| 2005年(後半)のNEWS |

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June 2006 NEWS TOPICS INFORMATION


情報通信審議会情報通信技術分科会(第41回)開催

   6月29日、総務省において「情報通信審議会 第41回情報通信技術分科会」が開催され、 本委員会の下部委員会である「CISPR委員会、および高速電力線搬送通信設備小委員会」 (委員会主査・小委員会主任 杉浦 行東北大学電気通信研究所教授)において、 6月5日に最終承認された「高速電力線搬送通信設備に係る許容値および測定法」 の報告について審議しました。

 審議の結果、全委員の承認でこの報告書を総務大臣に答申することが決定されました。 今後は、7月上旬に開催される電波監理審議会において、高周波利用設備の位置づけで、 施行規則等の関係法令の審議が始まる予定です。

 審議会では、杉浦専門委員(CISPR委員会主査)から同報告書に基づき、許容値 及び測定法について説明がおこなわれました。

 特に冒頭で、今回の審議では、昨年1年間、総務省の研究会においてPLCを推進 するメーカーや電力会社の漏洩電界強度の主張値と、アマチュア無線、短波放送、 航空管制、電波天文などの短波利用者側の主張が大きく隔たり(推進側40〜50dBμV/m、 短波利用者側−20dBμV/m)が見られたままの状況で、推進側からは、共存条件は 厳しすぎるとの意見もありましたが、両者の立場を熟慮した上で今回の報告案の作成 に漕ぎ着け、今年度のCISPR委員会で最終的に了承を得たものであることを強調しました。

 続いて杉浦専門委員は、報告書、添付資料を用いて、今回の結論に至った 過程の状況について非常に要領よく説明しました。
 委員からの主な質疑は次の4点でした。

  • PLCの漏洩電界強度を周囲雑音以下に設定した場合、将来、PLCが普及し 複数使用された場合の相乗効果による雑音増加の懸念。
  • 許容値が厳しい値になった関係で、PLC通信速度の低下はどの程度となるか。
  • 実験回数が少ない。報告書のような結論を出す場合は、昼・夜間などの 時間帯や複数の場所で多くの実験をして平均を求めるのが普通である。
  • PLCは、実施後も状況に応じて今後の見直しも考慮の必要があるのではないか。

 杉浦専門委員は、以上の質問に対する回答として、
「相乗効果は、報告書で説明したとおり、9dB程度の雑音の上昇が見込まれるが、 位相同期などの確率を考慮すると問題はないと考えている。通信速度については、 試算では、今後のメーカーの改善努力により5Mbps〜10Mbps程度には上げられる。 実験については、先に理論計算をおこない、その検証をするという意味で実施し た。日本における今回の結論は、国際的にも十分通用するので、CISPRの国際会議 に提案するが、将来の国際会議で規格が定まれば、国内での規格の見直しもあり得る」
と述べています。

 質問者からは、これらの回答にさらなる疑義は出ませんでした。

 2005年1月に発足した総務省の研究会において、JARLは国立天文台、日経ラジオ社 と共に一貫して、PLCに対し漏洩電界強度値をITU-Rの規定する「Quiet Rural」以下 に保つよう主張し続けてきました。
 その結果、研究会において大きな隔たりがあった推進派の主張との間で、CISPR22 (コンピューター等情報機器に関するCISPR規定)を準用し、メーカー側には厳しく、 短波利用者にはやや厳しいが、離隔距離等を考慮すれば許容し得るレベルの座長案 を引き出すことに成功しました。

 その間にPLCの実施がu-Japanに含まれて閣議決定されており、PLCの導入を 完全に否定することは一部関係機関の立場からおのずと限度のあることを知り、ただ 単に反対するのではなく、可能な限り我々の有利な立場で許容値を決めねばならな い立場にあることを認識し、この座長案で一応パブリックコメントに掛けることを 認めました。

 2006年1月からの情報通信審議会情報通信技術分科会のCISPR委員会の下部 小委員会である「高速電力線搬送通信設備小委員会」で、研究会案を審議する過程で、 住宅地の木造住宅では実測値が15MHz以上で、さらに10dB背景雑音の値を上回ることから、 これを10dB下げることを決定して、今回の報告書が作成されました。

 今回の答申の内容では、メーカーはさらなる研究・開発をおこなわないと、 PLCの通信速度は数Mbps程度にとどまり、機器開発に際して極めて厳しい判断が 求められていると聞いています。
 一方、アマチュアにとって今回の答申は、普通の住宅地において受信アンテナ の位置やアンテナ高を、屋内PLC回線よりある程度離せば、ほとんどPLCの影響が 回避できる程度の漏洩電界強度となりますので、以上のような効果も勘案すること によって、今後のようすを見守りたいと考えています。

 また、これまでの会議の席上で、何度も総務省の担当官に対し、もし混信等 の妨害があった場合の対策について質問しましたが、当局からは、電波法第101条 で取り締まるとの返答を得ており、これはその都度、会議の議事録に明記されております。

(6月30日)




平成17年3月1日調査の430MHz帯以下のアマチュア局の周波数別免許人数と無線局数

 総務省は6月8日〜29日の間、「平成17年度電波の利用状況調査の調査結果(暫定版)」 を公表し「平成17年度電波の利用状況調査の評価結果の概要(案)」に対する意見の募集 をおこなっていました。
 この調査によれば、調査基準日の平成17年3月1日現在で、430MHz帯以下のアマチュア局の エリア、無線局の分布状況等は次のとおりです。
 なおこの調査データについて総務省は、「同一免許人が複数の総合通信局・局種にまたがっているため、全国の免許人数は、 各総合通信局・局種別の合計ではなく、別途抽出した値となっている」としています。

■26.175MHz以下のアマチュアバンド(1.9/3.5/3.8/7/10/14/18/21/24MHz帯)■
●免許人数[単位:者]
全国北海道東北関東信越北陸東海近畿中国四国九州沖縄
350,38330,93037,09678,54115,74210,01144,30646,68929,47914,99542,9281,376
●無線局数[単位:局]
全国北海道東北関東信越北陸東海近畿中国四国九州沖縄
362,86431,50938,09681,83816,35610,38345,76747,95030,28515,44743,8021,431

■28MHz帯■
●免許人数[単位:者]
全国北海道東北関東信越北陸東海近畿中国四国九州沖縄
351,23031,35937,23278,56315,80110,03244,39246,66329,55314,99442,9361,398
●無線局数[単位:局]
全国北海道東北関東信越北陸東海近畿中国四国九州沖縄
363,50531,93338,21881,79616,39810,40045,83147,88930,35215,44043,7961,452

■50MHz帯■
●免許人数[単位:者]
全国北海道東北関東信越北陸東海近畿中国四国九州沖縄
330,61629,04933,27079,01114,5988,86042,63645,38126,81713,01738,3011,163
●無線局数[単位:局]
全国北海道東北関東信越北陸東海近畿中国四国九州沖縄
338,12429,35633,75181,06314,9349,03843,49646,10527,22513,22738,7461,183

■144MHz帯■
●免許人数[単位:者]
全国北海道東北関東信越北陸東海近畿中国四国九州沖縄
558,39747,94754,959138,27627,12916,02780,03968,29042,77226,37355,6562,598
●無線局数[単位:局]
全国北海道東北関東信越北陸東海近畿中国四国九州沖縄
564,70348,20555,361139,77127,41416,16780,69268,80043,08926,55056,0352,619


■430MHz帯■
●免許人数[単位:者]

全国北海道東北関東信越北陸東海近畿中国四国九州沖縄
540,76745,73451,008137,72125,49115,63978,92867,05640,38925,01852,9932,393
●無線局数[単位:局]
全国北海道東北関東信越北陸東海近畿中国四国九州沖縄
547,48346,05251,426139,21625,83715,83379,63067,60540,74125,22653,4892,428

(6月27日)




マイクロ波委員会がマイクロ波入門講座を開催

 JARLマイクロ波委員会(委員長:JG1QGF)は、6月25日、東京都西東京市の スカイタワー西東京の、タワープラザ会議室で「マイクロ波入門講座 〜マイクロ 波帯へのお誘い〜」を開催しました。
 当日は50名の参加があり、 「マイクロ波帯の楽しみ方」、「マルチメディ アタワー スカイタワー西東京の概要」紹介、「D-STARを支えるマイクロ波技術」 などの、マイクロウエーブに関する各種講演や、D-STARレピータの設備見学などを おこないました。

【協力:(株)田無タワー】

(6月27日)




6月22日〜25日(UTC)、国際宇宙ステーションのクロスバンド中継がおこなわれます!

