JARL NEWS 履歴
今月の JN0205-06 ■5・6月号の表紙■
 8J2GIF、8J3HAM、8J4IWCが4月1日から運用を開始、沖縄では8N6THYも4月15日から運用を開始しました。
 さて、W杯を記念して運用される特別記念局8M1C(横浜)などが全国10カ所で5月1日から運用を開始しました。
 みなサフィックス C の特別コールサインです。ぜひ皆さんも交信してください。   

■5・6月号の主な記事■
QTC
TOPICS
第44回通常総会議案
選挙結果告示(関連事項)
ながら川総会案内
ハムフェア2002
第43回ALL ASIAN DXコンテスト規約
第32回6m and Downコンテスト規約
第10回テレコムQSOパーティー規約
地方だより
インフォメーション
「KANHAM2002」新会場で


QTC

総務省が開設する 規正用無線局の運用に期待!

 アマチュアバンド内とくに144MHz帯や430MHz帯では,免許を持たない不法局などによる業務用通信の横行・バンドプラン逸脱・コールサインを送信しないもの,などの不法運用が多数確認されています。
 JARLでは監査指導委員によるガイダンス局を運用してこれらの局に注意喚起するなど対応していますが,総務省関東総合通信局では「規正用無線局」の運用をおこなっています。この規正用無線局とは,アマチュアバンドに限らないものですが,不法・違法無線局に直接,電波により規正(警告・注意)をおこない運用者に対して電波法違反を自覚させ,それらの電波発射の抑制を図るものです。
 たとえば「こちらは“でんかんきせいとうきょうかはん○○”です。あなたの発射している電波は,××に違反しています。電波の発射を中止してください」といった内容で警告しますが,これに対して改善が見られない場合は,警察への告発や行政処分の対象となります。  なお,これらの規正用無線局は関東エリアだけでなく,すでにいくつかのエリアでも運用されていて,実績をあげています。
 JARLとしても,これらの規正用無線局が活発に運用され不法・違法運用の撲滅に効果があがるように期待します。



TOPICS


W杯 特別記念局が各地で産ぶ声 5月1日〜6月30日運用  W杯サッカーの開会を前に,待望の特別記念局が開局しました。  会場となる10都市を中心に開設したもので,5月1日から大会が終了する 6月30日まで運用されます。最新情報は http://www.jarl.or.jpをご参照く ださい。  特別記念局はつぎのとおりです。 8M1C(神奈川県),8N1C(埼玉県),8J1C(茨城県),8J2 C(静岡県),8N3C(大阪府),8J3C(兵庫県),8J6C(大分 県),8J7C(宮城県),8J8C(北海道),8J0C(新潟県) 総務省が 平成14年度情報通信月間  5月15日〜6月15日まで,情報通信の普及・振興を目的に第18回目の情報 通信月間が今年度も開催されます。テーマは「ブロードバンドでひろがる, くらし,夢,出会い。」で,6月3日の「電波の日・情報通信月間記念中央 式典」を中心に全国で関連行事がおこなわれます。  なお,JARLではこの月間に協賛して第10回テレコムQSOパーティー を開催します。 関ハム2002を開催 6月8日(土)〜9日(日)  今年のKANHAMは会場が変わっています。  新会場は大阪府池田市の池田市民文化会館,池田市青年の家。最寄り駅は 阪急電車宝塚線「石橋駅」徒歩8分。テーマは「科学でむすぶ親と子」。詳 細はKANHAMを参照。 ARISS関連で新たな制度  総務省はかねてより検討していた,青少年の国際宇宙基地に開設されたア マチュア局との通信について3月22日,アマチュア無線の操作に必要な無線 従事者の資格を持っていない小中学生でも,一定の条件の下であれば国際宇 宙ステーションのアマチュア局と通信をおこなうことができるよう告示しま した。

2003世界無線通信会議(WRC-03)にむけて

 ◎世界無線通信会議(World Radiocommunication Conference)とは
 世界無線通信会議(WRC)は電波利用秩序を規定する国際規則を改正し,国際的な諸問題を取り扱う会議です。国際連合の機関である国際電気通信連合(ITU)が通常約3年周期で世界各国の主管庁を一堂に集めて開催しており,周波数の分配をはじめ,電気通信分野の技術規格の調整,決定,勧告を行っています。
 来年6月9日〜7月4日に,南米ベネズエラでWRC-03が開催されます。ここで審議される「無線通信規則」(Radio Regulation, RR)は世界の通信規則の根幹と呼べるもので,各国の主管庁(日本は総務省)が,このRRに則って国内の通信規則を定めています。
  ◎アマチュア無線関連の議題
 WRC-03ではアマチュア無線を規定する条項である「25条」の見直しが「議題1.7.1」としてとりあげられており,モールス試験を(原則的に)義務化している項目の大幅な見直しなどが行われる予定です。またコールサインについての条項「19条」の改正も「議題1.7.2」としてあがっており,サフィックスを3桁までと限定せずに4桁までとするかどうかが諮られます。さらに430MHz帯のアマチュア無線バンド内に周波数分配を希望している地球探査衛星業務については「議題1.38」として諮られます。
 そして,私たちがもっとも関心を寄せている7MHz帯の周波数分配(JARLが最優先課題として長年働きかけてきた300kHz幅のアマチュア無線専用バンドの確保)は「議題1.23」として再編,変更がおこなわれようとしています。
 このようにWRC-03では日本のみならず世界のアマチュア無線にとって重要な事項が議題となります。
◎アマチュア無線の国際的な権益の確保
 JARLをはじめ世界153のアマチュア無線団体(http://www.iaru.org/iaru-soc.html)が加盟して組織されている国際アマチュア無線連合(IARU)はWRC-03に向けてアマチュア無線の国際的な権益の確保のために積極的に活動を展開しています。具体的には,WRC-03に向けて開催される主要なITU会合へ参加するとともに,関係機関との連携を緊密に保持し,これらの機関が開催する国際会議へも専門家を派遣しています。
 特に7MHzについてはアマチュア無線がいかに300kHzを必要としているかを各国の主管庁に訴えることを目的としたパンフレット(http://www.iaru.org/7-MHz-Spectrum.pdf)の配布を続けています。
 日本ではJARLがIARU第3地域(アジア太平洋地域)事務局をJARL内に設置して各種事務を担うとともに,WRC-03にむけての準備会合(WP8A, APG2003, CPM等)に日本代表団の一員として積極的に参加しています。
 このようなことから,JARLではアマチュア無線の権益が損なわれないよう,最大限の努力をしてWRC-03に取り組んでいきますので,会員の皆様のご協力とご支援をお願いいたします。





JARL NEWSの今後の発行について

 
平成14年7月以降の「JARL NEWS」の発行は、次のとおり予定されています。

     
7月号 ・・・・・・ (7月1日発行)
8月号 ・・・・・・ (8月1日発行予定)
9・10月号 ・・・・・・ (9月1日発行予定)
11月号 ・・・・・・ (11月1日発行予定)
12月号 ・・・・・・ (12月1日発行予定)


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