■平成25年度「JARL静岡県支部東部合同ミーティング・東静アマチュア無線フェア」、沼津市で開催
JARL静岡県支部は、平成26年2月2日(日)午前10時から沼津市の愛鷹地区センターで、静岡県東部アマチュア無線クラブ連絡協議会の協力を得て、平成25年度「JARL静岡県支部東部合同ミーティング・東静アマチュア無線フェア」を開催しました。
開会に先立ち、昨年ご逝去されました元東海地方本部会計幹事のJA2ZP森 一雄様、元評議員・元監査指導委員長のJH2DTP中西嘉文様のご冥福を祈り参加者全員で黙祷を捧げました。
主催者側のJA2OBV栗田重信静岡県支部長の開会挨拶があり、続いて来賓のJA2HDE木村時政東海地方本部長、JG2GFX種村一郎東海地方本部幹事長、山崎寿仁東海総合通信局電波監理部監視課長のご挨拶をいただきました。
会場の駐車場には、東海総合通信局の不法無線局探索車(DEURAS-M)が一般公開されました。DEURAS-Mには2名1組で車内2列目の座席へ着席し、大型ディスプレイを見ながら、東海総合通信局監視課員の方に装置の説明を受けていました。降雨の中での展示でしたが、多数の方が興味を示していました(写真右)。
東海総合通信局からは、このほか監視課の「規正用無線局の一般公開」とアマチュア無線関係申請について電子申請の案内をおこなっていました。
静岡県内では昨年5月15日、静岡市清水区日本平で東海総合通信局の規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局の合同運用を実施した際にも活躍していました(写真下左)。
またこのブースに隣接してJARL静岡県支部監査指導委員会のブースが設けられていました(写真下右、左側が東海総合通信局右側が監査指導委員会)。
監査指導委員会からは、東海総合通信局とJARLアマチュアガイダンス局の合同運用実施をスライドショーで紹介していました。遵法喚起のためのJARL「アマチュアガイダンス局」も一般公開されていました。一般の方が普段は見る機会がない珍しいもので、参加者の興味を引いていました。
さらに第一級、第二級アマチュア無線技士国家試験受験用副教材の紹介もおこなっていました。
式典終了後、東海総合通信局電波監理部監視課電波監視官の野口徹也氏による『電波監視官として南極越冬隊員として』の記念講演がおこなわれました。
パワーポイントを使って経験された仕事を通じての体験談を語っていただきました。電波監視のお話と第49次日本南極地域観測隊として、2007年11月から2009年2月にかけて南極昭和基地に滞在された間の経験や8J1RL運用状況等の紹介があり、貴重な体験談を聞くことができました(写真右)。
野口氏の記念講演中に、国立極地研究所提供の南極の氷の展示がおこなわれました。展示ケース上段が南極の氷です(下段は比較用の普通の氷と冷蔵庫製の氷です)。南極の氷が一般公開され皆さん、興味深そうに南極の氷に触れていました。
この氷は南極観測船「しらせ」が持ち帰ったもので約1〜2万年前に降った雪が固まってできた氷が氷山となって海に流れ出たものです。白く見えるのは当時の空気がそのまま閉じ込められているからです。
国立極地研究所からは、「この氷の飲用は固くお断り申し上げます」との注意書きがありました(写真右)。
その後、恒例の「JARL静岡県支部と語る」が催されました(写真右)。会場からは、JARLの会員増加の取組みやライフメンバーの取扱、コンテストにおける大学社団局の運用マナー等についての質問があり、支部役員・社員・東海地方本部役員により丁寧に回答をしていただききました。
会場では恒例の各種展示・販売等が盛大に始まっていました。1階ではアマチュア無線メーカーによる最新無線機器やアンテナの展示、地元アマチュア無線ショップによる展示説明がおこなわれていました。
参加者は日頃聞く事ができない質問を各メーカー担当者に聞いているようでした。
1階の入り口に近い会場では、地元無線クラブによる展示で賑わっていました。
来場者受付近くでは、今年もD−STARと中波帯(472kHz)送受信機とアンテナの展示をおこなっていました。パソコンを使っての無線通信方式を興味津々に聞き入っている方が多かったようです。
2階は個人によるジャンク市やパーツなどの展示コーナー、食事の場として模擬店でカレーやパン、コーヒーが提供され、多くの参加者が利用しているようでした。
その後、待ちに待った恒例の抽選会があり、参加した皆さんは多いに盛り上がっていました。
最後にJA2GZZ古田多津彦静岡県支部東部運営委員の閉会宣言で「東静アマチュア無線フェア」は盛況の内に終了しました。
あいにくの雨天の中でしたが、約270名もの参加者を迎える事ができました。参加者の内訳は、静岡県東部68%、同中部14%、同西部2%、県外12%、その他4%の割合でした。
今年で2回目の同会場での開催となりましたが、これまでにも増して多くの方に参加して頂きました。
来年度も同じ会場での開催を予定しています。多数の皆様のご参加をお待ちしております。
(レポート:JR2PMQ斎藤信泰さん)
(2月18日)
|