世界共通の区分である衛星バンドをクリアーに! 現在、アマチュア衛星と言われるものは、有名な AO-40 をはじめ、最近では Cube-Sat など大小さまざまなものが宙を巡っています。 JARLの ふじ3号 もその仲間ですが、これら衛星が使用する周波数帯は国際的な割り当てがなされており、特に、144MHz帯と430MHz帯では次のバンドが、衛星専用周波数帯になっており、これはいわば国際標準です。 145.80〜146.00MHz 435.00〜438.00MHz これらの周波数帯で、通常のFM電波を送信すると、衛星からの弱い(ことが多い)電波を受信している局に被害を与えるだけでなく、逆にその電波を衛星が受信してそのまま他のバンドで送信してしまうこともあります。この場合、日本だけでなく海外にまで影響を及ぼすことになります。 先にふれた Cube-Sat は、この6月末に東大と東工大が打ち上げに成功、現在それらは順調に飛行を続けています。しかし、地上波(不法局)による混信のためコマンドが通り難い場合があるそうです。 JARLでは、こういった不法局に対してガイダンス局により電波で直接、注意喚起を行なってはいますが、こうした対応にも限界がありますので、同バンドをモニターして、悪質な不法運用局など見つけた場合は、ぜひ最寄りの総合通信局に申告するか、JARL運用課まで情報提供をいただくようお願いいたします。 (2003.10.01) |