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D-STAR搭載衛星が打ち上げに
ESAの教育組織の「あなたの衛星を飛ばしてください(FYS)プログラム」は、航空宇宙の次世代プロを訓練するプログラムです。そのプログラムで選ばれた3組の学生チームが開発した、アマチュア無線の送信機を搭載した1Uサイズ(10×10×10cm)の3機のCubeSatの打ち上げが、2016年4月22日に予定されています。3つの衛星は高度453×644km、軌道傾斜角98.2度の軌道に投入される予定です。
衛星は各学生チームによって設計・構築され、3月25日に南米仏領ギアナに到着しました。学生チームは3月28日、クールーのギアナ宇宙センターに到着しました。3月30日には、学生たちによってP-PODと衛星の分離試験がおこなわれ、引き続きP-PODはソユーズロケット(VS14)に装着となります。
ベルギーのリエージュ大学の学生が作った衛星OUFTI-1は、D-STAR DVモードの中継器を搭載した衛星です。これまで、D-STARレピータを搭載したアマチュア衛星は、2014年に打ち上げられた、ロシアの小型衛星TabletSat-Auroraがありました。TableSat-AuroraにはD-STARオウム返し(ストアアンドフォワード型)レピータが搭載されたようですが、レピータのテスト運用のアナウンス以外に、本格的に運用がおこなわれた情報は見当たりませんでした。
イタリアのトリノ工科学校の学生が作ったE-st@r-IIは、地球の磁場の測定値を用いた姿勢制御システムを搭載しています。
デンマークのオルボア大学の学生が作ったAAUSAT4は、AIS(自動船舶識別装置)システムを搭載しています。
興味がある方は打ち上げ成功後、運用・受信に挑戦してみませんか。
★OUFTI-1
【ダウンリンク】145.950MHz FSK AX.25 and D-STAR
【アップリンク】435.045MHz(D-STAR)
【CWビーコン】145.980MHz
http://events.ulg.ac.be/oufti-1
★E-st@r-II
【ダウンリンク】437.485MHz CW and 1200bps AFSK
http://www.cubesatteam-polito.com/
★AAUSAT-4
【ダウンリンク】437.425MHz
http://www.space.aau.dk/aausat4/index.php?n=Main.AAUSAT4Home
(4月12日)
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