January 2016 NEWS TOPICS INFORMATION


読売新聞が、時代の証言者シリーズ「ハローCQ」の連載を2月中旬から開始(日本アマチュア無線連盟元会長 原 昌三さん編)

 読売新聞社は、2003年から読売新聞の朝刊解説面に連載されている「時代の証言者シリーズ」の新企画として、「ハローCQ」と題する連載(30回を予定)を2月16日から掲載開始しました(題字は読売新聞社提供)。
 読売新聞社によれば、掲載は金曜日と日曜日を除く週5回を予定しているとのことです。

 この連載では、日本アマチュア無線連盟の会長職を1970年から約41年の長きにわたってつとめた、原 昌三元JARL会長(JA1AN、JARL名誉会員)に、日本のアマチュア無線の世界の黎明期から現在に至るまでの、多くの無線仲間たちとの出会いや時代の出来事など、各時代の背景を追いながら克明に語ってもらう長期連載で、アマチュア無線の世界の発展の歴史やそして時代の波による移り変わりなどが印される、貴重な記録の一つにも位置づけられる内容となる模様です。

 興味のある皆さんは、ぜひお読みになってみてください。

▽「時代の証言者」ハローCQの動画案内(読売オンライン)
http://www.yomiuri.co.jp/stream/?id=00192&ctg=38&page_no=1

(1月28日掲載)

(2月17日更新)
(4月1日更新)
動画案内へのリンクを更新





ARRLの新会長にリック・ロデリック氏(K5UR)が就任

 アメリカの連盟ARRLは、1月15〜16日に開催された理事会で、リック・ロデリック氏(K5UR)を新会長に選任しました。ロデリック氏は前任のケイ・クレーギー氏(N3KN)に続く、歴代16代目の会長となります。

 JARLが開催しているハムフェアや記念式典などには、IARU(国際アマチュア無線連合)や、アメリカの連盟ARRLをはじめ、多くの国や地域のアマチュア無線連盟からゲストが訪れます。

 中でもARRLの歴代会長経験者の中には親日家の方もたいへん多く、ラリー・プライス氏(W4RA)、ロッド・スタッフォード氏(W6ROD)、ジム・ヘイニー氏(W5JBP)、ケイ・クレーギー氏(N3KN)など、これまでARRLの会長をつとめていた方々が多く来日されています。ロデリック新会長も、昨年8月に開催されたハムフェア2015やJARL創立90周年記念式典の際に、ARRLの筆頭副会長として来日され、各種のイベントや展示の見学を楽しむほか、DXCCデスクの申請受付にもご協力をいただきました。

 ちなみに、ロデリック新会長はたいへん熱心なDX交信愛好家の一人だそうで、ハムフェア2015のイベントコーナーで開催された「アマチュア無線は世界一の趣味」と題するロデリック氏の講演(写真)では、自らもさまざまな周波数帯でかなりアクティブにDXCCに挑戦されているということを楽しそうに披露されていました。

(1月27日)


「詳細」



名古屋大学で開催された「おもしろ科学教室」に8回目のイベント協力(東海地方本部)

 平成28年1月11日(月・祝)、国立大学法人名古屋大学東山キャンパス(名古屋市千種区不老町)内のIB電子情報館にて、第8回「おもしろ科学教室」が開催されました。

 このイベントは、青少年の科学への興味を引き出すことを目標としており、子供たちの科学する心を啓発する興味深い講演会と工作や展示から成り、各種学会(応用物理学会東海支部、電気学会東海支部、電子情報通信学会東海支部、プラズマ・核融合学会、日本赤外線学会、日本弁理士会東海支部、レーザー学会中部支部、情報処理学会東海支部)や、学校(豊田工業高等専門学校、名古屋大学)、総務省東海総合通信局、日本アマチュア無線連盟東海地方本部、愛知県電波適正利用推進員協議会等が協力して、毎年成人の日に実施しているものです。

