ハムフェア2003自作品コンテストは,審査の結果つぎのとおり各部門の受賞が決定いたしました。受賞者のみなさんおめでとうございます。今回は小学校4年生からの作品の応募もありました。
なお,表彰式は8月23日(土)にハムフェア2003会場内イベントコーナーでおこないます。
自作品コンテストの作品展示コーナー(イベントコーナー横、A-06)では、みなさんからご応募いただいた作品のうち、一次審査に合格した作品の「写真展示」、および、受賞作品の「実物」を展示していますので、ぜひご覧になってください。
【規定部門 「再現性の良いアンテナ調整用機器」 】
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松嶋 智
(JA1EUI)
高周波ブリッジ |
- 高周波源とブリッジ部を一体化して取り扱いが容易である。
- 高周波源にRF-1を使用しているので周波数はデジタル表示で見やすい。
- アンプを内蔵しているので、ディップ点の浅いところも確認できる。
- 較正用抵抗(50オーム)を内蔵しているので、ディップ点の深さの比較が容易でリアクタンス成分が「多い」,「少ない」の確認が容易である。
- XL,XC調整があるため、エレメントが「長い」、「短い」が容易に判断できる。
- RF-1単体による確認も容易である。
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優秀賞第一席
宇佐美 幹彦(7N4MIS)
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小型LED点灯型
ReturnLossBridge
- 特定の無線機の出力範囲で、SWR1.5以下の閾値を確認できる(Mizuho MX6S
6m 1W/MX21S 15m 3W SWR1.5以上でLEDを点灯させる)。
- 小型化,軽量化を前提に作製し、安定動作、再現性に優れ、単純で理解しやすい回路である。
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- 共振コイルを内蔵しており、取扱が容易である(コイル差し替え不要)。
- スイッチでコイルを切換、ワンタッチで7〜140MHz台まで連続測定が可能である。
- ピックアップコイルと共振コイルの結合状態を調整できるので、ディップ点の確認が容易である。
- 大型メーターの採用で、とても見やすく、遠くからでも確認ができる。
- ギヤー付きバリコンの採用で、目盛範囲が広く見やすい。
- 透明ケースに収めたので、見ても楽しい(グッドデザイン)。
- SWRとディップ点を同じように観察でき、調整時間が大幅に短縮できる。
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優秀賞第二席 梅木 義彦(JH1NNI)
SWR計内蔵シースルーアンテナディッパー
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優秀賞第二席 若鳥 陸夫(7L1RLL)
マイクロウエーブ検出器
- 5.6、10.1GHzの送信機およびアンテナ系を試験するときに用いる。
- 測定範囲は150[dBm]直結、50〜25[dBm](増幅)である。
- 運搬時等には、電流計を短絡している。
- 直結時には、電池を必要としない(アンプを使用しない場合)
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優秀賞第三席
丸山 恒夫(JA2DZF)
アンテナゲイン測定用レベルメーター
- 屋外などでの使用時でも、乾電池で動作し、電源投入時に乾電池の電圧を表示する。
- メーターとデジタル表示の二重表示であり、メーターは大型を使用し、アンテナ側から双眼鏡でメーターを見ながら送信側のアンテナを調整、デジタル表示は精密表示でアンテナゲイン、ビームパターンに使用する。
- 表示は測定に十分な安定性を持っており、430MHz帯まで測定できる。
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【自由部門】
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宮ア 幸二(JA4JKE)
1200MHz 移動用FM TVトランシーバー
および防災映像モニターシステム |
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- 送信出力は最大1.2[W]であり、コントロールVRで可変できる。
- 1200MHzで音声・映像の送・受信ができる。
- 受信用モニタ(白黒)を内蔵し、本体・カメラの2点で移動運用ができる。
- 電源は内蔵電池(単3乾電池8本)、外部電源12[V]で動作する。
- 災害時にはBOXに簡単に取り付けられ送信できる。