  2006年6月24日〜25日(UTC)、ARRL(アメリカの連盟)は「Field Day 2006」 というReg.2のアマチュア局を対象としたコンテストを開催します。
 このField Day 2006では、衛星通信による交信がボーナスポイントとなる ことから、ARISSでは国際宇宙ステーションNA1SSの無線機を使って衛星通信 ができるように、6月22日〜25日(UTC)の間、クロスバンド中継に切り替え る模様です。

  • アップリンク  437.800MHz FM
  • ダウンリンク  145.800MHz FM

 AMSAT (アマチュア衛星通信協会)は今回の、ISSのクロスバンド中継器を 使用した衛星通信をおこなう条件として、「アップリンクは10W以下、 アンテナはGPやホイップなどの垂直系無指向性アンテナか、手持ちが 可能な小型の指向性アンテナ使用に限る」としています。

 期間中、国際宇宙ステーションが日本の上空を通過する際も、 クロスバンド中継が動作していますので、10W以下のモービル機や ハンディー機と、GPアンテナや小型の指向性アンテナの組み合わせで、 クロスバンド中継で衛星通信に挑戦することができます。
 運用に当たっては、144MHz帯で±3kHz、430MHz帯で±10kHz程度のドップラー シフトが生じますので周波数調整が必要となります。
 運用に際しては、国際宇宙ステーションの軌道情報をしっかり確認して、 衛星が上空に見えないときに電波を送信するようなことがないように、また、 1回のパスで国際宇宙ステーションが日本上空に見えている時間は、最長でも10分程度です ので、交信は手短に、簡潔明瞭におこなうようにしてください。
 なお、国際宇宙ステーションは軌道が低いため、クロスバンド中継を使用 した交信可能範囲は、日本国内と近隣諸国のみとなります。

(6月22日)




日本郵政公社が新様式のIRC発売開始を9月1日に変更
 (現行様式のIRCの販売期間が8月31日まで延長になりました)

 日本郵政公社は6月20日付けで、 新様式のIRCの発売開始日を2006年9月1日に変更すると発表しました。

 同公社ではこれまで、2002年1月1日より発売されている現行様式 (有効期限が2006年12月31日までのもの)の販売期間について、2006年6月30日 で販売を中止し、7月1日より新様式のIRCを発売すると発表(2月7日掲載、3月30日更新の発表)していましたが、 IRCの発行元である万国郵便連合(UPU)の決定により、新様式のIRC発売日が9月1日に 変更となり、2006年8月31日まで現行様式の販売期間が延長となった模様です。

 なお、日本郵政公社は新様式のIRCの販売延期、現行様式の販売延長 を報じる一方で「現行様式のIRCの有効期限は2006年12月31日までです。有効 期限内に必ず切手等に引き換えてください」とアナウンスしています。

(6月20日)




インドネシア・ジャワ島中部地震の非常通信が終了

 ARRL(アメリカの連盟)によれば、5月27日(土曜日)現地時間午前6時頃 (日本時間午前8時頃)インドネシア・ジャワ島中部を襲った大地震による災害 復興のために、インドネシアの連盟ORARIのメンバーが、YE1ZABなど「Z」で始 まるサフィックスのコールサインのアマチュア局により、HF帯とVHF帯で非常 通信ネットワークを作り非常通信をおこなっていましたが、西ジャワ地域に おいて緊急非常事態宣言が解除されたことから、6月12日をもって非常通信 ネットワークの運用を終了したもようです。
 なお、ORARIのアマチュア無線による非常通信ネットワークは、主に医療 保健分野の救済連絡などに活躍したとのことです。

(6月20日)




平成17年度のアマチュア無線技士国家試験・養成課程講習会の実施状況

 総務省発表の統計データによれば、平成17年度の第一級〜第四級アマチュア無線技士 国家試験の実施結果は次のとおりです。
 電気通信術の実技試験の廃止で、第三級の受験者数に大幅な伸びが見られ合格者数を 見ても、第四級の合格者数の約4割におよぶ1,509名の合格者が出ています。
 また、合格率は74.5%と極めて高く、第四級の有資格者が試験制度の改正に伴い、 第三級の国家試験を受験したであろう傾向が見られます。

資格第一級第二級第三級第四級小計
申請者数2,3611,5842,2805,84012,065
棄権者数5554142544381,661
受験者数1,8061,1702,0265,40210,404
合格者数6564411,5093,6136,219
合格率(%)36.337.774.566.959.8

 一方、平成17年度の第三級(短縮コース)・第四級アマチュア無線技士養成課程講習会 の実施状況は次のとおりです。  養成課程講習会においても、第三級(短縮コース)の実施件数は第四級の約4割の実施 件数があり、第三級(短縮コース)の修了者数は第四級の講習会修了者のほぼ半数におよ んでいます。第四級の多くの有資格者が第三級の資格のステップアップを目指した傾向が 顕著に見られます。

資格第三級第四級小計
実施件数121 283 404
受講者数5,469 11,054 16,523
修了者数5,431 10,951 16,382
修了率(%)99.3 99.1 99.1

(6月20日)




平成18年度「電波の日・情報通信月間」記念式典で
 関東総合通信局長表彰(JH1WFK深津義徳さん)

 東京都千代田区の「パレスホテル」で開催された、平成18年度 「電波の日・情報通信月間」記念式典で、JH1WFK深津義徳さんが関東 総合通信局長表彰を授与されました。

 現在JARL茨城県支部役員もつとめている深津さんは、長年にわた り茨城県の電波適正利用推進員協議会の電波適正利用推進員をつとめて おり、今回の表彰事由は『茨城県電波適正利用推進員協議会の推進員と して、電波教室用に小学生にも理解しやすい教材を自ら作成し活用する とともに、その教材を他の協議会にも提供し、電波の適正利用に関する 周知啓発活動に多大な貢献をした』というものです。
(写真は式典会場にて。左から、JH1WFK深津さん、関東総合通信局電波監理部電波利用環境課今川課長、推進員東京協議会JO1EUJ高橋さん)

(6月16日)




サッカー・ワールドカップ参加のウクライナ選手団に熱心なアマチュア無線家がいます!

 ARRL(アメリカの連盟)によれば、ドイツで開催中のサッカー・ワールドカップに出場中の、 ウクライナ選手団の中に熱心なアマチュア無線家がいるとのことです。
 ウクライナ選手団所属の、ミッドフィルダーのセルゲイ・レブロフ選手(背番号11番、写真はARRL Webより)は、UT5UDXのコールサインを持つ熱心なCWコンテスターであり、 DXerであるとのことです。
 なお、レブロフ選手はウクライナUT5UDXのコールサインのほか、 M0SDX(イギリス)、TA2ZF(トルコ)などのコールサインでも運用したことがあるそうです。

(6月15日)




石川 源光氏(JA1YF ex J2NF)がご逝去

 石川 源光氏(JA1YF ex J2NF)が、病気加療中のところ、平成18年6月13日85歳で永眠されました。
 石川氏は、戦前からJARLの役員として活躍され、また、戦後の昭和20年にJARLの再結成に尽力されると共に、JARL役員として戦後のアマチュア無線の再開に努力されました。ご冥福をお祈りいたします。

通 夜  6月15日(木)午後6時〜7時
場 所  西応寺  東京都新宿区須賀町11-4 電話03-3351-4361
告別式  6月16日(金)午前11時〜12時
場 所  同上
喪 主  石川 裕一様(ご長男)

(6月15日)




総務省発表の平成17年度末のアマチュア無線従事者数

 総務省発表の平成17年度末(平成18年3月31日)のアマチュア無線従事者数は次のとおりです。
 第四級アマチュア無線技士の資格取得者数はこの数年、伸び悩みの 傾向がありますが、平成17年10月の電気通信術の試験制度 改正の効果が見られ、第三級アマチュア無線技士が7,011人の大幅増、 第一級、第二級アマチュア無線技士についても、この数年にない増加 の傾向が見られます。

