学習研究社「大人の科学」シリーズに、
3月25日「真空管ラジオ」が登場!
(株)学習研究社(学研)が発行している
「大人の科学」シリーズは、年齢を問わず楽しめるユニークな科学教材のキットを添付した
「ムック」として人気を集めています。
同シリーズでは、青少年向けに人気のあった往年の電子教材「電子ブロック」や「マイ
キット」を復刻させるなど、アマチュア無線家の間でも大いに注目を集める教材が続々と登場
していますが、そのラインナップに「真空管ラジオ」が加わることになりました。
「大人の科学」真空管ラジオは、3月25日発売予定。価格は8,800円(税込)で
10,000台の限定発売となります。
ガラス管の中にほんのり灯るフィラメントを見ながら、真空管ならではの柔らかな音
でラジオの受信が楽しめるこのキットの登場は、特に真空管時代をよく知る方々にとって朗報
です。
また、真空管時代を知らない方もレトロな感覚が楽しめる、楽しいキットとしてぜひ
注目してください。
■1950〜1960年代の中国製真空管使用!60年前の回路を再現!
今回発売される、真空管ラジオは
3球再生検波方式のものです。この再生検波方式は60年前によく使用された回路で、真空管
全盛の当時は、ラジオの製作の入門用として、並三ラジオなどとともによく製作されました。
キットに使用しているMT型真空管は、1950年〜1960年代に中国で製造された直熱
式の電池管で、比較的低電圧で動作が可能なものです。
学研によれば、この真空管は中国の倉庫で最近まで、大量に保存されていたものとの
ことです。真空管の中には「軍」のマークが印刷されたものもあるそうで、これは製造当時、
中国軍の通信機用として製造された真空管と思われます。
上の図が回路図です(数値などは省略しています)。
再生検波方式は、受信した信号を増幅して正帰還をしてから検波する方式で、少ない
真空管で受信感度を高めることが可能ですが、受信周波数に応じて帰還量の調整が必要とな
ります。
真空管1K2でこの再生検波をおこなっています。
1K2につながっているボリュームは、この帰還量調整用のボリュームで音量調節用
ではありません。
同調回路のバリコンには、1920年頃に使用された開閉式のものを採用しています。
検波した信号は、1B2と2P2(または3S4)の2つの真空管を使った低周波増幅回路で、
十分に増幅がおこなわれてスピーカーを鳴らします。
回路自体は45V(006P×5)で動作し、フィラメントは1.5Vの単二電池を使用しています。
|
|
|
▲コイルには柔らかな絹巻きリッツ線を使用
|
▲北京マークのついた2P2。真空管の外観は1本1本個性があります
|
▲バリコンは1920年頃に使用された開閉式を採用
|
|
左の写真は完成した真空管ラジオのサイズ。
堂々としたサイズだ。下の写真は、「軍マーク」のついた真空管
の例。一部のパッケージにはこのような真空管が入っている場合
があります。
|
■ハンダごてなしでも作れる!
キットには丁寧な組み立て説明書が付属しています。また組み立てに必要な
ドライバー等も同梱されています。
学研の説明によれば、キットと別に用意するものは、ラジオペンチ、定規、油性ペン、
セロテープ、電源用の電池(006P×5、単二アルカリ電池×1)のみでOKとのことです。
コイル、バリコン、真空管、ボリューム、スピーカーを除く部品は、プリント
基板上にあらかじめハンダ付けされていています。
おもな製作部分は、絹巻きリッツ線を巻いて作るコイル部分の組み立て製作、
バリコン部分の組み立て、ボリュームやスピーカー、プリント基板の取り付け、そして各部
のワイヤリングです。ワイヤリングはハンダ付けなしでも組み立てができますが、
しっかりハンダ付けをすればなお完璧です。
■「大人の科学」シリーズ取り扱いの書店でも入手可!
「大人の科学」真空管ラジオは、「大人の科学」特約ショップで入手可能です。
特約ショップには、各地の大型書店や、大型玩具販売店、DIY店、電子パーツショップ
などが名を連ねていますので、お近くで取り扱いのあるお店を探してみてください。
特約ショップの詳細については、学研の次のホームページで調べることができます。
http://www.gakken.co.jp/otonanokagaku/hanbaiten.html
また、学研ではインターネットの「大人の科学」ホームページでの直販もおこなっていますので、
これを利用してもいいでしょう。
なお、「大人の科学」シリーズの詳細に関するお問い合わせは次までお願いします。
【問い合わせ先】
(株)学習研究社(〒145-8502東京都大田区上池台4-40-5)
- 販売に関するご質問は新販売事業部(電話03-3726-8246)
- 通信販売の注文
学研通販受注センター(電話0120-92-5555)
- 製品の内容に関する質問は、
科学ソフト開発部大人の科学編集部(電話03-3726-6823)
※問い合わせの受付時間は、年末年始・祝日を除く月〜金、10:00〜17:00です。
※通販受注センターは、年末年始、祝日を除く平日09:00〜21:00(土曜は18:00まで)
|
|