■関西ハムシンポジウム2015(2月1日)。兵庫県尼崎市で盛大に開催される
2月1日、兵庫県尼崎市(エーリック)で、新春恒例のJARL兵庫県支部・JARL大阪府支部共催による関西ハムシンポジウム2015が開催され、今年も朝早くから全国の多くの来場者(主催者発表1,200名)が集まりました。うっすら雪が積もるほどの寒い朝となりましたが、開場を待つ来場者が多くなったため予定の時刻を早めてのスタートとなりました。
今年も人気の「ジャンク市」には、アマチュア無線家らしい真空管やコンデンサーなどのビンテージもの、そして移動用のアンテナなど展示品が会場内に立ちHAMの好奇心を掻き立てるようなアイテムが沢山登場していました。オープン直後は、いち早く掘り出し物を探そうとする人で、一時通路も通りづらいほどの満員となりました。
関西ハムシンポジウムの注目イベントは「ジャンク市」ばかりではありません。2階の会議室で午前・午後に開催される各種講習会そして講演も大きな魅力イベントとなります。
午前中におこなわれたサテライト入門講座では、現在実際に使えるサテライトの紹介や、実際に使用できるサテライト用のアンテナの紹介など意外と軽微な設備でサテライト通信に参加できることなどが紹介されていました。
またHAMLOG講座では立ち見が出るほどの人気で、プロジェクターを使ったわかりやすい解説はHAMLOGをもっと快適使う一歩進んだ使い方などが紹介され参加者にとても好評でした。
お昼には恒例の「新春パーティー」が開催されました。立食スタイルでのパーティーで関西流の気取らないだれでも気軽に参加できるスタイルは人気ハンディー機も当たる抽選会などもおこなわれるとあって、今年も多くの方に参加いただき久々の旧友とのアイボールなど笑い声が絶えないパーティーとなりました。
また、今年も多くの高校生をはじめとしたジュニア世代の参加があり、嬉し楽しい新春パーティーとなりました。
新春パーティーが終了後も、午後からの「CW入門講座」「ラジオの製作キット講習会」と人気の参加型イベント講座が続きます。また、今年も通信機メーカー「アイコム・八重洲無線」による展示もおこなわれ、両社の話題の新作機器の試聴会など、来場者のお目当ての一つにもなっていました。
さて、関西ハムシンポジウムの催事のうち「シンポジウム」は大きなイベントの1つとなります。議題は「新生JARLの歩みと未来」が開催されました。今アマチュア無線家のとりまとめ役でもあるJARLが描いている短期的・中期的そして長期的なビジョンはなにか。前川公男副会長(JA9BOH)、安孫子 達理事(JH3GXF)、田中 透大阪府支部長(JR3QHQ)をパネラーとしてお招きし、来場の会員とともに今後のJARL運営についてどう盛り上げて行くべきか共有を深めることができました。
シンポジウム終了後も、会場内では神戸VEチームによるアメリカFCC試験やQSLカードの無料転送受付(最終的にはみかん箱12箱もの数に)そしてJAのフィールドチェッカーによるDXCCフィールドチェック(160mもOK)など来場者それぞれの魅了を満たしてくれる楽しいイベントとなりました。
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【訃報】最後になりましたが、昨年12月26日にJARL理事で関西地方本部長のJA3HXJ長谷川良彦氏がご逝去されました。アマチュア無線に地域・支部の垣根はないと生前良くおっしゃっておられ、その意志はまさにJARL兵庫県・大阪府支部が開催する「関西ハムシンポジウム」や7月に開催される「KANHAM」に生かされております。これまでのご尽力への感謝とあらためてのご冥福と申し上げます。
(レポート:JL3JRY屋田 純喜さん)
(2月12日)
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