宇宙飛行士の呼び出しを始めましたが、なかなか応答がありません。もう一度、さらにもう一度呼び出しをしました。

 すると、かすかに音声が聞こえました。「やった!」と全員が静かにガッツポーズで応えます。国際宇宙ステーションからの声はだんだんと明瞭に聞こえてきました。

 コントロールオペレーターの高木さんからアタッカーにハンドマイクロホンが渡されました。2番目のアタッカーが質問したところでいったん交信が途絶えました。周りで見守るスタッフは一瞬落胆しましたが、交信が回復し次々と順番に質問と回答を繰り返しました。

 最後のアタッカーまで無事に交信ができることを祈りながら14番目のアタッカーにマイクロホンが渡され質問を開始しましたが返答がありません。
 ここで残念ながら交信は終了してしまいました。

 交信内容を翻訳している間、記録映像用にアタッカーのインタビューを収録し、交信内容の解説をおこないました。

 その後ARISSスクールコンタクト認定証を授与するのですが、14番目以降のアタッカーに「次は質問者ではなく回答者になってね」と励ましの歓声が聞こえてきました。

【最後に】

 今回、「ARISSコンタクトin刈谷-宇宙飛行士に呼びかけてみよう!-」を開催するにあたり、みなさんから多大なるご協力を頂戴いたしましたことをこの場を借りて心よりお礼を申し上げます。

 また、参加していただきましたアタッカーのみなさん、これまでよく頑張って訓練し本番を迎えられたことが今後の良い思い出となり、さらなるステージに挑戦されることを期待いたしております。

(詳細レポート:NPO法人空とロケット団・鈴木勇雄代表)

(10月15日第一報掲載)

(10月20日更新、詳細レポートを掲載)


「詳細」


総務省が、アマチュア業務に使用する電波の型式及び周波数の使用区別を定める告示の一部改正案等に対する意見募集の結果を公表

 総務省は、アマチュア局への475.5kHz帯の割当て等をおこなうため、アマチュア業務に使用する電波の型式及び周波数の使用区別を定める告示の一部改正案等について、平成26年8月1日(金)から9月1日(月)までの間、意見の募集をおこないました。

 この意見募集には397件の意見の提出があり、総務省は平成26年10月10日付けで、提出された意見や意見に対する総務省の考え方を公表しました。

 総務省はこの意見募集の結果を踏まえて、速やかに制度整備をおこなう予定としています。

(10月10日)


「詳細」


北海道総合通信局がアマチュア無線に関する電子申請普及促進イベントを11月29日に函館市で開催

 北海道総合通信局主催の「アマチュア無線に関する電子申請普及促進イベント」が函館市にて開催されます。当日はアマチュア無線の電子申請が体験できるブースが出展され、「電子申請・届出システムLite」を利用して、その場で新規ユーザー登録や再免許申請の手続きがおこなえます。
 他にも、アマチュア無線に関する各種ブースの出展や、広く一般の方々にアマチュア無線を知っていただく内容が企画されており、北海道地方本部・渡島桧山支部もこのイベントに協力をしています。
 皆様お誘い合わせのうえ、ぜひご参加くださいますようお願いします。
※イベントの詳細は、北海道総合通信局ホームページや、北海道地方本部のホームページで案内の予定です。

(10月02日)


「詳細」


   
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