<第1図>ブースター自体、または出力ケーブル、受信アンテナに飛び込み、このレベルが大きくなると発振する
<第2図>入力ケーブルと出力ケーブルをいっしょにまとめると、発振の原因になりやすい |
電波障害について、近隣の方から相談があった場合は、まずこの点を確かめることが重要です。
テレビ受信ブースターが近接するアマチュア無線の電波の影響を受けて、引き起こす受信障害もあります(原因と対策はこちら)ので、相談を受けた近隣の方とお互いに協力しながら、原因を究明して対策を施すようにしましょう。
■受信ブースターが発振する原因
テレビ受信ブースターの発振は、第1図のようにブースターの出力ケーブルから輻射された電波が入力ケーブルや受信アンテナに飛び込むことが主な原因です。
つまり、カラオケなどでマイクとスピーカーの配置関係などでハウリングが起きるのと同じように、ブースターの出力信号がブースターに入力されてしまうため、発振を起こしてしまいます。
第2図の例のような悪い配線や取りつけ方をおこなうと発振の原因となります。
また、利得調整を最大にするとかえって画質が悪くなったり、発振を起こす要因になりますから、適正に利得調整をおこなう必要があります。
■ブースターの発振による障害の調査
ブースター発振によると思われる障害が発生した場合、その調査は非常に根気がいる作業になります。
- ブースターの発振が非常に不安定である(障害が起きる日、時間が一定していない)
- 1件あたりの被障害世帯数が数10世帯から多い場合には150世帯と広範囲である。
- 障害が起きている地域を1軒ずつ調査しなければならない。
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具体的な調査は、該当すると思われる家庭のブースターに供給されているAC電源のブレーカーを「断」にして障害がなくなるかどうかのチェックをおこなっていくのが一般的ですが、アマチュア局が善意で協力できることには限度がありますから、障害が発生している家庭の方と十分に話し合って、NHKなどに相談するほうが良いかもしれません。 |