8月22日・23日東京ビッグサイトで開催 2日間でのべ31,000名が来場! 8月22日(土)、23日(日)、東京都江東区有明の東京ビッグサイト西2ホールで、ハムフェア2009が開催されました。写真右はテープカットのひとこま。左からHL1BBGキム・イルブ KARL(韓国の連盟)会長、K1ZZデーブ・サムナー ARRL(アメリカの連盟)CEO、JA1AN原 昌三 JARL会長、VE6SHティム・エラム IARU(国際アマチュア無線連合)会長、OH1VRセッポ・シサット GAREC(国際アマチュア無線非常通信会議)代表、相神一裕日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)会長。 ハムフェア2009には両日で、昨年より2,000名増の、のべ31,000名(初日20,000名、2日目11,000名)が来場し、さまざまな展示や催事を楽しみました。 今年のハムフェアは「世界をめぐる楽しさ!アマチュア無線」をキャッチフレーズとして、同時期に開催のGAREC/国際アマチュア無線非常通信会議のため来日した、世界の連盟の首脳の方も多数ゲストとして迎えて盛大に開催されました。 なお来年のハムフェア2010は、8月21日(土)、22日(日)の2日間、今年と同じ東京ビッグサイト西2展示ホールで開催の予定です。
総務省は、昨年のハムフェア2008に続いて、今年も多くのアマチュア無線家の皆様方に、「電波利用電子申請システムLite」を活用し、アマチュア無線局免許(開局・変更)および再免許の電子申請に積極的に取り組んでいただくことを意図して「電波利用電子申請届出システムLite」のPRおよび解説のブースを出展しました。 ハムフェア2009に来場された多くのアマチュア無線家の皆様方が、また電子申請に関するアドバイスを受けていたようです。 また、8月23日(日)のイベントコーナーでは「総務省電波利用電子申請届出システムLite」 の全体のわかりやすい解説をおこなうトークショーも開催され、多くの来場者が熱心に聞き入っていました。 電子申請を利用した免許申請届出は、書面での申請に比べ手数料も割安になるなど、多くのメリットもあります。
本年も、ハムフェア2009の特別記念局8J1Aを開設して、8月1日(土)から会期前の公開運用を次のとおりおこないました。 会期前運用は、東京・巣鴨のJARL事務局資料室での公開運用のほか、今年は東京都文京区の「文京シビックセンター」(東京都文京区春日1−16−21、文京区役所が入っているビルです)での公開運用も実施し、さまざまなバンドでアクティブに運用をおこなうほか、新規分配となった135kHz帯にもオンエアしました。 ハムフェア当日の会場内での運用は、HF帯〜1200MHz帯のさまざまなバンドで、多くの来場者の方々により常時アクティブに運用がおこなわれました。 なおちょっと気になる8J1Aの135kHz帯運用結果ですが、会期前の文京シビックセンター公開運用で実施したクロスバンド運用で4局、ハムフェア会場内での運用で1局との交信に成功しています。 また今年の特別記念局8J1Aのブースでは、富士山マイクロ波帯・ミリ波帯伝搬研究プロジェクト特別局8J1FUJの富士山測候所24GHz帯ビーコン(8月24日まで運用)の受信実験も実施され(写真下左)、また初日の午後にはARRLのデーブ・サムナーCEO(K1ZZ)がゲストオペ運用をおこなうひとこま(写真下右)も見られ、大きな話題を集めたようです。
今年もARRL(アメリカのアマチュア無線連盟)からNN1N、デーブ・パットン会員・養成部長が来日し、DXCC申請の受付をおこないました。パットン会員・養成部長は2001年、2002年、2008年のハムフェアに来日されていて、今回が4度目の来日です。 ハムフェア開場後のDXCCデスクには、開会直後から申請者の行列ができました(写真下左)。 2日目の午前には、パットン氏のボスである、ARRLのデーブ・サムナーCEOがカードチェッカーとして参加するシーンも見られました(写真下右)。 なお、今年のハムフェアのDXCC申請受付件数は4日間トータルで266件(前年241件)を数えています。 また2日目のイベントコーナーでは、パットン氏による「アメリカの青少年ハム育成事情とARRLの取り組みについて」というテーマでの講演(途中、一部、サムナー氏による説明もあり)もおこなわれ、アマチュア無線の世界における「青少年の育成」という重要な課題に対する、ARRLのさまざまな取り組みに関する有用な情報を得ることができました。
