アマチュア無線界の若返りを図る
次世代のアマチュア無線家の育成事業等に
積極的に取り組んで参ります。
旧年中は、会員の皆様方およびアマチュア無線に関係する皆様方には、大変お世話になりました。本年も引き続きよろしくお願い申し上げます。
さて、各種通信インフラ等の整備・発展等に起因するアマチュア無線人口の漸減傾向は、残念ながら現在も収束の域には至っておりませんが、JARLは会員皆様ファーストはもとより従前にも増して組織力を強化し「アマチュア無線という共通の趣味を持つ、同胞の皆様方の士気とより一層の結束力を高めていく事」を大きな目標として、近年、特に「会員増強」に重点をおいた各種の事業を展開して参りました。
その一方で、アマチュア無線界の極度な高齢化傾向を見据え、アマチュア無線界自身の若返りを図ることを意図した活動として、「青少年の育成活動」への組織一環となった本格的な取り組みもまだまだ手探りではありますがスタートしました。
以前からこの活動に注力し「青少年向け科学啓発イベント」等への積極的な出展協力や独自の「電波教室」や「電子工作教室」の開催を続けていた地方本部や支部も多く見られますが、平成29年度はJARLが組織一丸となってこの種の事業を積極的に推進して参ります。会員の皆様方のより一層のご協力をお願いいたします。
もちろん、現在アマチュア無線界が求めている若い人材は、小・中・高校生世代ばかりではありません。大学生世代の皆様方もアマチュア無線界が求めている大切な人材です。そこで、平成28年夏期から開始いたしました「青少年お試し入会キャンペーン」の対象を、従来の「小・中・高校生」から「大学生の年代枠」まで拡大いたしました。キャンペーンの対象となる若い世代の皆様方には、アマチュア無線の免許の有無を問わず組織のメンバーとして、時には組織を見守っていただき、時にはその活動へ一緒に加わっていただく機会を設け、次世代のアマチュア無線界を担う一員として成長していただきたく、心より若い世代の方々のJARLの活動への参画いただきたいと考えております。
またアマチュア無線界の活性化に係る中長期的な事業活動の一つとしては、来たるべき2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に向けて、日本国内における海外のアマチュア無線資格者のアマチュア局運用のための条件緩和や、特別記念局の開設運用に係るコールサインの付与、資格や操作範囲の緩和などを関連機関等と共に働きかけてまいります。
最後になりますが、会員の皆様方におかれましては、従前にも増して当連盟諸事業へのご理解、ご協力をお願い申し上げます。
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟
会 長 髙尾 義則(JG1KTC)
〒170-8073 東京都豊島区南大塚3丁目43番1号
TEL 03-3988-8741 FAX 03-3988-8771