年度891011121314151617
第一級18,73520,24120,99521,64422,11522,35322,59422,81723,05023,697
前年増---1,506754649471238241223233647
第二級69,59870,81971,51772,06172,38372,62172,85473,08873,28173,705
前年増---1,221698544322238233234193424
第三級140,043142,407144,113145,567146,455147,169147,923148,722149,404156,415
前年増---2,3641,7061,4548887147547996827,011
第四級2,733,3512,779,2922,812,7112,842,8772,863,1632,879,3142,894,5222,909,1622,924,0652,938,927
前年増---45,94133,41930,16620,28616,15115,20814,64014,90314,862

(6月8日)




第5回高速電力線搬送通信設備小委員会
  及び第19回CISPR委員会が開催される

 総務省は、6月5日、第5回PLC設備小委員会及び第19回CISPR小委員会を開催しました。
 第5回PLC設備小委員会では、前回のPLC設備小委員会で「今回の木造家屋における漏洩電界強度の実測値から15〜30MHzの許容値について、10dB程度下げて準尖頭値20dBμA」とする報告書(案)の提案について審議されました。
 会議では、構成員である芳野JARL電磁環境委員会委員長が「昨年の研究会における許容値は背景雑音電界強度を超えないとする共通認識に基づき、15〜30MHzの範囲の漏洩レベルを10dB下げる提案を強く支持し、かつ、夜間などの周囲雑音を考慮してさらに厳しくすべきである」ことを述べました。
 また、NHK、民放連からも同様の意見が述べられました。

 これに対し、PLCを推進する側からは、
「基準をさらに厳しくすると製品化が難しくなり製品化が遅れる」
「日本のみ厳しい規制とすることは、貿易摩擦が生じる」
「鉄筋コンクリートの建物は、外部への漏えいが少ない。PLC設備を使用する場所を考慮して、許容値を何段階かに分けて欲しい」
「昨年の研究会での結論の値(準尖頭値30dBμA)にもどすべき」
「実験では20Mbps 程度の伝送速度が数Mbps以下となる」
などの反対意見が多数述べられました。

 このような意見のやりとりがあった後、杉浦主任から、「環境雑音を超えないことが前提であり、実験の結果では環境雑音より10dB〜10数dB程度高い値が出ていた。厳しい許容値を決めることはしたくはないが、電波環境維持の観点からアマチュア無線などの無線局は保護されなければならない」との見解が示されました。

 審議の最後に杉浦主任から「実験結果を踏まえ環境雑音を超えないということで、昨年の研究会の報告を見直し15〜30MHzまでの許容値を10dB 削減し、準尖頭値 20dBμAとする」旨がはかられ承認されました。これでPLC設備小委員会での検討が終了し、CISPR委員会に報告することとなりました。
 引き続き開催された第19回CISPR委員会で、PLC設備小委員会からの報告書案が検討され、許容値が厳しいとの反対が一部ありましたが、原案どおり了承されました。

 なお、今後の予定は、6月29日に開催される情報通信審議会 情報通信技術分科会にCISPR委員会からの報告書が提出され、同技術分科会で答申について審議される予定です。

(6月6日)




万国郵便連合が7月1日から発行のIRCのデザインを発表
 (新IRC有効期限は2009年12月31日まで)

 万国郵便連合(UPU)は2006年12月31日で有効期限が切れる現行の IRCに替えて、7月1日から写真のような新しいデザインのIRCを発売します(見本写真はARRL Webより転載)。
 新デザインのIRCの有効期限は、2006年7月1日〜2009年12月31日となり、現行様式は5年でしたが、新IRCでは3年半に短縮となっています。
 なおUPUの発表によれば、IRCは1907年10月から発行が開始され、2007年にはIRCの誕生100周年を迎えるため、「1907-2007 : 100 years of IRCs!」という特記が印刷される場合もあるようです。

(6月6日)




日本大学のSEEDSを含む13機のアマチュア衛星の打ち上げ近づく

【お知らせ(6月16日掲載)】

●打ち上げの延期について
 日本大学CubeSat開発チームよると、6月16日朝、今回のCubeSatの打ち上げを とりまとめている、Cal Poly(アメリカ・ポリテクニック・カリフォルニア 州立大学)のコーディネーターから「ロケットの打ち上げ準備時のトラブル により、打ち上げを7月26日未明(予備日7月27日)に延期する」という連絡が入った模様です。

 同チームのスタッフは「打ち上げまで、2週間を切ったこの時期の延期 に、私たちも落胆の色を隠せませんが、7月26日の打ち上げに向け準備を進めて いこうと思っています」と語っています。

 既報のとおり、カザフスタン共和国・バイコヌール宇宙基地から、2006年6月28日(水)22:39:11(現地時間)(6月28日19:39:11UTC、日本時間では6月29日04:39:11)、コスモトラス社のDNEPR LVロケットで、日本大学のCubeSat SEEDSの打ち上げが予定されています。

 今回の打ち上げでは、ポリテクニック・カリフォルニア州立大学が開発した「P-POD」(写真右)と呼ばれる筒状の箱形の衛星分離機構を、DENPR LVロケットに5つ(P-POD-A〜P-POD-E)装置し、宇宙で14機のCubeSatを順番に分離していくというユニークな方法が採用されます。
 衛星分離機構の「P-POD」に関する概念映像などは、東京大学のCubeSatサイトの次のページが参考になります。
http://www.space.t.u-tokyo.ac.jp/cubesat/general/old.html

 相乗りする14機のCubeSatのうち13機がアマチュア衛星です。うち10機はアメリカの大学のCubeSatですが、第3ペイロードP-POD-Cに日本大学のSEEDS、ハンコック航空大学(韓国)のHAUSAT-1、ノルウェーの4大学が共同製作したnCubeの3機が収納され分離される予定です。

 無事打ち上げに成功したら、アマチュア衛星バンドがかなり賑やかになりそうです。ぜひ成功して欲しいものです。

 各大学とも、テレメトリー等の受信を通じて、世界のアマチュア無線家の協力を求めています。CubeSatの受信に関するアドバイスは、JARL NEWS2006年春号にも紹介していますので参考にしてください。

 なお今回打ち上げられる、14機のCubeSatの概要は次のとおりです(写真やデザインスケッチは各大学のサイトより)。

P-POD-A
 P-POD-Aに搭載されるCubeSatは次の2衛星です。衛星の分離は、打ち上げから5700.39秒後で、遠地点高度534.4km、近地点高度 503.4km、離心率0.0022の軌道に投入される予定です。

★彡 SACRED(製作:アメリカ・アリゾナ大学)

★彡 ION(製作:アメリカ・イリノイ大学)

 予定の初期軌道要素は次のとおりです(6月5日時点で発表のもの)。
1 99999U 06111222 06179.82920000 .00000000 00000-0 00000-0 0 00002
2 99999 097.4300 088.0700 0022000 210.1300 328.3600 15.15090000000016

P-POD-B
 P-POD-Bに搭載されるCubeSatは次の3衛星です。衛星の分離は、打ち上げから5709.58秒後で、遠地点高度550.5km、近地点高度502.2km、離心率0.0035の軌道に投入される予定です。

★彡 RINCON(製作:アメリカ・アリゾナ大学)

★彡 ICEcube1(製作:アメリカ・コーネル大学)

★彡 KUTESat Pathfinder(製作:アメリカ・カンザス大学)

 予定の初期軌道要素は次のとおりです(6月5日時点で発表のもの)。
1 99999U 06111222 06179.82920000 .00000000 00000-0 00000-0 0 00002
2 99999 097.4300 088.0700 0035000 210.1495 328.6600 15.12640000000013

P-POD-C
 P-POD-Cに搭載されるCubeSatは次の3衛星です。衛星の分離は、打ち上げから5718.86秒後で、遠地点高度566.7km、近地点高度500.9km、離心率0.0048の軌道に投入される予定です。

★彡 nCUBE-1 (製作:The nCUBE プロジェクト:ノルウェーの4大学)

  • コールサイン LA1CUB
  • ダウンリンク 437.305MHz(1WのEIRP) 9600bps GMSK AX.25, デジピート可能
  • CW ID 「LA1CUB Ncube1 Norwegian Cubesat www.ncube.no」
  • 詳細情報 http://www.ncube.no/

★彡 HAUSAT-1(製作:韓国・ハンコック航空大学)

★彡 SEEDS(製作:日本大学)

 予定の初期軌道要素は次のとおりです(6月5日時点で発表のもの)。
1 99999U 06111222 06179.82920000 .00000000 00000-0 00000-0 0 0000
2 99999 097.4300 088.0700 0048000 210.1537 328.8600 15.10180000000011

