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第15回西日本ハムフェア、福岡県京都郡苅田町で開催される
(過去最高の1,850名が来場)
平成28年3月6日、福岡県京都郡苅田町の日産自動車九州(株)体育館およびゲストホールで、第15回西日本ハムフェアが九州地方はもちろん、全国各地からのべ1,850名の来場者を迎えて盛大に開催されました。
■不安だった天気をものともせず
当日、時折霧雨の混じる曇天の会場入口前には例年のように早くから来場者が多数集まり、09:00からテープカットがおこなわれました(右の写真)。
実は西日本ハムフェアの約1週間前、2月29日に発表された週間天気予報で、西日本ハムフェアの当日(3月6日)は雨が予想されていました。前日の5日は曇りで、翌日の7日が晴れの予報ですから、何とも皮肉な話です。事務局のJE6ONQ井上 滋さんは、事務局のBLOGを通じて開催数日前に「いよいよハムフェアが手の届くところまで近づきました。天気予報ではあいにく日曜日は雨模様。ご来場の皆様のパワーで雨を吹き飛ばしていただきたいものです」と語っていました。
そして開催当日を迎えるのですが、前夜の遅くから当日の明け方にかけて降り始めた雨はほぼ止み、いつ泣き出してもおかしくない曇天ではあるものの、その状態を維持しました。天候の影響で、一部の屋外の出展や苅田町等覚寺地区「等覚寺応援団」の立ち食いそば屋の出店は残念ながら中止になりましたが、雨の影響を大きく受けることなく開催されることとなったのです。
イベントを無事成功させたいという実行委員会と、イベントを大いに楽しみたいという来場者のパワーが、見事に雨を吹っ飛ばしてしまったのかもしれません。
■立ち上がりからの大混雑はお約束(!?)
▲開場直後から場内は大賑わい。身動きが取れ ない場所も多く見られました。 |
▲10:10ごろの駐車場です。写真に写ってい ない範囲まで来場者の車がびっしり。
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毎年、西日本ハムフェアの立ち上がりの大混雑ぶりには舌を巻くものがあります。
テープカットの直後から、開場を待ち望んだ多くの来場者が我先にと入場し、場内が突然ひしめき合うのは、西日本ハムフェアの以前からのいわゆるお約束(!?)のようです。今年も開場直後から一気に場内は来場者でふくれあがり、各ブースの見学や掘り出し物散策、アイボールなどを楽しむ来場者でいっぱいになって、身動きが取りづらい状態となりました。そして例年この状態がお昼前ごろまで続くのですが、今年も決して例外ではありませんでした。
会場横の駐車場は、1,000台以上駐車可能なはずなのですが、アンテナが付いた車で次々と埋まり、10:10ごろに見に行ってみると、ゆうゆう500台を超える台数の車が確認されました。
その後も、駐車場に入ってくる車は絶えることなく増え続け、お昼近くまで多くの車の出入りが続きました。
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▲会場2階では西日本ハムフェアの記念局8J6HAMもアクティブに運用されました。 |
会場の2階では、西日本ハムフェアの記念局8J6HAMもアクティブに運用をおこなわれ、会場ロビーではアマチュア無線の女性歌手である青木小夜子さん(JJ3WWS)、渡部まいこさん(JJ0SDQ)によるミニコンサートや門司港バナナ叩き売り連合会バナナ節保存会・真ア一夫さんによる、バナナの叩き売りのアトラクションもおこなわれ、来場者はアトラクションを大いに楽しまれていたようです。
▲発祥の地、北九州門司の本格的なバナナ
の叩き売りを再現。おいしそうなバナナを競
り落とした参加者の方は、みなさん大満足さ
れていたようです。 |
▲ミニコンサートに続いておこなわれた楽しい
トークショーのようす。左から、渡部まいこさん、
西日本ハムフェア事務局の井上さん、青木小 夜子さん。
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別会場のゲストホールでは、「オール九州コンテスト表彰」や、各種の興味深い講演会も開催されました。
子供向けの電子工作は今年、午前の部と午後の部の2回開催され、参加の事前申込で集まった親子がスタッフのアドバイスを受けながらラジオの工作に挑戦しました。
そして14:30、記念品が当たる「ビンゴ大会」が開催され全日程を無事終了しました。
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▲子供たち向けの工作教室の会場は、体育館ステージに設けられ午前・午後の2回実施されました。 |
▲ゲストホールでは、無線機器メーカー、JARD ほかによる役立つ講演もありました。
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▲記念品が当たるビンゴゲーム大会も実施され ました。
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■西日本ハムフェア懇親会(前夜祭、3月5日)
