160mバンドへの侵入電波(ノイズ)は、本年春以降も何度となく入感を続け、
最近も8月末、9月中旬にも断続的にではありますが入感が続いています。
そのうえ、最近では7MHzバンドの低い方の周波数域にも、正体不明なノイズが
確認されているのが実情です。
短波帯の現状はクリアーな電波環境とはほど遠い状態であり、アマチュア無線家
のみならず、短波帯を現役で使用している、船舶・航空関係を初めとした業務通信等や、
短波放送等にも障害を及ぼしている模様です。
総務省もこのような短波帯の電波環境の実情を十分に認識して、先にお知らせ
しているとおり、当該侵入電波が発信されている可能性が極めて高い中国主管庁
に対しての調査依頼をおこなっている模様ですが、現在のところ調査依頼に対す
る回答が得られていないというのが現状のようです。
JARLとしては、「アマチュア無線家を初めとした日本の短波帯利用者が、侵入
電波により受けている深刻な状況を中国主管庁に完全に伝えていただいて、
現状の把握を促すことが第一」と考え、総務省に対して再度本件に関する調査・
対策の要請をいたしました。(2007.09.21)
本件について、JARLから中国のIARU加盟団体である中国無線電運動協会
(CRSA)に対応依頼をしたところ、同協会より中国主管庁へ伝える旨の回答が
ありました。(2007.01.29)
関東総合通信局からの情報によると、『1.8MHz帯のアマチュアバンドの近傍に出現する電波の
発射源を調査した結果、中国方面から発射されていることから、中国主管庁へ調査依頼を行いました。これにより、当該電波の発射源が特定された段階で国際
電気通信連合の定める無線通信規則に基づき、混信排除要請を行います』と、新たな動きがありました。 (2006.12.21)
9月中頃から、また160mに広域ノイズが毎日ではないのですが、散発的に出始めています。昨年末のノイズ
と同様なノイズのようですので、発信源についても同じ中国方面かもしれません。ARRLのサイトによれば、このノイズはOTHレーダー
で、160だけでなく80/75mや40mバンドにまで影響を及ぼしており、発信地は中国・海南島からと
明記されています。
JARLから総務省(関東総合通信局)に対しては、皆さんから寄せられた情報を送って対応依頼をしております。対外国の問題と思われますので一朝一夕には解決しないかもしれませんが、同総合通信局からは鋭意対応している旨の回答は得ていますので、いい結果を待ちたいと思います。 (2006.10.13)
160mバンドにおける侵入電波(ジャミング)については、JARLとしても総務省に調査依頼などをおこなっていましたが、このたび、総務省(関東総合通信局)からの情報によると、1.8MHzを中心としたノイズを調査した結果、中華人民共和国より送信されていることが極めて高い確度で判明できたたため、22日、同国に対し発信元の調査を依頼したとのことです。
今後、調査の結果報告が同国よりあると思われるので、その結果が出ればまたお知らせします、とのことです。(2005.11.24)
この数カ月間にわたって、アマチュア無線の160mバンド(1,810〜1,825kHz、1,907.5〜1,912.5kHz)を含む広い帯域において、ノイズ(ジャミング)が頻繁に発生しています。 いったんこのノイズが発生すると、アマチュア無線による160mバンドの交信が非常に困難な状況になります。
これまでにアマチュア無線家の方々からJARLに寄せられた情報によれば、
- ノイズは本年9月末から断続して続いている。
- 10月1日からは連日、連夜発生し10月25日夜から翌朝にかけてはストップしたが、26日からまた始まっている。
- 昼間は電離層の影響からか確認できないが、日没後1時間位から出始める。
- 日によっては弱いこともあり、そんな時は止まったかのようにみえるが、また信号が上がって来るので連続して一晩中出ていると思われる。
などの現象が発生しているもようです。
なお昨年も、このようなQRMが発生したことがあったようですが、1日で止まることがほとんどで、連続することはなかったそうです。
JARLでは、このノイズに関して、現在、総務省に調査依頼中です。 その結果について何かわかりましたら、このページでフィードバックします。
なお、本件に関して情報があれば運用課までお寄せください。
(2005.11.01up 2007.1.30updated)