April 2016 NEWS TOPICS INFORMATION


衛星通信システム委員会報告(案)に対する意見の募集(「2GHz帯等を用いた移動衛星通信システム等の在り方及び技術的条件」のうち「実用準天頂衛星システムの技術的条件」)

 情報通信審議会 情報通信技術分科会衛星通信システム委員会は、平成27年 6月より「2GHz帯等を用いた移動衛星通信システム等の在り方及び技術的条件」のうち、「実用準天頂衛星システムの技術的条件」について検討をおこなっていましたが、委員会の報告(案)について平成28年4月27日(水)から平成28年5月31日(火)までの間、意見の募集をおこなっています。

 今回の意見募集は、政府が推進している「実用準天頂衛星システム」の構築に必要な、UHF帯の周波数共用に係る技術的条件の検討に関する報告案で、アマチュア無線については、1200MHz帯の周波数共用に関する報告案が提示されています。

▽総務省の報道発表
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban15_02000107.html

(4月26日)


「詳細」



南極昭和基地8J1RLが5月5日「こどもの日」の特別運用を実施!

 南極昭和基地に開設されたJARL南極局8J1RLは、毎年5月5日のこどもの日に、日本国内の小・中・高校生を優先して交信をおこなう「こどもの日」の特別運用を実施しています。

 平成28年は、第57次日本南極地域観測隊が「こどもの日」の特別運用の実施を予定しています。

【8J1RL「こどもの日」の特別運用の概要】

  • 運用日時:2016年5月5日(祝・木)18:00〜19:00(JST)予定
  • 運用周波数:21MHz帯
  • 電波型式:SSB
  • 優先して交信をおこなう局:
    1. JARLが開設する社団局において運用する小学生、中学生、高校生
    2. 日本国内の小学生、中学生、高校生が開設する個人局
    3. 日本国内の小学生、中学生、高校生が運用する社団局(注1)
    4. 日本国内の空中線電力が10W以下の個人局(注2)
    5. 日本国内のYL局(注2)

    (注1)社団局については学校等の中に設置されているものでなくてもかまいません(たとえば、地域クラブ局の構成員となっているのであれば、その社団局のコールサインでもかまいません)。
    (注2)上記 1〜3の局からの呼び出しがなくなった場合に優先して交信します。
  • 8J1RLの「こどもの日」の特別運用は、日本国内の小学生、中学生、高校生等が子供の日にアマチュア無線による南極昭和基地との交信を通じて、無線通信の素晴らしさを体験してもらうと共に、南極の自然科学に興味を持ってもらうことを主な目的としていますので、初めての方を優先とさせていただきます。
  • 小学生、中学生、高校生等とは、学校教育法第一条に規定する学校に入学している方だけを指しているのではなく、 次世代を担う青少年という意味で使用しているものです。 したがって、南極とぜひ交信してみたいおおむね満18才以下の人であれば交信を拒否するものではありません。
  • SSB以外の電波型式へのリクエストには応じられません。
  • 当日の電波伝搬等の状況により交信できない場合もありますので、あらかじめご了承願います。
  • QSLカードは、原則JARL経由のみとします(2017年4月以降、第57次隊が帰国後の発行となります) 。

■JARL中央局JA1RLは「こどもの日」の特別運用にあわせて特別公開運用を実施します!参加希望の小・中・高校生ハムを募集中

 JARL中央局JA1RL(東京都豊島区南大塚)は、8J1RLの「こどもの日」の特別運用に当たって特別公開運用の実施を予定しています。

 この特別公開運用では、当日来場の小・中・高校生ハムの方々に、南極昭和基地8J1RLとの交信を体験していただく予定で、当日交信を希望する「小・中・高校生ハム」を次のとおり募集中です。小・中・高校生ハムの参加を心よりお待ちしています。

【JA1RL特別公開運用参加者募集の概要】

  • 運用日時:2016年5月5日(祝・木)18:00〜19:00(JST)予定(資料室入室可能時刻は17:00からとします)
  • 運用等の場所:東京都豊島区南大塚3-43-1
     一般社団法人 日本アマチュア無線連盟 6F資料室
  • 参加申し込み方法
     資料室のスペースの都合で、参加可能な人数が限られます。できるだけFAXやEメールなどで事前に参加申し込みをお願いします。
     参加申し込みは、題名を「こどもの日」の特別公開運用参加申し込み」として、次の事項を明記のうえ、JARL業務課宛に5月1日までお送りください。
    1. 氏名
    2. コールサインおよびお持ちの無線従事者資格
    3. 学年
    4. 住所
    5. 連絡先電話番号

    ★Eメール(JARL業務課)
    oper(アットマーク)jarl.org
    ※上記Eメールアドレスは、スパムメール防止のため「@」を(アットマーク)と表記しています。
    ★FAX(JARL業務課宛)
    03-3988-8772
     なお、当日の直接参加も可能ですが、ビルのセキュリティの関係や、資料室内が満室の場合、ご参加いただけない場合がありますのであらかじめご了承お願いします。
    【注】参加に際してかかる交通費等は参加者のご負担となります。運用予定時刻が18:00以降となりますので、小学生の方は保護者の方等の引率でご来場をお願いします。

(4月25日)





リオデジャネイロでのオリンピック開催に合わせてアマチュア無線運用の特例措置(2016年8〜9月、簡単な手続きでブラジル国内から運用ができます)