西日本ハムフェア前日の3月5日には行橋市の京都ホテルで前夜祭が開かれ、110名を超える出席者で、過去最高の出席者を更新した前夜祭となりました。
前夜祭には苅田町役場・議会の重鎮もさることながら、山之内JARL会長をはじめ、前川JARL副会長、そして3名のJARL理事の方々、さらにはJARD坂本専務理事やJARD管理部、養成部の方々にもご出席いただきました。
今年もイベントとして、シャンソン歌手のJJ3WWS 青木小夜子さん、シンガーソングライターのJJ0SDQ渡部まいこさんにも出演して頂き、また行橋伝統の「飛竜八幡太鼓」、門司港伝統の「バナナの叩き売り」の実演もあり、多いに前夜祭を盛り上げてきました。
参加者一堂大いに楽しみつつ、翌日の西日本ハムフェアの大成功を祈念しました。
(写真提供:JA6DJZ渡邉秀明福岡県支部長)
▲飛龍八幡太鼓
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▲バナナの叩き売り
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▲ミニ歌謡ショー(JJ3WWS青木小夜子さん)
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▲ミニ歌謡ショー(JJ0SDQ渡部まいこさん)
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■西日本ハムフェアの15年
★西日本ハムフェアのルーツは支部イベント
西日本ハムフェアは、2001年に福岡県支部が福岡県山門郡瀬高町(現在はみやま市)「瀬高町中央公民館(現在は瀬高中央公民館)」で開催した「アマチュア無線おもしろフェア」(右の写真は同イベントを紹介したJARL NEWS 2001年3月号表紙です)をルーツに、イベントへの参加対象地域を広く九州全域に拡大しようということからスタートした催事です。
国内で開催の「アマチュア無線に関する広域から多数の来場者を迎えるイベント」のうち、「地元スタッフのボランティア」で運営しているイベントの規模的には、関西地方本部の「関西アマチュア無線フェスティバル」(KANHAM)に次ぐ規模のイベントといえ、今年で15回目となりました。
★西日本ハムフェア黎明期
西日本ハムフェアは、2002年の第1回が福岡県山門郡瀬高町(現在はみやま市)の「(瀬高)農村環境改善センター」、2003年の第2回は福岡県久留米市「久留米リサーチ・パーク」で開催され、2004年(第3回)、2005年(第4回)は、佐賀県鳥栖市の「サンメッセ鳥栖」で開催されました。
2006年の第5回は、熊本県熊本市の「熊本県立劇場」で第48回JARL通常総会(くまもと・火の国総会)が開催されることから、熊本県熊本市の総会会場で同時開催されました。右の写真は第5回の会場のひとこまですが、この回は主体が通常総会であったため、少し規模の小さな展示や催事にとどまりました。
★西日本ハムフェア成長期
そこまで、会場をさまざまな場所に変えてきた西日本ハムフェアですが、2007年の第6回に熊本県玉名郡長洲町の「ユニバーサル造船(現、ジャパンマリンユナイテッド)有明事業所体育館」に会場を移して以来、7年連続で同会場において開催されました。
右の写真は、長洲町の会場での初開催となった、2007年の第6回西日本ハムフェアの会場内のひとこまですが、この回の来場者数は約1,200名でした。
長洲町の会場に移って以来、西日本ハムフェア来場者数は堅実に増加傾向を示し、
2007年の約1,200名に続く、2008年が約1,350名、2009年が約1,350名、2010年が約1,400名、
2011年が約1,400名、2012年が約1,450名、2013年が約1,500名という来場者数実績を示してきました。「造船所の施設」という会場の特性を十分に生かした「造船所内見学バスツアー」等のユニークなイベント企画もさることながら、7年間の長期に渡って、会場を1カ所に固定できた効果も、決して少なくなかったことでしょう。
★西日本ハムフェア発展期
その後、西日本ハムフェアは、熊本県北部であり福岡県最南の大牟田・荒尾都市圏の「造船メーカー」の体育館から離れ、福岡県北部の北九州都市圏である京都郡苅田町の「自動車メーカー」の体育館に会場を移しました。
2014年の第13回は、住み慣れた長洲町の会場からの移転・初開催で、来場者数の動向が心配されましたが、心配は杞憂に終わり、右の写真のように会場は多くの来場者であふれ、前年を上回る約1,500名が来場しました。
さらに2015年の第14回は、前年を大きく上回る約1,750名が来場。そして今回、2016年の第15回は約1,850名が来場と大きく成長を続けています。
西日本ハムフェアは、九州地方の出展者や来場者に加え、他のエリアから迎える出展者や来場者も毎年確実に獲得しており、文字通り「西日本」の冠がよく似合うイベントになっています。今後のますますの発展が期待されます。
(3月10日)
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