February 2018 NEWS TOPICS INFORMATION


関西ハムシンポジウム2018盛大に開催される

 新春恒例のJARL兵庫県支部・JARL大阪府支部共催による関西ハムシンポジウム2018が2月4日、兵庫県尼崎市(エーリック)で開催され、今年も朝早くから全国の多くの来場者(主催者発表1,500名)が集まりました。
 今年も人気の「ジャンク市」には、38団体58ものブースが1F多目的ホールに集まりました。アマチュア無線家ならではの無線機やSWR計など周辺機器が数多く登場し、中にはあっと驚く価格の出品もあり特にオープン直後はいち早く掘り出し物を探そうとする人で、一時通路も通りづらいほどの来場者で満員となりました。

▲来場者の方々は無線機器メーカーの展示や掘り出し物散策を大いに楽しまれていました。

関西ハムシンポジウムの魅力は「ジャンク市」や製品展示ばかりではありません。2階の会議室で午前・午後に開催される各種講習会そして講演も大きな魅力のイベントです。
 会議室でおこなわれた「新デジタルモードFT8の活用術」では立見が出るほどの人気で、新デジタルモードの皆さんの関心の高さが感じられました。

▲JF1RPZ/JN3TMW出田 洋さんによる「新デジタルモードFT8の活用術」は特に大好評を集めました。

 お昼になると恒例の「新春パーティー」が開催されます。立食スタイルでのパーティーで関西ならではの気取らないだれでも気軽に参加できるスタイルは豪華景品も当たる抽選会などもおこなわれるとあって、今年も多くの方に参加いただき久々のアイボールなど笑い声が絶えないパーティーとなりました。
 また、今年は大阪府池田市の五月山動物園公式PRアイドルユニットの「Keeper Girls」もゲスト登場(右の写真)し、歌と踊りで新春パーティーを盛り上げてくれました。


▲CW通信入門講座(JA3LZC加賀谷洋一さん)

▲初心者の衛星通信入門講座(JH3BUM石原正次さん)

 新春パーティーが終了後も、午後からの人気講座「CW通信入門講座」の参加型イベント講座が続きます。
 また、今年午前・午後と「アイコム・八重洲無線」の通信機メーカーによる最新機種の解説や試聴会がおこなわれるなど、来場者を飽きさせないイベントがおこなわれていました。

▲JARLシンポジウム「これからのアマチュア無線」

 さて、関西ハムシンポジウムが開催している「JARLシンポジウム」は大きなイベントの1つとなります。午前中におこなわれたJARLシンポジウム、そして午後におこなわれたJARDフォーラムには多くの方が集まりました。特にJARLシンポジウム「これからのアマチュア無線」では種村副会長・宮本関西本部長・安孫子理事・永井監事をパネラーにお迎えし、会員が求めるJARA運営とはなにか、そしてアマチュア無線をどう盛り上げていくかなど熱心な議論がおこなわれました。


▲JARDによる新スプリアス制度関連解説

▲DXCCフィールドチェック

 また会場内では神戸VEチームによるアメリカFCC試験やQSLカードの無料転送受付(最終的にはみかん箱9箱もの数に)そしてフィールドチェッカーによるDXCCフィールドチェックなど来場者それぞれに魅力のある楽しいイベントとなりました。

 関西ハムシンポジウムの開催は、JARL兵庫県支部・そして大阪府支部が共催して開催されるイベントです。これだけの規模イベントとなると早朝より多くの支部役員が総動員して会場のレイアウトそして机や椅子の配置をおこないます。
 そんな中、出展者そして早く会場に着いていた来場者から「一緒に手伝うよ」と温かい声を多くいただきました。支部役員そして来場者もボランティアスタッフです。またイベント終了後も同じように多くの方の協力をいただきました。
 みんなで協力し育て盛り上げる。そんなアマチュア無線のイベントが広がっていることを嬉しく感じるひとときでした。

(レポート:JL3JRY屋田純喜さん)

(2月8日)




D-STAR ONEフェニックス〈D-STARアマチュア衛星〉が打ち上げられる

 2018年2月1日、ドイツのD-STAR搭載アマチュア衛星2号機D-STAR ONEフェニックスが、極東ロシアのボストチヌイ宇宙基地から、ソユーズ2-a型フレガートロケットで打ち上げられました(写真はD-STAR ONE公式サイトより)。
 主衛星のロシアの気象・地球観測衛星Kanopus-V3/V4を含む10機の衛星の相乗りによる打ち上げとなりました。

 D-STAR ONEフェニックスはドイツの超小型衛星製作会社のGerman Orbital Systems社が開発した3UタイプのCubeSatの2号機で、通信系にD-STARを採用しています。打ち上げロケットのトラブルによる2017年11月28日の1号機の打ち上げ失敗から実に44日後というスピーディーさで再打ち上げがおこなわれたものです。

 D-STAR ONEフェニックスを開発したGerman Orbital Systems社のD-STAR ONEの公式サイトにはその冒頭に、

D-STAR ONE
communication & amateur radio satellite


THE SPACECRAFT IS LAUNCHED!!!
WE CONFIRM THE FIRST D-STAR SIGNAL FROM SPACE !!!