P-POD-D
 P-POD-Dに搭載されるCubeSatは次の3衛星です。衛星の分離は、打ち上げから5728.24秒後で、遠地点高度583.1km、近地点高度499.6km、離心率0.0060の軌道に投入される予定です。

★彡 PolySat CP2(製作:アメリカ・ポリテクニック・カリフォルニア州立大学)

  • コールサイン 未公開
  • ダウンリンク 437.325MHz(1W) 1200bps FM AFSK AX.25, CWビーコン
  • 詳細情報 http://polysat.calpoly.edu/

★彡 AeroCube1(製作:アメリカ・アエロスペース社)

  • コールサイン アマチュア衛星ではありません。
  • ダウンリンク 902〜928MHz(2W) 9600bps GFSK
  • 詳細情報 http://www.aero.org/

★彡 MEROPE(製作:アメリカ・モンタナ州立大学)

 予定の初期軌道要素は次のとおりです(6月5日時点で発表のもの)。
1 99999U 06111222 06179.82920000 .00000000 00000-0 00000-0 0 00002
2 99999 097.4300 088.0700 0060000 210.1680 329.0500 15.07710000000019

P-POD-E
 P-POD-Eに搭載されるCubeSatは次の3衛星です。衛星の分離は、打ち上げから5737.72秒後で、遠地点高度599.6km、近地点高度498.3km、離心率0.0073の軌道に投入される予定です。

★彡 Mea Huaka'i (Voyager) (アメリカ・ハワイ大学)

★彡 ICEcube2(製作:アメリカ・コーネル大学)

★彡 PolySat CP1 (製作:アメリカ・ポリテクニック・カリフォルニア州立大学)

  • コールサイン N6CP
  • ダウンリンク 436.845MHz(500mW) 15bps DTMFとCW (ともにFM)
  • 詳細情報 http://polysat.calpoly.edu/
 予定の初期軌道要素は次のとおりです(6月5日時点で発表のもの)。
1 99999U 06111222 06179.82920000 .00000000 00000-0 00000-0 0 00002
2 99999 097.4300 088.0700 0073000 210.1857 329.2300 15.05210000000012

(6月5日掲載、6月16日更新)




マイクロ波委員会がマイクロ波入門講座を開催
 〜 マイクロ波帯へのお誘い 〜

 マイクロ波帯は広大な周波数帯幅を持ち、さまざまな通信方式による運用が期待できる可能性を持ったバンドです。
 JARLマイクロ波委員会では、マイクロ波帯によるアマチュア無線運用の楽しみ、そして設備や運用のノウハウなどをやさしく紹介する「第3回マイクロ波入門講座」を6月25日に開催します。
 これまで、マイクロ波帯にあまりなじみがなかったみなさんに、多数ご出席いただき、一人でも多くの方々にマイクロ波帯でアクティブにオンエアーしていただきたいと思います。

  • 日時 平成18年6月25日(日)13:30〜16:45
  • 場所 スカイタワー西東京(東京都西東京市芝久保町5-8-2)タワープラザ会議室
         (最寄り駅:西武新宿線花小金井駅)
  • 参加費 JARL会員500円、会員以外の方1,000円
        (資料代および会場費の一部をご負担いただきます)
  • 参加申込方法 参加ご希望の方は6月22日までに、JARL技術課(lab@jarl.or.jp)までお申し込みください。会場の定員(80名)を超える場合、申込みの先着順とさせていただきます。

【プログラム(予定)】

時刻内容
13:00開場、受付開始
13:30マイクロ波帯入門講座の開催にあたって
JARLマイクロ波委員会委員長
JG1QGF種村陽亜氏
13:45マイクロ波帯の楽しみ方(必要機材から実際の運用まで)
JARLマイクロ波委員会委員
JH1UGF槇岡寛幸氏
14:30マルチメディアタワー「スカイタワー西東京」の概要
(株)田無タワー技術管理部長
鈴木信克氏
14:50アンテナ入門「マイクロ波帯アンテナの種類と特徴」
JARLマイクロ波委員会委員
JF1VAS成澤 融氏
16:00D-STAR を支えるマイクロ波技術
アイコム(株)ならやま研究所所長
櫻井紀佳氏
16:45閉会

(6月2日)




インドネシア・ジャワ島中部地震で非常通信

 5月27日(土曜日)現地時間午前6時頃(日本時間午前8時頃)インドネシア ・ジャワ島中部を襲った大地震の被害が拡大しています。
 ARRL(アメリカの連盟)は、インドネシアの連盟ORARIのメンバーが、災害 の復興のために、7MHz帯と144MHz帯で非常通信をおこなっていると報じています。
 7MHz帯の非常通信には、7065kHz付近が使用されている模様です。
 日本のアマチュア無線家の皆さんも、現地の非常通信が聞こえてきたら、 混信などを与えないように十分に注意してください。

(6月2日)




JARLが平成18年度「電波の日・情報通信月間」記念式典で
 東海総合通信局長表彰


表彰状の授与を受ける木村東海地方本部長

東海総合通信局管内の表彰者全員で記念撮影

 平成18年6月1日(木)11:00より、愛知県名古屋市のウエスティン ナゴヤキャッスルで開催された、平成18年度「電波の日・情報通信月間 記念式典」において、社団法人日本アマチュア無線連盟が、東海総合通信局長賞 を受賞しました。

 式典には、神田真秋愛知県知事はじめ、多くの来賓や関係者が参列され、鈴木 薫 東海総合通信局長の式辞に続き、JARLの代表として出席したJA2HDE木村時政東海地方本部長に、 鈴木局長より表彰状が授与されました。

 今回の表彰事由は「2005年日本国際博覧会においてアマチュア無線特別記念局 を開局して、国内外のアマチュア無線局や宇宙ステーション局との交信を通じて、 アマチュア無線の健全な発展に多大な貢献をされました」というもので、 愛・地球博における連盟の活動が大きく評価され、 今回の表彰となりました。

(6月1日)




平成18年度「電波の日・情報通信月間」記念式典で
 四国総合通信局長表彰(JA5CKS井上 高さん)

 愛媛県松山市の松山全日空ホテルで開催された、平成18年度 「電波の日・情報通信月間」記念式典で、JA5CKS井上 高さんが 四国総合通信局長表彰を授与されました。

 井上さんは、長年にわたり香川県電波適正利用推進員協議会の電波適正利用推進員 を努めており、今回の表彰事由は『香川県電波適正利用推進員協議会の幹事・会長と して、電波の適正利用の周知啓発に率先して取り組み、四国では初めてとなる 「親子電波教室」を開催するなど、適正な電波利用社会の醸成に多大の 貢献をされた』というものです。

(6月1日)



May 2006 NEWS TOPICS INFORMATION


免許申請から2年越しの夢…ようやく…
日本大学のCubeSat SEEDSが6月28日打ち上げ予定!

 日本大学理工学部航空宇宙工学科中村・宮崎研究室によれば、相乗り衛星のトラブルなどで、幾度となく打ち上げの延期が続いていた、日本大学のCubeSat SEEDSが6月28日に、ようやく打ち上げられる模様です(右の写真は宇宙に旅立つフライトモデル)。

 日本大学のSEEDSの概要はすでに、JARL NEWS(2004年7-8月号ほか)やJARL Webでも何度か紹介していますが、CWビーコンや1200bps AFSK(AX.25プロトコル)のデジタルテレメトリーのほか、JARLの「ふじ3号」と同様、デジトーカ機能を搭載したユニークなCubeSatとして、早期の打ち上げが期待されていました。

 今回、発表となったSEEDSの打ち上げ予定は、次のとおりです。

  • 場所 カザフスタン共和国・バイコヌール宇宙基地
  • 日時 2006年6月28日(水)22:39:11(現地時間)
    (6月28日19:39:11UTC、日本時間では6月29日04:39:11
  • 軌道要素
     詳細は未定です。現在のところ、わかっている情報は次の通りです。
    Inclination(軌道傾斜角)97.43度
    LTAN(昇交点地方時)11:25 (UTC)
    RAAN(昇交点赤経)88.07度
    Eccentricity(離心率)0.0048
    Apogee(遠地点高度) 566.7km
    Perigee(近地点高度) 500.9km

