■名古屋大学のおもしろ科学教室に11回目の出展参加(東海地方本部)
1月14日、国立大学法人名古屋大学東山キャンパス(名古屋市千種区不老町)の「IB電子情報館」で、「おもしろ科学教室」が開催されました。
「おもしろ科学教室」は、「さまざまな学会・学校・団体」等が実施してきた科学啓発イベントを合同で賑やかに開催すれば、その効果をより一層高められるという発想にあり、応用物理学会東海支部の高井吉明名古屋大学名誉教授(豊田工業高等専門学校前校長、現愛知工業大学客員教授)が常にその筆頭に立って、毎年成人の日に青少年の科学啓発のための新年のイベントとして名古屋大学で開催されています。
昨年記念すべき第10回目を迎え、今年は第11回目となったこのイベントは、今回昨年より少し出展ブースが少なかったのですが、元気な子供たちが、記念講演会「印刷のしくみ」のお話し(講師:ムラセ印刷(株)村瀬慎一代表取締役社長)や、電子紙芝居の見学、さまざまな学会や団体が工夫を凝らした展示や、工作教室等のイベントを興味津々に楽しみました。
参加団体:応用物理学会東海支部、電気学会東海支部、電子情報通信学会東海支部、日本アマチュア無線連盟東海地方本部、日本赤外線学会、プラズマ・核融合学会、レーザー学会中部支部、情報処理学会東海支部、日本弁理士会東海支部、名古屋大学、名古屋大学工学研究科、豊田工業高等専門学校
後援:中日新聞社
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今年の「おもしろ科学教室」で計画された、参加各団体のおもな講演は次のとおりです。
●基調講演:「印刷のしくみ」のお話し(講師:ムラセ印刷(株)村瀬慎一社長)
●電子紙芝居:「発明、特許ってなぁに? −パン職人レオ君ものがたり−」
●展示:超伝導磁気浮上、自転車で発電してみよう、無線交信・モールス信号で遊ぼう、プラズマボール、ロボット、ロボカップに参加するロボットを体験してみようなど
●工作テーマ(事前申込制)
(1)「電波でおにごっこ!キツネを探せ!」(小学1年生以上対象):ラジオを使って、いろんな鳴き声を出す変わったキツネを追いかけるゲーム
(2)「息で重いものを持ち上げよう!怪力ボックス」(小学校1年生以上対象):ストローで息を吹き込むと、水が入った重いペットボトルも持ち上がる
(3)「LED電子万華鏡を作ろう!」(小学校3年生以上対象):窓をのぞいて、満夭の星空、花火のような不思議な光の世界を体験
(4)「見えない光で数えよう!赤外線カウンター」(中学生または小学校5・6年生以上対象):ゲートを通過した回数を数えて表示する赤外線カウンター
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工作教室に参加する子供たちの募集は、例年通り名古屋市内を中心に配布した。中日新聞の投げ込みチラシによりおこなわれました。また、今年のおもしろ科学教室には、基調講演の後のスクラッチ抽選くじで、4つの工作教室の参加者すべてに、抽選によりラジオやキーホルダー、シャープペンシル記念品を贈呈する新たな試みも加わりました。
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当日は12:30ごろから、保護者を引き連れた子供たち(!?)が、会場の名古屋大学IB電子情報館に集まってきました。この日は幸い晴天に恵まれたため、来場する子供たちの出足は上々だったようです。
ムラセ印刷(株)村瀬慎一社長の基調講演では、多くの子供たちが、現在の印刷技術の基本などに関して、保護者の方々ともども興味深く聴き入っていました。
これは余談ですが、実は前にもご紹介しました基調講演の後の「スクラッチくじでの抽選」はムラセ印刷(株)の協力により、教材テキスト内へのスクラッチくじ印刷ができたことで実現した新たな試みだったのです。
さて、JARL東海地方本部の展示やイベントは、例年通りアマチュア局の公開運用、「無線交信、モールス符号で遊ぼう」と題するモールス体験コーナーを設けるほか、事前参加申込による41名の参加者を迎えてFMラジオを使ったミニフォックスゲーム「電波でおにごっこ!キツネを探せ!」で、快晴の青空のもと子供たちはFOXを求めて元気に駆け巡っていました。
ところで、子供たちを対象とした「モールス体験コーナー」は、毎年の傾向とは言え、子供たちに大変人気があります(下の4枚の写真)。お子さんに同行した保護者の方々も、のように熱心にモールス符号のキーイングを楽しむ子供たちをやさしく見守る姿を見ることができました。同行している保護者の方に「モールス符号って知っていましたか?」と聞いてみると、「名前は知っているのですが、いったいどんなものかは知りませんでした」という方も多く、業務通信等の世界でモールス符号が使用されなくなって今や久しいですが、保護者の方々は子供たちの楽しそうにキーを操作を見て、シンプルでフレンドリーな雰囲気に大いに興味を持たれたようです。
なお、「おもしろ科学教室」の事務局をつとめた,高井吉明名古屋大学名誉教授は、来年以降も永続的に「おもしろ科学教室」を続けていきたいと語っています。
(1月18日)
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