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第19回関西アマチュア無線フェスティバル(KANHAM2014)開催される
今年も関西アマチュア無線フェスティバルKANHAM2014が、7月19日(土)・20日(日)の2日間、大阪府池田市の池田市民文化会館で開催されました。今年で19回目を迎える、関西アマチュア無線フェスティバルは、関西地方をはじめ他エリアからの来場も多数あり、特に開会直後からの会場内は例年にも増して大変な人混みとなりました。
今年のKANHAMのテーマは「アマチュア無線 未来へのさらなる挑戦」、サブタイトルに「アマチュア無線は、コミュニケーションのオードブル」を据えて、さまざまな展示や催事、講演をおこないました。
初日の開会前は、今にも泣き出しそうな曇りの開会式でしたが、テープカットの後入場が開始された頃には、すっかり夏の日差しに変わっていました。
開会後からの、会場内の人混みは例年にも増してたいへんな勢いで、会場内はお昼過ぎまで身動きが取れない状態となっていました。
その後も掘り出し物を探す方々、アイボールを楽しむ方々、見学を楽しむ方々の人混みが絶えることなく続いていました。夕刻には短時間のにわか雨に見舞われたものの来場者数はのべ5,000名を数えました。
2日ものべ4,000名の来場者を迎え、2日間でのべ9,000名と、昨年ののべ8,000名を上回る賑わいで、来場者は各種の展示や催事を大いに楽しんでいたようです。
各種講演等では、防災シンポジウム「阪神・淡路大震災から20年」、「総務省近畿総合通信局の協力による電波監視講演会・電波監視の概要と不法局の現状」のほか、毎年恒例のDXCC/IOTAフィールドチェックや、各種セミナーなども実施。
恒例の笑福亭瓶太さんの落語ほかも好評で、各種イベントのMCとして、アマチュア無線家の歌手Masacoさん(JH1CBX)や、落語家の笑福亭瓶太さん(JO3KHA)が積極的に活躍していました。
また定評のある、KANHAMの子供たち向け科学啓発イベントは、今年も、「こども科学スタンプラリー」の形式で、参加する子供たちが複数の電子工作や身近な素材を使った科学を体験して回る形式で開催され好評を集めたほか、今年は新たに宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力を得て「JAXA×JARLコズミックカレッジ」を新企画として開催しました。
このイベントは、JAXAから講師の方を迎えて、主に小学校3年生〜中学校3年生を宇宙に関する講演がおこなわれたもので、聴講した子供たちはもとより、同行の保護者の方々もたいへん興味深げに聞き入っていました。
また毎年恒例の南極教室、昭和基地の隊員とのライブ会議イベントも開催されました。
そして来年、関西アマチュア無線フェスティバルは記念すべき、20回目を迎えます。実行委員会では「記念すべき第20回をより有益で有意義なものにしたい」とのことです。
●関西アマチュア無線フェスティバル会場の移り変わり。
関西アマチュア無線フェスティバルは、阪神淡路大震災の翌年の、平成8年7月21日に大阪府大阪狭山市の大阪狭山市文化会館・SAYAKAホールで開催された「第1回関西ハムの祭典」がそのルーツです。
その後、第2回〜第6回の5年間は、兵庫県尼崎市の尼崎リサーチインキュベーションセンター(ARIC)に会場を移しました。
平成14年の第7回からは、大阪府池田市の池田市民文化会館に会場を移して現在に至っています。
ちなみに余談ですが、KANHAMが池田市民文化会館に移った後、尼崎市のARICは兵庫県支部・大阪府支部が毎年1月に合同で開催している、関西のアマチュア無線界の大型イベントの一つ「関西ハムシンポジウム」の会場となっています。
(07月22日)
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