 同研究室の宮崎康行助教授は「もちろん今回発表があった日程も、現状ではまだあくまでも予定であり、延期の可能性もないとは言い切れませんが、順調にいけば6月28日に打ち上げられると思います。予備日は29日となっています。
 SEEDSの打ち上げに際して、アマチュア衛星としての免許申請、2004年9月に予備免許を受けてから、2年近く経過してようやくの打ち上げとなります。スタッフ一同ぜひSEEDSのミッションを成功させたいと思います。
 また、打ち上げ成功のあかつきには、テレメトリーやデジトーカの受信等を通じて、多くのアマチュア無線家の皆様のご協力をお願いいたします」と語っています。

 免許申請から2年越しとなったSEEDSの打ち上げ。ぜひ無事、成功して欲しいものです。

(5月24日)





第4回高速電力線搬送通信設備小委員会が開催される

 総務省は5月22日、CISPR委員会の「高速電力線搬送通信設備小委員会」 (「PLC設備小委員会」)の第4回会合を開催しました。
 第4回PLC設備小委員会では、4月18日の第18回CISPR委員会の公聴会において、 大阪大学大学院の北川教授から「住宅環境における検討がなされていないこと」、 日経ラジオ社から「実環境による実験をおこなう必要がある」などの指摘を受け、 次の3カ所で漏えい電波の実測のための実験がおこなわれ、その結果を踏まえて 許容値の低減案が杉浦主任(東北大学通信研究所教授)から提案されました。

5月11日埼玉県戸田市10階建てマンションの1階
5月12日神奈川県横須賀市情報通信研究機構内の鉄骨木造住宅
5月16日茨城県日立市一般木造住宅(一戸建て)

 この実験では、現在検討中の許容値案である電源線端子のコモン・モード電流の 準尖頭値30dBμA(2MHz〜30MHz)を満足していると思われるモデムを使用して実 際の通信をおこない、住宅の外壁から5mの地点で 漏洩電界強度を測定しました。
 また、3カ所すべての実験には、同委員会の構成員である芳野JARL 電磁環境委員会委員長が立会者として参加しました。
 実験の結果では、鉄筋コンクリート10階建てマンションの1階からの漏洩電界強度は、 その時の実測背景環境雑音電界強度の値以下でしたが、他の2カ所の木造住宅では、 15MHz〜30MHzの周波数帯で環境雑音電界強度を超える値となったことが報告されました。

 この結果を踏まえて、杉浦主任からは「EMCの立場から許容値を環境雑音以下 とすることが大切である。したがって15MHz〜30MHzの許容値について、10dB程度下げ て20dBμAにする」との提案がありました。
 この提案にPLCを推進する各社からは「非常に厳しい値であり、今回の実験では 20Mbps程度の速度でモデム間の通信が可能であったが、この値では2Mbps以下となる」 「鉄筋コンクリートの建物内は、外部への漏えいが少ないので許容値をゆるめるなど の方法も必要」などの意見が出されました。
 これらの意見に対し、芳野構成員から「環境雑音は昼間と深夜では10dB程度の差が あり、さらに低くする必要がある」こと、また国土交通省から「先の研究会で実験 した結果では、航空管制官は環境雑音より6dB低い雑音が生じた場合でも、雑音が 増加したと感じることができる。したがって、航空管制からある範囲内はPLC禁止 区域を設けるなどの措置も必要ではないか」との発言もありました。

 これらの意見を踏まえて、杉浦主任から「意見がある場合は技術的な根拠を 数値で示し、来る26日までに提出して欲しい。これらの意見を集約して次回PLC設備 小委員会で最終決定をおこなう」ことが提案され了承されました。

 なお、次回PLC設備小委員会の開催については今のところ未定です。

(5月23日)





ドイツの連盟がAward Football World Cup in Germany 2006を発行

【お知らせ】DARC(ドイツの連盟)の発表によると、JARL NEWS2006年春号36ページに 紹介した、WM2006アワードの名称や規約などが一部変更になっていますのでご注意ください。変更後の規約は次のとおりです。

 DARC(ドイツの連盟)は、ワールドカップサッカーの開催を記念して、 記念アワードを発行します。このアワードは、世界のアマチュア無線家 を対象としたもので、SWLにも発行されます。

 2006年5月13日〜7月16日まで、ドイツの各地で26の記念局 (DQ2006A〜DQ2006Z。以下DQ2006局という)や、スタジアム会場 地の12の記念局(DR2006B、DR2006Cほか。以下DR2006局という)が運用 されていますが、このアワードはこれらの記念局や、一般のドイツ の局との所定の局数と交信することで申請できます。

 運用モードはパケット通信やVoIP(エコーリンクなど)を除きます。

 アワードのデザインは右の写真のとおりで、再生紙を使用した210× 297mm(A4判)、重さは120gで、フルカラー印刷のおしゃれなものです。

【申請要件】アワードは交信局数に応じて3つのクラスがあります。

●Bronze(銅賞)
DR2006局4局、DQ2006局6局、25局の一般のドイツの局と交信します。

●Silver(銀賞)
DR2006局10局、DQ2006局20局、100局の一般のドイツの局と交信します。

●Gold(金賞)
DR2006局12局、DQ2006局24局、200局の一般のドイツの局と交信します。

【申請方法】ログから抽出した交信局リストを添付した申請書に、申請料(日本から の申請の場合10USドルまたは10ユーロ)を添えて、申請先まで送付してください。
 申請書の様式は、ホームページでダウンロードできます。

【申請先】Otto Cecetka, DK6CQ
Zugspitzstrasse 17, D-85435 Erding, Germany

【詳細(ホームページ)】http://www.amateurradio2006.de/_int/index.html

■競技開催地で運用される特別コールサインの局(DR2006局)
No.競技開催地コールサインチーフ・オペレーター
1HamburgDR2006EDK7EO
2HannoverDR2006HDB6OE
3BerlinDR2006DDL1BFF
4GelsenkirchenDR2006NDL1REM
5DortmundDR2006ODH2DAS
6LeipzigDR2006SDL5LYM
7KolnDR2006GDL3PS
8FrankfurtDR2006FDF7ZS
9KaiserslauternDR2006KDH3RD
10NumbergDR2006BDJ9MH
11StuttgartDR2006PDH8BM
12MunchenDR2006CDK3YD


■ドイツ国内25の地域で運用される特別コールサインの局とYLアクティビティー局(DQ2006局)
No.名称コールサインチーフ・オペレーター
1Baden(A)DQ2006ADJ5IR
2Franken(B)DQ2006BDL9NDS
3Oberbayern(C)DQ2006CDJ5CL
4Berlin(D)DQ2006DDL7VEE
5Hamburg(E)DQ2006EDL1HCM
6Hessen(F)DQ2006FDF4ZL
7Koln-Aachen(G)DQ2006GDJ5KX
8Niedersachsen(H)DQ2006HDJ3AK
9Nordsee(I)DQ2006IDL8BEH
10Rheinland-Pfalz(K)DQ2006KDL4PY
11Ruhrgebiet(L)DQ2006LDL2VB
12Schleswig-Holstein(M)DQ2006MDL3LAB
13Westfalen-Nord(N)DQ2006NDK4QT
14Westfalen-Sud(O)DQ2006ODG8DDE
15Wurttemberg(P)DQ2006PDH3IAJ
16Saar(Q)DQ2006QDK8VR
17Nordrhein(R)DQ2006RDL8EAQ
18Sachsen(S)DQ2006SDL5YYM
19Schwaben(T)DQ2006TDJ7LH
20Bayern-Ost(U)DQ2006UDL5RBR
21Mecklenburg-Vorp.(V)DQ2006VDL9SUB
22Sachsen-Anhalt(W)DQ2006WDG0LCR
23Thuringen(X)DQ2006XDL3AMA
24Brandenburg(Y)DQ2006YDK8RE
25VFDB(Z)DQ2006ZDL6ON
 YL ActivitiesDQ2006JDL6RAI

(5月23日)




NICTが平成18年度の施設一般公開

 かつて、短波帯標準電波局JJYの運営管理をおこなっていたアマチュア無線家間でもなじみの深い、独立行政法人 情報通信研究機構(NICT、旧郵政省通信総合研究所=旧CRL)小金井本部は、7月21日(金)・22日(土)に平成18年度の施設一般公開を計画しています。
 公開内容等の詳細は決まり次第、順次NICTのサイトに発表される模様です。

(5月22日)