ある程度規模の大きなアマチュア無線関連イベントでは、最近特に親子で会場に来場する子供たち向けのイベントを強化する傾向が広がっています。 ハムフェアでは毎年、来場する子供たちに電気の不思議やおもしろさを体験していただくためのイベントとして、工作教室や電気の散歩道コーナーを設け、さらに小学生以下の子供たちを対象としたスタンプラリーを実施し、来場の子供たちの人気を集めました。 【電気の散歩道】 身近な素材を使った実験機器で、電波や電気の不思議やおもしろさが体験できるこのブースには見学者が絶えることなく訪れ、子供たちはもちろんのこと、大人の方々も興味深く実験を楽しんでいる姿を見ることができました。 下の20枚の写真は、電気の散歩道のコーナーで実験を楽しむ子供たち。 【工作教室】 工作教室は今年も、オリジナルモールス練習機、IC高感度ラジオ、電波チェッカーの3教材に絞って実施しました。 初めて握るハンダごてに戸惑いながらも、工作教室のベテランスタッフのアドバイスを受けながら、熱心に工作に取り組む子供たちの姿を多数見ることができました。また、親子で交代しながらハンダごてを握って、製作に取り組んでいるケースも見られました。 そして製作したセットが無事動いた時に見せてくれる、子供たちの嬉しそうな表情はいつ見ても印象的です。
【スタンプラリー】 今年のスタンプラリーは、小学生以下を対象として、会場内ブースの見学を楽しみながら11カ所のブース(無線関連機器メーカー、アマチュア無線関連団体等)に設置してあるスタンプを集めてもらうというごくごくオーソドックスなスタイルでの実施ですが、子供たちは保護者の方を引き連れて(!?)、さまざまなブースを歩き回っていたようで、開催両日ともに会場内のあちこちで、黄色いスタンプブックを持った親子連れを見かけることができました。
数ある展示や催事の中でも、この各コーナーを抜きにしてハムフェアを語ることはできないでしょう。 ビジネス/JAIAコーナーでは、無線関連機器メーカー各社自慢の製品の展示に注目が集まり、また販売店ブースは特価品を探す方々で絶えることのない人混みが長い間続きました。 クラブコーナーも同様で、久々のアイボールを楽しむ方々、掘り出し物を探す方々、各種展示を見学する方々であふれ、特に1日目の午前からお昼過ぎまでは、人混みでなかなか身動きが取れないような場所もあり、大変な熱気に包まれていました。 なお、会場でおこなった出展クラブの人気投票の結果については、集計が終わり次第、このページでお知らせします。
今年の技研コーナーでは、ご来場の皆様に「レピータ局の意義・活用」に関する新たな発見をしていただきたいと考え、日本のレピータ局の歴史から現在までを紹介する展示をおこないました。 ブースには、JARLが郵政省(当時)にレピータ局の開設許可を陳情する以前、レピータ機器の技術面での検討の際に、アメリカから輸入したレピータ装置や、国内初のレピータ局JR1WA開設当時のレピータ実機などの展示もおこなわれました。コーナー内にD-STARに関する解説のコーナーを設け、さらにD-STARレピータを開設し運用をおこないました。 また2日目には、ハムフェア上層階商談室6で技術フォーラムを開催しました。 第1部は青少年のためのD-STAR入門講座で、アマチュア無線のデジタル通信方式D-STARの使い方や楽しみ方などを解説。 第2部の「アマチュア衛星フォーラム」では、JARLの「ふじ3号」(FO-29)をはじめ、AMSAT ECHO(AO-51)、VUsat(HAMSAT=VO-52)など中継器を持った現役アマチュア衛星の上手な使い方や運用のノウハウや、インドのVUsatのリニア中継器の製作者である、William Leijenaar氏(PE1RAH)による、Mode-UVリニア中継器の解説、および、アマチュア衛星「ふじ3号」の現況と今後の運用などについてご紹介しました。
8月22日(土)17:30から、東京ビッグサイト西2展示ホール正面のニュートーキョーで、約180名が出席しアイボールQSOパーティーが開催されました。 パーティーは原会長の開会の挨拶、総務省総合通信基盤局竹内芳明移動通信課長の祝辞がありました。 途中、GAREC出席のために海外から迎えた多数の来賓を代表して、IARU(国際アマチュア無線連合)会長のティム・エラム氏(VE6SH)、ARRLのデビッド・サムナーCEO、OH1VRセッポ・シサット GAREC代表などが紹介され盛会に終了しました。
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