- コネクタ部には外部入力、送・受信時にも12[V]の出力が取り出せる。
- アンテナはアローライン、八木(12EL)型の2種類を用意している。
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優秀賞第一席
浅妻 久和(JA0DFR)
ポケットサイズの簡易型
5.6GHz帯トランスバーター
- 小型・軽量で、固定地のアンテナ直下・運用(移動、モービル、非常災害時など)・自作アンテナの実験(または信号源)など、手軽に設置して最小限の操作で使用できる。
- 部品は市販品を使い、製作が容易で、再現性が可能である。
- 消費電力は少ないため、フィールドでの運用に適している。
- 送・受信部を名刺サイズくらいにの基板(4cm×6cm)にした。
- IF(親機)入力に、カメラ等の映像装置(F5,F9)を接続することによって、映像装置のトランスバーターとしても可能である。
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- キー付きで携帯性(単3乾電池5本内蔵)が良く、ACアダプタ等の外部電源も使用可能であり、コンテストでも十分実用になる実戦機である(幅125×高さ43×奥行62mm、突起物は除く)
- 2本のレバーキーとICキーヤーを内蔵、小型であるが重鎮で使いやすい。
- 10MHz、CW専用、QRPp出力0.5[W]、BPF・LPFの採用により送信スプリアス特性は良好である。
- 送信電波をモニタでき、フルブレークイン方式の採用で操作性が良く、切換はすべてソリッドステイト式で静かである。
- 受信機は、水晶フィルタとAFパッシブフィルタで、CW向け高選択度を実現。
- すべて水晶振動子(IF=5.000MHz×6個、VXO=18.150MHz×3個、TXO=8MHz×1個、RXO=3MHz×1個)は安価な市販品を使用している。
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優秀賞第二席 井上 洋輔(JJ1INO)
キー付 CW QRPp トランシーバー
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優秀賞第三席
菅野 正人(JR8DAG)
6m QRP AM ハンディー
トランシーバー(Micro6AM2002)
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- 寸法(幅70×厚さ35×高さ150mm、突起物は含まず)、重さは約300[g](電池を含む)のハンディー機サイズである。
- 電源(006Pを搭載)、マイク、スピーカーを内蔵し、周波数は可変トランシーブトランシーバーで50.545〜50.625[MHz]で運用可能である。
- 送信部は終段コレクタ変調方式で、出力200[mW]である。
- 受信部はラダー型水晶フィルターを使用し、シングルスーパーヘテロダイン方式を採用。
- 周波数構成やコイルの使い方を工夫し、機動性を生かしてさまざまな運用実績がある。
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努 力 賞
青木 一郎(JK1BMK)
CQ-P6300ミニ(50MHz FM QRPトランシーバー)
- 寸法(幅140×高さ40×奥行100mm)、縮尺(実物の0.65倍)であり、外観はNEC製CQ-P6300のスケールモデル
- 周波数は51.00/51.10/51.16[MHz]の3波可能。
- 出力は30[mW]である。
- 受信はAMで検波し、市販されているAMラジオ(100円)を使用した。
- 電圧はDC 6[V](単3乾電池4本)、電流は50[mA](送信時)である。
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(小学校4年生の作品です) |
努 力 賞
永井 信成(7N4SAE)
べんりなICラジオ
- 部品が外に出ていないので,持ち運びに便利で壊れにくい。
- ネジを取らなくても,電池交換が容易である。
- アンテナ・イヤフォンの取り外しが可能である。
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特別賞 荒川 賢(JA1AKA)
JA1AKA Original Disk Parabola Antenna
- アマチュア無線用(UHF〜SHF)高利得、高指向性アンテナである。
- 難しい放物面の製作を必要としないパラボラアンテナの一種である。
- 高価な材料を使わず,小・中学生でも広帯域,ハイゲインのアンテナの製作が簡単にできる。
- 実運用においても,数々の交信実績がある。
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