兵庫県高砂市立米田西小学校の児童が国際宇宙ステーションと交信

 5月11日、兵庫県高砂市立米田西小学校の13名の児童が、ARISSスクール コンタクトで国際宇宙ステーションとの交信に成功しました。
 今回のスクールコンタクトのために臨時に開設した社団局は8N3Y。
 当日、18:32:59、コントロールオペレーターをつとめるJG3RWX前川義男さん の呼びかけに、アメリカ人宇宙飛行士のジェフリー・N・ウィリアムズさん (KD5TVQ)はすぐに応答してくれました。
 日本で開催されたARISSスクールコンタクトも20回目ですが、最大仰角 17.9度という過去にはなかった低軌道と、国際宇宙ステーション側の無線設備 の不調のため、5Wのハンディートランシーバーのシステムでの交信とな りました。国際宇宙ステーションからの信号は、かなり弱いものだと覚悟をし ていました。
 しかし、交信開始直後こそノイズ混じりでしたが、終始安定したシグナルが 入感していました。
 13人の子どもたちが19の質問をおこない回答をいただくことができました。
 「宇宙ステーションでの大変な仕事は、何ですか?」という質問に、ウィリア ムズ宇宙飛行士は、「船外活動で宇宙遊泳するのが一番大変です。数週間後に船外 活動の予定です」と答えてくれました。
 また、「国際宇宙ステーションから夜の日本は、どのように見えますか?」 という問いには、「地上220マイル離れた国際宇宙ステーションから見ると、日本 は昼も夜もすばらしい眺めですよ」と答えてくれました。
 交信中、子どもたちの横では、高砂市立の中学校の英語教諭やALT(Assistant Language Teacher=外国人指導 助手)、英語に自信のあるPTAのお母さんが、ウィリアムズ宇宙飛行士の応答を書き留め、交信終了後、 みんなの前で発表してくださいました。

(TNX JG3QZN)

(5月19日)





総務省が小電力無線システム委員会報告(案)に対する意見を募集
(433MHz帯アクティブタグシステムの技術的条件)

 先にお知らせしましたとおり、総務省は5月17日付けの報道発表で、小電力無線 システム委員会報告(案)(433MHz帯アクティブタグシステムの技術的条件)に対する意見 の募集を開始しました。
 報告案についての、意見の提出期限は平成18年6月16日(金)17:00までとなっています。

(5月17日)





総務省が433MHz帯RF-IDに関するパブリックコメントを実施予定

 433MHz帯を使用する電子タグシステム(RF-ID)とアマチュア無線の周波数共用について、「情報通信審議会情報通信技術分科会小電力無線システム委員会」の下に「UHF帯電子タグシステム作業班」が平成16年8月に設置され、具体的な検討がおこなわれてきました。  JARLは作業班のメンバーとして、「430MHz帯は50万局以上のアマチュア局が免許を受けて使用していること」や「電子タグの送信電力が大きいこと」などから、周波数の共用は避けて欲しい旨を主張してきました。

 しかし、国際物流においては、世界各国で433MHz帯を使用する電子タグシステム(433MHz帯アクティブタグシステム)を導入するための制度化が進みつつあります。  国際的に標準化が進みつつあるシステムを「日本だけが使用できない」となると、将来的に基幹産業や貿易等に大きな支障を生じる可能性があるのも、紛れもない事実です。

 そこでJARLでは、同システムの国際的な標準化が進みつつある実情をふまえて、「用途や使用場所の限定」や「送信電力を必要最小限に低くすること」などを、周波数共用の条件として提示し、アマチュア無線への干渉が可能な限り小さくなるような技術条件を要望してきました。

 これらの共用条件等を盛り込んで作成された報告書(案)が、平成18年5月16日に開催された「小電力無線システム委員会」で審議され、意見募集(パブリックコメント)がおこなわれることとなり、現在、総務省において、その準備が進められています。

(5月17日)





総務省が平成18年度電波利用保護旬間を実施

 総務省は、平成18年(2006年)6月1日(木)から同年6月10日(土)までを「電波利用保 護旬間」として、電波利用に関する周知・啓発活動を集中的・重点的におこなうとともに、 不法無線局の取締りを強化し、不法無線局による被害から正しく無線局を運用している 電波利用者を保護し、良好な電波を効率よく利用できる電波利用環境の整備を推進します。
 期間中には電波利用に関する、テレビ・ラジオ放送・新聞・雑誌等のメディアを活用し た広報等を展開します。
 また既報のとおり、平成18年度の電波利用環境保護のイメージ キャラクターである、女優の酒井美紀さんと、子役女優の美山加恋(ミヤマカレン)さん を採用した、上の2種類のポスターが制作され、電波の正しい利用を訴えていきます。

(5月16日)





フランスで「ル・マン2006」の記念局TM6ACOを運用

 今年も、24時間耐久レース「ル・マン2006」が6月17日から18日にかけて、 開催されます。
 REF(フランスの連盟)のSarthe支部では毎年、24時間耐久レースの開催を 記念して、TM6ACOの特別コールサインの記念局を運用していますが、今年も この記念局を6月4日〜18日の間、HF〜50MHz帯で運用する予定です。
 QSLカードはル・マンを象徴した、特別なものが発行されます(右の写真は、昨年のル・マン2005記念運用のもの)。
 みなさんも記念局と交信して、写真のようなカッコイイQSLカードを手に入れませんか。
 TM6ACOのQSLマネジャーは F6KFI(BP22088, 72002 Le Mans, Cedex 1, France.)で、QSLカードはビューロー経由でもOKとのことです。

(5月10日)





平成18年3月末の日本のアマチュア局数

 総務省が発表した無線局数の統計によれば、平成18年3月末現在の日本のアマチュア局の局数は555,351局で、各地方別のアマチュア局数の内訳は次のとおりです。

北海道東 北関 東信 越北 陸東 海
47,27253,355144,53525,42615,74979,861
近 畿中 国四 国九 州沖 縄総局数
68,45740,44625,22452,3942,632555,351

(5月10日)





カナダの天体観測家が軌道上で周回中のSuitSat-1を撮影

 2月3日(UTC)国際宇宙ステーションから放出され、世界のアマチュア 無線家の注目を集めたSuitSat-1ですが、 ARRL Webの4月28日発表のニュースによれば、2月18日に送信を停止して以来、約2カ月半 となるSuitSat-1が、現在も地球を周回中であると報じています。
 同ニュースによると、カナダのオンタリオ州ブロックヴィルの天体観測家ケビン・フェッター 氏が、4月18日、同氏の家の上空を飛行中のSuitSat-1のビデオ撮影した画像を4月28日、 Spaceweather.comのサイトで発表したと報じています。
 SuitSat-1はもうしばらくの間、軌道上の周回を続けた後、大気圏に突入して燃え尽きる模様です。
 なおARISSでは、2007年には2号機SuitSat-2の放出を計画しています。

(5月1日)



Apr. 2006 NEWS TOPICS INFORMATION

PHASE-3Eの打ち上げは2007年

 当初、2006年3月の打ち上げが計画されていたアマチュア衛星 PHASE-3Eですが、AMSATの最新のニュース(4月23日付)によると PHASE-3Eは現在、2007年の打ち上げを目指して、準備が進んでいるもようです。
 現在、製作中の衛星のすべての装置モジュールは正常に 機能しており、打ち上げに際して重要ないくつかの振動試験 にも合格して、2007年早々の打ち上げにも対応できる状態に あるとのことで、衛星は最終組み立てと試験の段階に入って います。
 PHASE-3Eの外観形状はAO-10(PHASE-3B)やAO-13(PHASE-3D) によく似た三角柱形状です。
 PHASE-3Eには、AMSATが将来的に計画している、PHASE-5A (火星探査衛星)の試験的な技術も導入されているようです。
 なお、PHASE-3Eの詳細な情報は、PHASE-3Eの開発・製作の 中心となっている、 AMSAT-DL(AMSATのドイツ組織)のサイトAMSATのサイト に紹介されています。
 また、製作中のPHASE-3Eの写真などは、 AMSAT-DLのサイトにPDFファイルとして紹介されています。

(4月27日)




総務省が電波利用環境保護の平成18年度のポスターのデザインを発表

 総務省総合通信基盤局は4月20日、平成18年度の「電波利用環境保護」のポスターのデザインを発表しました。
 平成18年度は、テレビドラマや映画でもおなじみの女優の酒井美紀さんと、NHKの連続テレビ小説「純情きらり」 の主役を演じている、子役女優の美山加恋(ミヤマカレン)さんを、採用した2種類のポスターを制作し、 電波の正しい利用を訴えていきます。

