■8J1ANT(特別記念局)がQSOパーティーで特別公開運用を実施
平成18年11月、南極観測50周年を記念して開設した8J1ANT(特別記念局)は、平成19年1月2日(火)、3日(水)の2日間開催される「第60回 QSOパーティー」に、東京巣鴨のJARL事務局1F資料室から特別公開運用で参加します。QSOパーティー参加局のみなさんの多数のコールを心よりお待ちしています。
また、両日に8J1ANTの運用を希望される方は、無線従事者免許証とJARL会員証をお持ちのうえ、資料室をお尋ねください。多数のご参加を心からお待ちしております。
なお、当日のコンディションや運用希望者が多数の場合には、運用のご希望に添えない場合がありますので、あらかじめご了承ください。
【 公開運用の概要 】
- 日時:平成19年1月2日(火)、3日(水)10:00〜16:00
- 場所:東京都豊島区巣鴨1-14-5 JARL事務局1F資料室
- 周波数:HF帯から、V/UHF帯
※特殊モード(RTTY、SSTV、PSK31他)での運用は会場でご相談ください。
(12月28日)
■埼玉県狭山市柏原公民館がARISSスクールコンタクトに成功
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▲緊張の交信のひとこま(左)と子供たちの交信を見守る体育館のようす(右) |
2006年12月27日、埼玉県狭山市の柏原小学校でARISSスクールコンタクトが実施され、狭山市柏原公民館が募集した柏原地区の小・中学生たちが国際宇宙ステーションとの交信に成功しました。
このスクールコンタクトは、狭山市柏原地区を管轄する柏原公民館の事業の一つとして計画され、公民館に隣接する柏原小学校で実施されたものです。
今回のスクールコンタクトは国内では23例目、関東で5例目の実施となります。
スクールコンタクトの準備は、柏原小学校を卒業した20〜30代のOBの方々が中心となって実行委員会を結成し準備を進めました。
計画が本格的にスタートしたのは2006年5月、参加希望の子供たちは、柏原地区を通学区域とする「柏原小学校」と「柏原中学校」から募集し、48名の子供たちが参加。国際宇宙ステーションについての学習や、交信をおこなうための英会話のレッスン。筑波宇宙センターの見学などの学習活動をおこないました。
▲体育館に飾り付けられた大型の宇宙ステーションモデルは実行委員の手作りだ! |
▲会場に集まった子供たち。緊張のようすもなくみんな大元気! |
暮れも押し迫った2006年12月27日、スクールコンタクト実施の会場である柏原小学校には、交信する子供たちや、保護者の方々ほか約400名が集まりました。
今回のスクールコンタクトは、交信会場(校舎3階教室)のようすを、体育館のスクリーンで上映する型式です。
19:00には、交信会場に子供たちを集めてリハーサルを実施。
20:15には、体育館でセレモニーを開始し、参加した子供たちから、活動報告などもおこなわれました。
その後、子供たちは交信会場に移動し定刻を待ちました。
体育館では子供たちのようすをスクリーンで見守る保護者の方々の緊張が感じられます。
今回のスクールコンタクトのために、臨時に開設した社団局は8J1K。コントロールオペレーターは、実行委員長を努める吉田徹弥さんです。
定刻の21:21:30。吉田さんが国際宇宙ステーションのNA1SSのコールを開始します。
数分間、何回コールしても国際宇宙ステーションからの応答がなく、会場には一時、不安の暗雲が立ちこめましたが、吉田さんが根気よくコールを継続した結果、マイケル・ロペス・アレグリーア宇宙飛行士(KE5GTK)から応答があり15名の子供たちの質問に回答をもらうことができました。
実行委員長、そしてコントロールオペレータを努めた吉田さんは、今回の取り組みを終えて次のように語っています。
「実は以前は、JN1のコールサインでアマチュア無線局を開局していたのです。2アマの資格はこのときに取ったものです。しかし、免許を切らしてしまい、アマチュア無線の世界とはだいぶ長い間ご無沙汰となっていました。でも、今回のARISSスクールコンタクトへの取り組みでアマチュア無線のすばらしさを再体験することができました。この機会にぜひ、アマチュア無線を再開しようかと思っています」
(12月28日)
▲セレモニーでは子供たちによる活動の報告もおこなわれた。 |
▲交信のようす。順番を待つ子供たちの真剣な眼差しが印象的だ |
▲交信に見事成功!おめでとう!
