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青少年(22歳未満)限定のアマチュア無線啓発イベントへの挑戦!
WAKAMONOアマチュア無線イベントを10月29日、秋葉原UDXで開催
【 WAKAMONOアマチュア無線イベント・レポートムービー(YouTube)】
2017年10月29日(日)、東京都千代田区外神田の秋葉原UDX6階ルームD・E・Fで、22歳未満の方を対象とした「WAKAMONOアマチュア無線イベント」を開催しました。
JARLでは、現在のアマチュア無線界にとって最も重要な青少年層の育成について、「青少年お試し入会キャンペーンや年会費の助成」などを核とした、各種の事業に取り組んでおります。今回のイベントはこの青少年の育成の一環として企画したもので、22歳未満の青少年向けに特化して、「アマチュア無線への強い関心を引き出すことや、基礎的な楽しみ方を紹介すること」を強く意図した試みとして開催いたしました。
「WAKAMONOアマチュア無線イベント」の参加者の募集は9月15日からJARL Webの案内ページで開始し、開催前までに100名を超える参加申し込みをいただきました。
参加申し込みは、コールサインを持たない幼児や小学生の世帯による件数が最も多く、また、コールサインの有無を問わず中学生・高校生世代の個人やグループでの申し込みも多く見られました。
イベント開催の当日10月29日は、2週末連続の上陸が危惧される台風22号が、太平洋沿岸に進路を取るまさにその日となりました。開場前には台風の関東地方接近の影響による、来場者の動向がかなり心配されましたが、開場時刻の10:40に近づくにつれて、楽しそうに保護者の方々と一緒に来場した小学生や幼児たちをはじめ、仲間といっしょに来場する小・中・高校生や大学生などが、受付に多数集まってきました。もちろん事前申し込みの方が多かったのですが、当日の飛び込み参加の方も多数見られました。
そして11:00に約100席の講演会場では、来場の子供たちや保護者で立ち見が出る中で、JG1KTC尾義則会長の開会挨拶ののち、初の試みとなる「青少年限定のアマチュア無線イベント」がスタートしました。
▲「開会挨拶」 JG1KTC尾義則会長 |
▲講演1「南極昭和基地(8J1RL)と交信しよう」 7K2GMJ新谷一徳氏 |
▲講演2「友達に自慢できる!!アマチュア無線の始めかた」JG1KYL羽根田 新氏
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▲講演3「無線ってなんだろう〜アマチュア無線を始めよう〜」 アイコム(株)・河上修一氏 |
▲講演4「アンテナってなんだろう?〜アンテナの種類と選び方〜」 第一電波工業(株)・小林 航氏 |
▲講演5「アマチュア無線をもっともっと楽しく」 八重洲無線(株)・山本貴士氏 |
今回、イベントでおこなった各種の催事は、手作りFMラジオ工作教室(先着申し込み)、特定小電力トランシーバーを使った無線交信体験スタンプラリー、アマチュア無線ビデオ上映、参加の子供たち同士で5枚の名刺を交換しあうアイボール名刺交換、アマチュア無線なんでも相談コーナー、総務省関東総合通信局・日本アマチュア無線振興協会の相談コーナー、アマチュア無線関連機器メーカーの製品展示、そしてアマチュア無線の初心者や青少年向けの5つのテーマによる講演会などです。
JARLが現在取り組んでいる「青少年お試し入会キャンペーンや会費助成による継続受付」もおこないました。
実は、各種のイベントが盛り上がる中で、会場内全体の雰囲気に少しですが、時々刻々の変化が感じられました。
子供たちは各種のイベントを楽しんでいるのですが、その一方で、会場全体から保護者の方々が実にさりげなく姿を消しているのです?
そして、イベントが終盤時刻に近づくと、いつのまにか自然に保護者の方々の姿が戻ってきているのですからとても不思議な感じです。
そして、今回のWAKAMONOアマチュア無線イベントの最後を飾るお楽しみ抽選会です。アマチュア無線関連機器メーカー提供による各種記念品が当たるこの抽選会は、イベントのフィナーレとして大いに盛り上がり、大きな目玉賞品となった2台のハンディートランシーバーは、親子づれの2名のかわいい小学生たちがみごと当選!
当選者の小学生お二人には、ぜひ1日も早くアマチュア無線の免許を取得されて、見事に当選したハンディートランシーバーで、楽しいアマチュア無線の世界へ飛び込んできていただきたいものです。
最後に今回の「WAKAMONOアマチュア無線イベントの結果を総括してみますと次のとおりとなります。
●WAKAMONOアマチュア無線イベントの総括結果
- 参加者:全体250名(年齢層:平均13.5歳)
- 青少年おためし入会:22名
- 青少年お試し入会者の継続会費支払い:16名
- 保護者の方の会費継続:3名
- FMラジオ製作コーナー挑戦:36名(12名×3回)
- 特定小電力トランシーバーを使った無線交信体験:40名
- 抽選会:好評ハンディー機(2台)は小学生2名が当選
※注:アマチュア無線なんでも相談コーナーは、子供たちよりも来場保護者(JARL会員)からの技術相談が多かったようです。
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こうして、これまで開催の前例が少ない「青少年に特化したアマチュア無線イベント」は盛況のうちに幕を閉じました。
今回の新イベントの有効性や効果等は、終了直後の現時点では未知数です。
開催した各種の催事内容についても、まだまだ試行の域にすぎないのかも知れませんが、今後も大切な試みの一つとして新たな可能性を追求していきたいところです。
(10月30日)
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