(4月21日)




情報通信審議会情報通信技術分科会CISPR委員会の公聴会開催

 4月18日、総務省において情報通信審議会情報通信技術分科会の第18回CISPR委員会が開催されました。
 同委員会では「高速電力線搬送通信設備に係る許容値及び測定法」について、関係者からの意見聴取(公聴会)がおこなわれました。

 公聴会への意見書の提出は、個人3件の他、日本電信電話(株)、高速電力線通信推進協議会(「PLC-J」)、(株)日経ラジオ社、西日本電信電話(株)、およびJARLと、合計8件ありました(JARLの意見書。PDF型式)。

 この日の実際の意見陳述は、個人として意見書を提出した方が1名、急きょ欠席したことで、7件についておこなわれました。
 この日のCISPR委員会は、公聴会と言うことで高速電力線搬送通信設備小委員会(「PLC設備小委員会」)の構成員も同席し、傍聴席も満席の状態でした。

 最初は、個人として北川大阪大学大学院教授が、住宅地における短波放送やアマチュア無線への妨害の危険性は、想定されている1%より高く、50%におよぶことを説明し、最も影響の大きいと考えられる「住宅地の許容値の計算」を省略していることを、計算で示して指摘し、10MHz以上の短波放送やアマチュア無線の受信を保護するためには、研究会の論理と数値にすべて従ったとしても、許容値は20dB程度低くして、10dBμA以下とする必要があることを述べています。

 また日経ラジオ社は、短波放送の特徴と聴取者880万人の現状の説明があり、PLCと短波放送の両立性を十分検討する必要があることを強く述べ、その上で「許容値は研究会において被干渉側三者(国立天文台、JARL、日経ラジオ社)は承認していない値であり、検証実験は研究会、CISPR委員会においてもおこなわれていない。実環境による試験(実験)をおこない、有害な混信を生じさせないことを検証することが必要である」ことを述べています。

 JARLからは、高井電磁環境委員会委員が意見陳述をおこないました。
 内容はすでにお知らせしているとおりですが、特に実際のモデムによる実験をおこなう必要があること、測定回路系に用いる「インピーダンス安定化回路網」のLCLの許容値、測定アンテナ、測定方法等々について意見を述べました。

 詳細については、「JARLの意見書」を参照してください。

 推進する側のPLC-Jからは、測定方法についての緩和に関する意見が出されています。

 公聴会は概ね15:00過ぎに終了し、引き続いて、第3回PLC設備小委員会が開催され、提出された各意見はここで、個々に検討がおこなわれました。

 特に注目された、公聴会での北川教授による意見について討議されました。

 「平成17年度の研究会で検討した範囲には、住宅地における許容値の 検討がなく、それを計算してみた場合の値では、最悪の場合50%の住宅に影響が出る恐れがある」という、北川教授の指摘に対して、小委員会主任の杉浦教授は、計算値が正しいと認めた上で「住宅地にはノイズ等の発生源となりうる各種の電子機器等が、昨今急速に普及している状況であり、また住宅地の電磁環境の実際については多々不明な部分もあることから、実際に現在検討中の許容値に沿って開発されたモデムで、検証実験をおこなう必要がある」と明言しました。

 今回提出された諸意見に対する対応については、小委員会の上主任代理(電気通信大学教授)を中心とする作業部会で検討し、次回の小委員会で審議することになりました。

 また、公聴会における日経ラジオ社、JARLからの実証試験実施の意見に対し、実証試験をおこなうことも決定され、併せて次回の小委員会で具体的な案が検討される予定です。

(4月20日)




第47回科学技術週間(4月17日〜23日)
「各地の科学関係機関や研究施設でイベントが実施されます」

 4月18日は「発明の日」です。「発明の日」は専売特許条例 (現在の特許法)が、明治18年4月18日に公布されたことを記念 して制定されました。
 昭和35年にこの「発明の日」を含む1週間が「科学技術週間」 と定められ、 文部科学省の呼びかけにより、科学技術関係団体の 研究所や、各地の自治体等の研究施設などで施設公開や、科学技 術に関する各種の催事が実施が予定されています。

 今年の科学技術週間(第47回)は4月17日〜23日です。

 たとえば宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、第47回科学技 術週間にあわせて、同機構の施設の一般公開等のイベントを実施します。

日時施設所在地
4月22日(土)
10:00〜16:00
筑波宇宙センター茨城県つくば市千現2-1-1
4月22日(土)
10:00〜16:00
種子島宇宙センター鹿児島県熊毛郡南種子町大字茎永字麻津
宇宙科学技術館
4月22日(土)
10:00〜16:00
増田宇宙通信所鹿児島県熊毛郡中種子町増田1887-1
4月23日(日)
10:00〜16:00
航空宇宙技術研究センター東京都調布市深大寺東町7-44-1
4月29日(日)
10:00〜16:00
勝浦宇宙通信所千葉県勝浦市芳賀花立山1-14
4月29日(日)
10:00〜17:00
沖縄宇宙通信所沖縄県国頭郡恩納村字安富祖金良原1712
5月20日(土)
[予定]
地球観測センター埼玉県比企郡鳩山町大字大橋字沼の上1401

 このように、各地の科学技術団体や研究施設などが、さま ざまな催事を実施しますので、興味のあるかたは文部科学省の 「第47回科学技術週間のホームページ」 で、気になる行事や催事等をチェックしてみてください。
 なお文部科学省によれば、同ホームページには現在アクセスが 集中して、昼間や夕刻などは大変開きにくくなっているとのことです (夜半などの方が開きやすいようです)。あらかじめご了承ください。

(4月18日)




JA1RL(中央局)が「こどもの日特別公開運用」と
 「ビギナーアマチュア無線運用教室」を実施

 JARLでは、東京都支部のメンバーの協力で、5月5日(金)「こどもの日」 に「ビギナーアマチュア無線運用教室」をJARL事務局(東京都豊島区巣鴨1-14 -5)で開催します(参加に際しての事前の申込みは不要です)。
 多数のアマチュア無線家のみなさんの来局、コールをお待ちしています。

 当日、運用をご希望の方は、無線従事者免許証とJARL会員証を持参してくだ さい。運用希望者が多数の場合には、運用のご希望に添えない場合があります。
 また、運用の事前予約はできませんので、あらかじめご了承願います。

 なお、詳細に関するお問い合わせは、JARL運用課(電話03-5395-3112、 E-mail:oper@jarl.or.jp)までお願いします。

【当日のスケジュール(予定)】
10:00〜12:00ビギナー講習(事務局3F会議室)
12:00〜13:00休憩(昼食、各自用意してください)
13:00〜17:00HF帯、V・UHF帯の運用(実技、1F資料室)
※13時からの実技運用は、V・UHF帯をメインに運用をおこないます。

(4月17日)




NHK放送技術研究所の一般公開

 NHK放送技術研究所(東京都世田谷区砧1-10-11)は、日本でラジオ の放送が始まった5年後の1930年に設立され、放送技術全般の進歩発 展に関わる調査・研究を進めてきました。

 同研究所は毎年5月末、研究成果や施設の一般公開を実施してい ますが、今年も5月25日〜28日に一般公開を実施します。
 最新の放送技術の一端を知ることができるチャンスです。

 また5月27日(土)と28日(日)には、ファミリー向けに、放送 技術の研究成果を楽しく体験できる展示をおこなうとのことです。
 興味のある方は、ご覧になってみてはいかがでしょうか。

 なお今年の一般公開の詳細な内容は、同研究所のサイトに決まり次第、紹介されます。

(4月17日)




逓信総合博物館(ていぱーく)で、第38回「受信環境クリーン図案コンクール」入賞作品展

 逓信総合博物館(ていぱーく、千代田区大手町2−3−1)は、 平成18年4月22日(土)〜5月7日(日)の間、3階の企画展 コーナーで、受信環境クリーン協議会の主催による「受信環境 クリーン図案コンクール入賞作品展」を開催します。

 第38回「受信環境クリーン図案コンクール」は、平成17年5月 27日〜9月7日の間、受信環境クリーン協議会が全国の中学生を 対象として作品を募集をおこなった、建造物、不法無線局、家庭 用電気器具等を 原因とするテレビ・ラジオの受信障害(電波障害) の防止に関する、数々の優れた図案が入賞しています。

 なお、入賞作品展をご覧になるには、博物館の入館料が必要です。

(4月17日)




「無線と実験」(誠文堂新光社刊)が創刊1000号!