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■サイクル24は過去最大級(米国地球物理学会議で物理学者が発表) |
NASA(アメリカ航空宇宙局)は2006年12月21日、マーシャル宇宙飛行センターの物理学者のデビッド・ハサウェイ氏が「2010年または2011年にピークを迎えると予測されている、サイクル24は過去400年の記録の中で最大級のものになるであろう」と発表したと報じています。この発表はハサウェイ氏と同僚のロバート・ウイルソン氏によって、サンフランシスコで開催されたアメリカ地球物理学会議の席上でおこなわれたものです。
発表によれば「約150年間の地磁気活動の記録を分析した結果、ソーラーサイクルのピークは地磁気活動のピークの6〜8年後となること、そしてサイクルの谷間である現在の地磁気活動が、過去に見られないほど活発であることから、2010年と予想されるサイクル24のピークの太陽黒点数は160±25におよび、サイクル24は過去最大級になる模様である」としています。
(12月26日)
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■NICT宇宙天気ニュースのアクセスが100万カウントを達成 |
情報通信研究機構(NICT)宇宙環境計測グループはNICTが発表している、宇宙天気予報の「宇宙天気ニュース」のアクセス件数が2006年12月19日に100万件を突破したと発表しています。
宇宙天気ニュースは、2003年10月28日の巨大太陽フレアをきっかけとして始まったもので、太陽活動の情報や電離層の情報など、アマチュア無線家にも有用な情報が掲載されています。
NICT宇宙環境計測グループは、「100万件の達成は2007年1〜2月ごろと考えていましたが、最近発生した太陽活動の大規模変動もあって、一気に大台を達成することとなりました」としています。
(12月26日)
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■FCCがアマチュア無線全資格の試験でモールスを廃止 |
アメリカ連邦通信委員会(FCC)は12月15日、アマチュア無線の全クラス
でモールス電信の試験を廃止すると報じています。
この動きはWRC-03において、30MHz以下の周波数でアマチュア無線の
免許をする際のモールス電信の技能要件について、各国の主管庁の判断
にゆだねられたことから、FCCはかねてからモールス電信の試験について
廃止する方向での検討を進めていた模様ですが、「30MHz以下の周波数で
運用ができる上級クラスにはモールスの技能要件を残して欲しい」という
ARRL(アメリカの連盟)等の請願もあり、エクストラ、ゼネラルの両クラ
スについては、モールスの試験を残しそのスピードを5WPMと遅く設定しな
おした経緯があります。
今回の発表は、カナダやヨーロッパ諸国の情勢を踏まえ、またアメリカ
国内においてもモールス試験の廃止の要望が多くなっていたことから、全
クラスでモールスの試験を廃止を決定したものです。
【2007年1月25日】
※FCCはAmateur Radio Service Part 97ルールを改正し、2007年2月23日より、
アマチュア無線の全資格試験においてモールスの試験を廃止すると発表しました。
http://www.arrl.org/news/stories/2007/01/24/100/?nc=1
(2006年12月19日掲載、2007年1月25日更新)
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平成18年10月27日付けの官報で、「地方自治法第252条の19第1項の
指定都市の指定に関する政令」が公布され、かねてから政令指定都市化
の準備を進めていた、新潟県新潟市(JCC#0801)は平成19年4月1日付
けで政令指定都市となります。
政令指定都市化にともない、新潟市には8つの区が設けられますが、
12月18日に開催された新潟市議会で8つの区の名称が正式に決定しまし
た。
新潟市の8区の名称とJARL制定区ナンバーは次のとおりです。
名称 | 読み | 区ナンバー |
北区 | きた | 080101 |
東区 | ひがし | 080102 |
中央区 | ちゅうおう | 080103 |
江南区 | こうなん | 080104 |
秋葉区 | あきは | 080105 |
南区 | みなみ | 080106 |
西区 | にし | 080107 |
西蒲区 | にしかん | 080108 |
(12月19日)
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カリフォルニア州モフェットフィールドにある、NASAエームズ研究セン
ターは、NASAの重要な研究施設の一つです。同センターは制御工学と宇宙
工学を研究するCRESTコンソーシアムのメンバーの大学と協力して超小型衛
星GENESAT-1を開発し、2006年12月16日、バージニア州のワロップス飛行施
