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こぼれ話:日本国政府が南海の島「ニウエ」を新たに国家承認
ニウエは、南半球の南緯19度、西経169度に位置する島で、ニュージーランドの属領としての期間の後、ニウエ憲法の下で内政自治権を得て、ニュージーランドとの自由連合関係にある地域に移行した島です。
国連には加盟していませんが、12か国と外交関係を持ち、34の国際機関に加盟しているとのことです。国際電気通信連合(ITU)からは、「New Zealand - Niue」として国際呼出符字列「E6A-E6Z」の分配を受けており、ARRLのDXCCリストでも独立エンティティー(E6)となっています。
日本からも比較的出かけやすいことから、日本のアマチュア無線家による海外運用がおこなわれるケースも多い、南の島のエンティティーの一つでもあります。
ちなみにアマチュア無線の世界では、ニウエは以前ニュージーランドの符字列である「ZK2」のプリフィックスを使用していた時期もありました。
さて、日本国政府はこれまでこの「ニウエ」を、国家としては承認していませんでした。
しかし、このほど平成27年5月15日の閣議において、日本国政府はニウエを国家として承認することを決定し、ニウエとの国際関係を強化していくと発表しています。
なお外務省によれば、ニウエの外交関係の所管は、当面のところ在ニュージーランド日本国大使館が担当するとのことです。
(5月15日)
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