【上記のおおよその和訳】
アマチュア通信衛星D-STAR ONE
人工衛星は宇宙に旅立った。
そして我々は、宇宙から初めてのD-STARの信号を確認した。


と誇らしげに記されています。

 アマチュア衛星通信協会(AMSAT)のニュースメール、AMSAT News Letterも、このD-STAR ONEフェニックスの打ち上げに関するニュースを報じていますが、2月5日現在のインターネット上では、世界のアマチュア衛星通信愛好者による、D-STAR半二重DV中継器を使用した交信成功ほか、具体的な事例などの詳細報告はまだ見られないようです。

 興味のある方は、D-STAR ONEの中継器を使用した交信にチャレンジしてみませんか?

●D-STAR ONEフェニックス(DP1GOS)半二重中継器およびビーコン周波数
アップリンク437.325MHz、ダウンリンク435.525MHz、送信出力:800mW

 なおD-STAR ONEの諸元などの詳細は公式サイトをご参照ください。

▽公式サイト
http://www.d-star.one/

(2月5日)


「詳細」


日本無線協会が平成30年度アマチュア無線技士国家試験日程を発表
    【4月期の1・2アマ国試申請書受付期間は2月1日〜20日です】

 公益財団法人日本無線協会は、平成30年度のアマチュア無線技士国家試験の開催日程を正式発表しています。

 4月期の1・2アマ国家試験の申請書受付期間は、2月1日〜20日(書面申請・インターネット申請)です、受験を予定されている方は、申請忘れがないようにご注意ください。

〇第一級アマチュア無線技士
4月期:4月7日(土)、8月期:8月12日(日)、12月期:12月1日(土)
〇第二級アマチュア無線技士
4月期:4月8日(日)、8月期:8月11日(土)、12月期:12月2日(日)
※1アマ・2アマとも試験会場は例年どおり、東京都、札幌市、仙台市、長野市、金沢市、名古屋市、大阪市、広島市、松山市、熊本市、那覇市となります。

〇第三級および第四級アマチュア無線技士
 試験地と開催月は次のとおりです。

  • 東京:平成30年5月、7月、9月、11月、平成31年3月
  • 宇都宮:平成30年10月
  • 札幌:平成30年4月、7月、10月、平成31年1月
  • 仙台:平成30年4月、8月、11月、平成31年4月
  • 長野:平成30年4月、7月、10月、平成31年1月
  • 新潟:平成30年6月、11月
  • 金沢:平成30年4月、6月、8月、10月、12月
  • 名古屋:平成30年4月〜平成31年3月の各月
  • 静岡:平成30年8月、平成31年1月
  • 大阪:平成30年4月、5月、6月、8月、9月、10月、11月、12月、平成31年1月、3月
  • 広島:平成30年5月、8月、11月、平成31年1月
  • 松江:平成30年7月
  • 岡山:平成31年3月
  • 松山:平成30年5月、11月
  • 高知:平成30年7月
  • 高松:平成30年9月
  • 徳島:平成31年3月
  • 熊本:平成30年6月、10月、平成31年2月
  • 鹿児島:平成30年6月、11月
  • 福岡:平成30年8月、12月
  • 大分:平成30年9月
  • 北九州:平成30年7月、平成31年3月
  • 那覇:平成30年5月、8月、11月、平成31年2月

 また、日本無線協会本部(東京)では、平成30年4月〜平成31年3月のうち、8月を除く第3日曜日に当日受付即日結果発表の3・4アマ国家試験を開催するほか、日本無線協会近畿支部では、平成30年7月14日・15日に大阪府池田市で開催の第21回関西アマチュア無線フェスティバルに併せて、大阪府池田市の池田市立カルチャープラザで、第三級および第四級アマチュア無線技士の臨時試験(当日受付即日結果発表)を実施します。

 なお詳細な日程などは、日本無線協会のWebサイトでご確認ください。

▽日本無線協会のWebサイト
http://www.nichimu.or.jp/

(2月1日)


「詳細」


平成30年3月1日に電波法施行規則等の一部を改正(無線局免許免許証票の廃止ほか)

 平成30年2月1日、電波法施行規則等の一部を改正する総務省令が公布され、平成30年3月1日に施行されます。

 今回の改正により同日より、無線局免許証票とFD申請(フロッピーディスクを使用した無線局免許申請)が廃止となり、また、空中線電力200ワット以下の無線設備で適合表示無線設備のみで構成されているアマチュア局の設置場所を変更する際も変更検査が不要となります。

(2月1日)




   
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