 誠文堂新光社が発行している、月刊誌「MJ無線と実験」が2006年6月号で通巻1000号を迎えることとなりました。

 「無線と実験」は大正13年(1924年)、ラジオ放送聴取のための技術啓蒙雑誌として創刊(写真右)し、ラジオや電気蓄音機、テレビ、オーディオなどに関する当時の先端技術を紹介するほか、当時数少なかったエレクトロニクス技術誌として、アマチュア無線に関する数々の技術情報なども掲載されました。
 1970年以前にアマチュア無線を始めた方々にとっては、貴重な技術情報源の一つとなりました。


 1970年代からは、オーディオ機器に特化した技術にターゲットを絞った誌面作りとなりました。
 1984年には「MJ無線と実験」に改題し、オーディオ技術総合誌として現在に至っています。


 現在、「真空管アンプ」から「デジタルオーディオの最先端技術」までカバーする技術的な記事で、技術派オーディオファンのハートをつかんでいる同誌ですが、とりわけ「真空管アンプ」の製作記事は、同誌の大きなステータスの一つとして、自作ファンから強い支持を得ているようです。

 創刊1000号を迎え、今後もさまざまな技術情報を読者に提供し続けて欲しいものです。

(4月14日)




「無線従事者国家試験」受験の電子申請が可能になりました

 財団法人日本無線協会では、アマチュア無線技士を含む無線従事者国家試験の受験申請を同協会のサイト上でできるようにする「無線従事者国家試験申請システム」の導入を4月から開始しました。
 このシステムでは、インターネットに接続したパソコンのWebブラウザーで表示したフォーム上(画面右)で必要項目を記載して送信することで受験申請が可能です。
 試験手数料は別途、郵便局窓口に備付の郵便振替払込用紙を使用して、日本無線協会の口座に払い込みをします。
 日本無線協会で、試験申請手数料の振込みが確認できた段階で受験申請が完了し、後日受験票・受験整理票が送付されます。
 なお、本システムに関するお問い合わせは、日本無線協会(本部:電話03-3533-6022)まで。

(4月13日)




JARL中央局JA1RLが、世界アマチュア無線の日(4月18日)記念公開運用

 JARL中央局JA1RLは、IARUが定めている、世界アマチュア無線の日(4月18日、火曜日) に併せて、今年も記念公開運用をおこないます。
 運用場所は、JARL事務局資料室(東京都豊島区巣鴨1-14-5)で、当日の運用予定は10:00〜16:00で、次のようなスケジュールでおこなう予定です。
 多数のアマチュア無線家の皆様のコールをお待ちしています。
 また、当日JA1RLのオペレートを希望の方は、無線従事者免許証とJARL会員証をご持参の うえ、JARL事務局資料室にお越しください。なお当日、希望者が多数の場合は、運用のご 希望にお応えできない場合がありますのであらかじめご了承ください。

時間帯周波数・モード
10:00〜13:00HF帯でCW/SSB/PSK31他の運用をおこないます。
10:00〜16:30V/UHF帯でCW/SSB/FM/PSK31他の運用をおこないます。
※なお、当日のコンディションによっては、運用周波数等の変更する場合がありますので、 あらかじめご了承願います。

【参考】世界アマチュア無線の日は、1925年にパリで国際アマチュア無線連合 (IARU)が設立された日を記念してIARUが制定したもので、アマチュア無線の 素晴らしさを広く一般の皆さんに知っていただくための記念日です。
 毎年テーマが決められ、今年は「アマチュア無線は若者の情報通信技術へ の入口」とされています。
 これは、今日の情報通信技術の開発には、多くのアマチュア無線家が深く係 わってきたことから、アマチュア無線を通じて将来の情報通信技術の発展等を 現代の若者達に託そうというものです。

(4月11日)




世界アマチュア無線の日アワード(WARD 2006)を発行(ポーランド)

 国際アマチュア無線連合(IARU)は、毎年4月18日を世界 アマチュア無線の日としています。
 各国のIARU加盟団体で、行事等の開催が計画されています。

 ポーランドの連盟(PZK)が後援している、同国のアマチュア 無線専門誌「MK QTC」では、この世界アマチュア無線の日に併 せて、今年も「WARD(World Amateur Radio Day) AWARD」を 発行します。

 このアワードは、4月18日00:00〜24:00(UTC)の間に、HF帯 なら10局、VHF帯なら5局と交信し、申請することで発行される 極めてシンプルなアワードです。
 交信の相手国等は特に規定されていません。また本アワードは SWLにも発行されます。
 WARD 2006のデザインは右の写真のとおりでサイズは210×297mm (A4判横)です。

【申請方法】一般的なアワード申請書と、4月18日のログから抜き 出した交信局リスト、申請料(US6ドルまたは5ユーロ)を添えて、 5月31日(必着)までに申請先までお送りください。

【申請先】
The Radio Amateurs' Journal MK QTC
Suchacz-Zamek - Wielmozy 5b
82-340 Tolkmicko, Poland

(4月10日)




ケネディー宇宙センターから、スペースシャトル打ち上げ25周年の記念局を運用

 アメリカの連盟ARRLのWebサイトによると、 1981年4月12日にスペースシャトルの打ち上げ25周年を迎えることから、 これを記念した記念局N4Sが、フロリ ダ州ケネディー宇宙センター/ケープカナベラル空軍基地から、4月9日〜15日(UTC)の間 運用される模様です。
 コールサインのN4Sには「NASA for Space」の意味が込められているそうです。
 運用時間は17:00(UTC、日本時間では翌日02:00)〜24:00(UTC、日本時間では翌日の09:00)で、 運用予定の周波数は次のとおりとのことです。

【運用予定周波数】21.350MHz、18.150MHz、14.250MHzほか

 なお、スペースシャトル25周年の記念QSLカードも発行される模様です。
 運用の詳細等は、運用を担当するNorth Brevard AMC(NBARC)のサイトをご参照ください。

(4月7日)




高速電力線搬送通信設備に係る許容値及び測定法について意見を提出

 すでにお知らせいたしましたように、情報通信審議会 情報通信技術分科会CISPR委員会では、現在審議をおこなっている「高速電力線搬送通信設備に 係る許容値及び測定法(案)」について、平成 18年4月18日(火)に開催する同委員会におい て、関係者からの意見陳述(公聴会)を実施します。
 JARLでは、この公聴会において審議されている内容について意見陳述をおこなうため、電磁 環境委員会を中心にその要旨の検討をおこない、このほど 別紙の内容(PDF型式)で総務省総合通信基盤局電波部電波環境課に意見書を提出致しました。
 公聴会に提出された意見書については、後日、総務省ホームページに掲載されることとなっています。

(4月6日)




平成18年度の情報通信月間を5月15日〜6月15日を実施

 総務省と、情報通信関連69団体で構成される「情報通信月間推進協議会」 (JARL、JARDも構成団体になっています)は、毎年「電波の日」(6月1日)を はさむ5月15日〜6月15日を「情報通信月間」として、6月1日に各地で開催さ れる「記念式典」をはじめ、情報通信に関する各種のイベントや講演などを開催 しています。

 平成18年度の情報通信月間のテーマは、
「みんなが、ひとつに。夢が、カタチに」

 JARL、JARDも同協議会の一員として、今年も6月1日〜7日にテレコムQSOパ ーティー(第14回)を開催するほか、JARLの地方本部では、北海道地方本部が記念局8J8JTGを運用 (6月1日〜18日)。関西地方本部が6月10日・11日に 「第11回関西アマチュア 無線フェスティバル」を開催。信越地方本部が、新潟県妙高市で信越地方ARDF競 技大会を開催します。

 JARLの支部においても、 愛知県支部新潟県支部長野県支部などが行事を企画して 参加します。

 ほか、アマチュア無線関連としては、全国高等学校文化連盟アマチュア無線 専門部設立準備会が、7月29日〜31日、新潟県阿賀野市で第3回全国高等学校 ARDF競技大会を開催します。
 また、各地方総合通信局や各地の電波適正利用推進協議会により、親子電波 教室ほか、青少年の電波に関する興味を引き出す行事等の開催も予定されてい ます。

(4月5日)




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