 JARL東海地方本部は、平成21年1月12日に開催された第1回目から、毎年このイベントに出展、参加しています。

 各出展団体全体の冒頭の打ち合わせで、おもしろ科学教室事務局をつとめる高井吉明豊田工業高専校長(名古屋大学名誉教授)は、「今回は新たに、情報処理学会東海支部が出展に加わり『ロボットの展示』をおこなうほか、過去何回か出展いただいていたこともある愛知県からも、振興部観光局観光振興課が『愛知県の見所 観光情報』等の出展に返り咲いていただくこととなり、さらに昨年も出展・協力をいただきました豊田合成(株)も引き続き『青色発光ダイオードの応用』他の出展・展示いただける運びとなりました。毎年1月に開催しているこのイベントは、ブースへの出展や工作教室を実施いただいている各学会、団体などの皆様のご支援・ご協力に支えられているものです」と語っています。

 当日は12:00を過ぎた頃から、多数の親子が会場に集まり始めました。

 来場の親子は工作教室などの参加受付を済ませて、第一部の記念講演開始を待つ間、各出展団体ブース展示等を興味深げに巡り、楽しんでいたようです。

 第一部の催しでは、情報処理学会東海支部の加納政芳中京大学教授による「人と生活するロボットをつくるためには」と題する記念講演がありました。

 日本はすでに産業用ロボットに関する技術大国の一国ですが、現在、ロボットの技術をさらに一歩進めて、コミュケーションロボットをはじめ、日常生活の場で活躍するロボットの研究開発が急速に進みつつあります。この講演では、次世代ロボットやその研究の背景にある人工知能などの考え方、あるいは開発動向などについて、子供たちにも理解しやすい言葉で優しく紹介され、来場者の皆さんは熱心に聞き入っていたようです。

 さて、JARL東海地方本部の展示ブースでは、今年も例年と同様、アマチュア局の公開運用とモールス体験コーナーを実施しました。

 今年のアマチュア局の公開運用では、現在運用中の記念局開設の関係で、地方局JA2RLや地方補助局JA2YRLが運用できないことから、 イベントの会場である名古屋大学の学校クラブ「名古屋大学アマチュア無線研究会」の局JA2YKAを、同クラブと中部大学無線部のメンバーの協力を得て運用しました。

 また、モールス体験コーナーは、毎年子供たちの人気を集めているブースで、熱心なCW愛好メンバーが集う愛知県のJARL登録クラブの一つである「クラブ・スリーA」のメンバーの協力を得て運営しました。特に今年は、例年2台配置していたモールス印字機を1台増設して3台にし、より多くの子供たちが体験に参加できるようにしました。

 例年通り、子供たちのモールス符号に関する関心度は非常に高く、ブースを見学にきた子供たちは、次から次へと交代で、自分の名前をモールス符号に書き直して、自分でキーをたたいてモールス符号を印字するというモールス符号体験に取り組み、印字した紙テープを持ってうれしそうにブースを後にしていました。

 さらに、モールス体験コーナーには「モールス符号をユネスコの無形文化遺産へ」の、JARLのPR下敷きを大判にまで引き延ばしたポスター掲示しました。このJARLが取り組んでいるプロジェクトに関して、子供たちに同行してきた保護者の方にも積極的にPRをおこなおうという試みですが、保護者の方々にモールス符号の解説をすると、大いに興味を示してくれたようです。

 東海地方本部の第二部は、メインイベントの「電波でおにごっこ」ですが、今回は事前の参加申込みがゆるやかで、短期の募集期間で予定定員50名の半数の25名の申込みにとどまりました。

 しかし、当日受付を実施した結果、6名増えて、最終的には31名の参加となりました。今年は好天にも恵まれたことから、会場であるIB情報館の南側の屋外スペース(グリーンベルト)を使用して実施しました。FMラジオを片手に、子供たちはユニークな音を送信する送信機を探し元気にかけ巡って、キツネの場所を探し、発見の証のスタンプを集めていました。

 また特定小電力トランシーバを使用した無線交信体験でも、子供たちは交信の楽しさを満喫していたようです。

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 事務局の高井先生におもしろ科学教室の今後について伺うと、「この催しは、今年で8回目を迎え、冬期にはこの種のイベントが少ない事もあって、児童を含め、保護者の皆様の関心が高く、全体で300件を超える申し込みがありました。昨年から展示に協力頂いている豊田合成のような企業による先端的科学技術や、今回復活した愛知県の展示など、今後もあらたな参加団体の追加をして、さらに皆様に楽しんでいただけるよう企画したいと思います」と答えくださいました。

(1月20日)




   
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