 南米ブラジルの連盟LABREから、たいへん興味深い案内がJARL宛に届きましたのでお知らせします。

 ブラジルのリオデジャネイロで、2016年8月5日〜8月21日に開催される第31回オリンピック競技大会(2016 Rio Olimpic Games)の開催に合わせて、2016年8月〜9月の2カ月間、ブラジル国外から訪れるアマチュア無線家の方々に、必要な提出書類の届出により従事者資格の相互認証の有無等に関わらず、アマチュア無線の運用が許可されます。

 今回の特例は、LABREの強い要望により、ANATEL(ブラジルの電気通信庁=日本の総務省に当たります)の承認が与えられたものとのことです。

 ブラジルにおいて、期間限定で同様な特例が認められたのは、2014年にブラジルでおこなわれた「2014 FIFAワールドカップサッカー」開催期間以来となります。

【参考】2014FIFAワールドカップ開催地ブラジルの話題
http://www.jarl.org/Japanese/2_Joho/News2014/2014_news-5.htm#0509

 期間中にブラジル国内でアマチュア無線の運用を希望される方は、次の提出書類のコピーをそろえて、LABREの提出先まで提出してください。申請手数料などは不要です。

★LABREに送付するもの

  • 有効なパスポートのコピー(写真のページ)
  • 自国のアマチュア無線従事者免許証および無線局免許状のコピー(英文証明添付)
  • 運用を予定している都市および期間のリスト
  • 連絡用のEメールアドレス
【申請先】executiva@labre.org.br
※申請は書類の電子ファイルを添付してEメールで送付してください。
※申請書の様式などの詳細は、上記アドレスにお問い合わせください。

(4月22日)





特別局8J2SMTの運用のようすがNHKの国際放送で取り上げられました(三重県支部)

 2016年5月26・27日、日本が議長国となり主要国首脳会議(サミット)が三重県の伊勢志摩地域で開催されます。サミットは、国際社会が直面するさまざまな地球規模の課題について議論する重要な会議です。

 JARL三重県支部では、この伊勢志摩サミットの開催と、伊勢志摩をはじめとする県内の伝統や文化、美しい自然のすばらしさを、アマチュア無線を通じて広く国内・海外へ広報する目的で、三重県の後援のもと特別局8J2SMTを開設し、県内の登録クラブ等の協力を得て2015年12月25日〜2016年5月27日の間、三重県内を移動して運用をおこなっていますが、このほど8J2SMTの運用についてNHKの取材を受ける機会があり、NHKの国際放送「NHK WORLD」で紹介されましたので、皆様にもお知らせします(写真は8J2SMTのQSLカード)。

 「A Chance to Shine in Mie」(三重県で輝くチャンス)と題するこのニュースは、記念すべき伊勢志摩サミットの開催に当たって、三重県のすばらしさを広くアピールする熱心な取り組みの一つとして、8J2SMTの運用が取り上げられたものです。
 興味のあるかたは、ぜひご覧になってください。

▽「Chance to Shine」(NHK WORLD NEWS Video Features)
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/videos/20160413104351960/
▽「A Chance to Shine in Mie」(NHK WORLD NEWS Editor's Picks)
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/editors/2/20160413/
(ニュースはしばらくの間視聴可能な模様です)

(4月13日)


「詳細」



D-STAR搭載衛星が打ち上げに

 ESAの教育組織の「あなたの衛星を飛ばしてください(FYS)プログラム」は、航空宇宙の次世代プロを訓練するプログラムです。そのプログラムで選ばれた3組の学生チームが開発した、アマチュア無線の送信機を搭載した1Uサイズ(10×10×10cm)の3機のCubeSatの打ち上げが、2016年4月22日に予定されています。3つの衛星は高度453×644km、軌道傾斜角98.2度の軌道に投入される予定です。

 衛星は各学生チームによって設計・構築され、3月25日に南米仏領ギアナに到着しました。学生チームは3月28日、クールーのギアナ宇宙センターに到着しました。3月30日には、学生たちによってP-PODと衛星の分離試験がおこなわれ、引き続きP-PODはソユーズロケット(VS14)に装着となります。

 ベルギーのリエージュ大学の学生が作った衛星OUFTI-1は、D-STAR DVモードの中継器を搭載した衛星です。これまで、D-STARレピータを搭載したアマチュア衛星は、2014年に打ち上げられた、ロシアの小型衛星TabletSat-Auroraがありました。TableSat-AuroraにはD-STARオウム返し(ストアアンドフォワード型)レピータが搭載されたようですが、レピータのテスト運用のアナウンス以外に、本格的に運用がおこなわれた情報は見当たりませんでした。

 イタリアのトリノ工科学校の学生が作ったE-st@r-IIは、地球の磁場の測定値を用いた姿勢制御システムを搭載しています。

 デンマークのオルボア大学の学生が作ったAAUSAT4は、AIS(自動船舶識別装置)システムを搭載しています。

 興味がある方は打ち上げ成功後、運用・受信に挑戦してみませんか。

★OUFTI-1
【ダウンリンク】
145.950MHz FSK AX.25 and D-STAR
【アップリンク】435.045MHz(D-STAR)
【CWビーコン】145.980MHz
http://events.ulg.ac.be/oufti-1
★E-st@r-II
【ダウンリンク】
437.485MHz CW and 1200bps AFSK
http://www.cubesatteam-polito.com/
★AAUSAT-4
【ダウンリンク】437.425MHz
http://www.space.aau.dk/aausat4/index.php?n=Main.AAUSAT4Home

(4月12日)



   
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