■北海道アマチュア無線セミナー2016開催される(詳報)
平成28年10月23日(日)、「北海道アマチュア無線セミナー2016」(主催:JARL北海道地方本部、後援:総務省北海道総合通信局・一般財団法人日本アマチュア無線振興協会(JARD)、協力:北海道電波適正利用推進員協議会・アマチュア無線機器メーカー各社)を札幌市にて開催しました。
場所は、昨年24年ぶりに北海道ハムフェアを開催した、札幌市東区にある協同組合札幌総合卸センターです。
今回のセミナーは、「アマチュア無線の魅力や楽しさ」をそれぞれの分野でご活躍の方々にご講演いただくことで、多くの皆様にご紹介することを目的に開催しました。
当日は、多くの方々に足を運んでいただき、参加人数は関係者を含め約240名。早朝から終了まで会場内は多くの人であふれました。
開会式では、主催者である正村琢磨北海道地方本部長(JH8HLU)の挨拶の後、お忙しいところ来賓としてお越しいただいた中道正仁総務省北海道総合通信局長、高尾義則JARL会長(JG1KTC)、有坂芳雄JARD会長(JA1HQG)からそれぞれにご祝辞を頂戴しました。
開会式の後、引き続きセミナーが始まりました。今回は、7つのテーマによる8講演がおこなわれました。セミナーの内容は次のとおりです。
なお、セミナー2と3、5と6は、同時刻に別会場で開催して、どの講演を聴くかは、来場者の興味にあわせて選択していただきました。
▲「アウト・ドア・ハムライフ&JARL紹介」(高尾義則氏JG1KTC JARL会長)
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▲「JARL国内コンテスト、QRV from 北海道」(佐々木 敦氏 JR8VSE)
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▲「UHF帯・簡単自作アンテナについて」(山田 徳充氏 JR8IJT)
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▲「新スプリアスの対応について」(坂本 純一JARD専務理事)
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▲「JT-65-HFとは??ローパワーで“DX”を楽しむ?」(石崎 常見氏 JA8IZP)
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▲「ハムログお勧めの機能」(浜田 博氏 JG1MOU)
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【セミナー1】
高尾義則JARL会長からアマチュア無線の魅力、特にアウト・ドア・ハムライフをテーマに、移動運用の楽しさとおもしろさを、実体験を基に紹介。そして、JARLの現況や今後の取り組み,抱負についてもお話いただきました。
【セミナー2】
JARLコンテスト常勝者である佐々木 敦氏(JR8VSE)が、コンテストの魅力をテーマに、同氏のコンテストにおける取り組みの基本的な考え方や運用上のノウハウ、設備等が紹介され、コンテストを勝ち抜くためのヒントが豊富に含まれる内容でした。
【セミナー3】
自作集団ホワイトエンジェル代表の山田 徳充氏(JR8IJT)が、自作の楽しさ面白さをテーマに、1200MHzのアンテナの製作について、ご自身の実践例を紹介してくださいました。会場にお越しの方々には、アンテナの設計図も配布されました。
【セミナー4】
会員の皆さんが最も興味関心のあるテーマの一つとも言える、新スプリアスの対応について、JARD坂本純一専務理事にご講演いただきました。アマチュア無線家にとって、今最大の関心事であるだけに、会場には多くの方が訪れ、質疑応答も活発におこなわれました。
【セミナー5】
今回ご協力いただいたメーカーに講演をお願いいたしました。前半はアイコム(株)、後半は八重洲無線(株)にお願いし、D-STARや最新の技術について分かりやすく説明していただきました。
【セミナー6】
石崎常見氏(JA8IZP)から最近注目されているデジタルモードJT65について、運用や使用ソフト、インターフェース等について紹介していただきました。難しい内容ながらもゆっくりした丁寧な説明に、熱心に講演を聴く来場者の姿が見受けられ、このモードの関心の広がりを感じました。
【セミナー7】
おなじみのハムログ作者の浜田 博氏(JG1MOU)にハムログのお勧め機能を中心にお話いただきました。著名な方の講演で、ハムログユーザーも多いだけあって、会場内はたくさんの方であふれ、ハムログ活用のヒントを得ようと活発に質問もおこなわれていました。
いずれのセミナーもアマチュア無線家にとっては、大変魅力的なものばかりで、満員となった講演会場では、立ってお話を聞かれる方も出るほどでした。
今回のセミナーでは、講演の他にもブース会場が設置され、北海道総合通信局やJARD、北海道電波適正利用推進員協議会のPRブース、アマチュア無線機器メーカーブース、浜田氏によるハムログ相談コーナー、青少年を対象としたラジオ製作コーナーが出展されました。
講演と講演の間の休憩時間には、多くの方がブース会場を訪れ、最新情報の収集とアイボールQSOを楽しまれていたようです。
また、今回の運営には、石狩後志支部の役員の皆さんと北海道情報大学の中島ゼミ(中島 潤氏、JF8EPR)の学生さん4名にお手伝いいただきました。最近では、アマチュア無線を楽しむ若い方が少なくなってしまいましたが、今回のように若い学生さん達にお手伝いいただけたことは、
大変うれしいことであり、これからのJARLにとって喜ばしいことであると思います。
今回のアマチュア無線セミナーをきっかけに、本格的にアマチュア無線に興味を持っていただけることを期待したいと思います。
なお、次年度については、秋ごろに第5回北海道ハムフェアを開催する予定で現在計画を進めているところです。日程や会場、ブース募集などの詳細については、今後、本誌やホームページ等を通じてご案内いたします。
最後になりましたが、ご来場いただきました皆様とご後援ご協力をいただきました関係各団体、メーカー各社、そして、運営にご協力いただきました皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。
レポート正村琢磨北海道地方本部長(JH8HLU)
(11月17日)
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