設からMinotaur Iロケットで、軍事小型画像技術衛星TacSat-2とともに打
ち上げに成功しました。
GENESAT-1は地元の大学、カリフォルニア州のポリテクニック州立大学、
スタッフォード大学、サンタクララ大学など協力して開発されたアマチュ
ア衛星で、10cm×10cm×30cmの直方体形状の衛星です。
GENESAT-1のダウンリンク周波数は、437.075MHz AFSK AX.25テレメトリー
を送信します。衛星の管制はサンタクララ大学が担当している模様です。
CRESTコンソーシアムでは、アマチュア無線家に向けてGENESAT-1の受信
コンテストも計画している模様です。興味のある方は、ぜひ受信に挑戦し
てください。
(12月19日)
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November 2006 NEWS TOPICS INFORMATION |
■ラジオ放送100周年を記念してカナダのアマチュア局が特別プリフィックスで運用
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ARRLによれば、「ラジオ放送」の父と呼ばれているレジナルド・
フェッセンデンが、1906年12月24日に世界初の音声放送をおこなって以来、
100周年を迎えることから、Industry Canada(カナダ産業省)はRAC
(カナダの連盟)の要請を受け、同国のアマチュア無線家に100周年
を記念する特別プリフィックスを使用した運用を許可した模様です。
特別プリフィックスの使用は、2006年12月1日〜2007年1月31日ま
での間認められ、期間中、プリフィックスVEの局は1〜9の各エリア
ともにCGを、VAの局はCFを、VYの局はCIを、VOの局はCHを使用して運用
する場合があります。
(11月29日)
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■D-STARシステム体験会を熊本県・石川県・長野県で同時開催
(公開運用では、全国のD-STARユーザーの方々からのコールをお待ちしています) |
JARLでは、熊本県・石川県・長野県にD-STARレピータの直轄局を開設した
ことに併せ、地方本部や支部の協力を得て、D-STARシステムの体験会を次の各
会場で実施します。
この体験会は、D-STARシステムに関する説明、公開運用、Q&Aなど、これ
からD-STARの運用を検討されている方々に役立つ内容を盛り込んだイベント
です。多くの方々のご参加をお待ちしています。
なお新設の直轄レピータ局3局を使用した公開運用では、全国のD-STAR
ユーザーの皆様のコールをお待ちしています。
開催の詳細に関するお問い合わせは、JARL業務課(03-5395-3130)まで。
■開催の概要
【日時】11月26日13:00から約2時間
【会場】
- 熊本県:熊本産業展示場 グランメッセ熊本・大集会場(熊本県上益城郡益城町福富1010)
※熊本県支部「ハムの集い」で実施。
- 石川県:石川新区集会場「会館石川新町」(石川県白山市福留町660-104)
※詳細は北陸地方本部のホームページ参照。
- 長野県:上田市上野が丘公民館(長野県上田市住吉378番地1) ※詳細はこちら
■参考:直轄局3局の運用周波数等
- JP6YHN(熊本県、439.03MHz:DV、1270.125MHz:DD、IP:10.0.0.37)
- JP9YEG(石川県、439.03MHz:DV、1270.125MHz:DD、IP:10.0.0.41)
- JP0YDP(長野県、439.03MHz:DV、1270.125MHz:DD、IP:10.0.0.43)
(11月17日掲載、11月22日更新)
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■電波法施行規則及び無線設備規則の各一部を改正する省令案等に係る 電波監理審議会答申(433MHz帯アクティブタグシステムの制度の整備)
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総務省は、11月8日、電波監理審議会から、電波法施行規則及び
無線設備規則の各一部を改正する省令案(433MHz帯アクティブタグ
システムの制度の整備)等について、適当とする旨の答申を受けたと
発表しています。
また同発表の中で、電波法施行規則及び無線設備規則の各一部を
改正する省令案並びにその他関係する省令案及び告示案について、
平成18年9月14日(木)から同年10月13日(金)までの間おこなった、
意見の募集の結果を公表し、答申及び意見募集の結果を踏まえ、
関係省令等の改正をおこなうとしています。
(11月9日)
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■南極観測50周年特別記念局8J1ANTと昭和基地8J1RLの第1回記念交信を11月12日に実施 |
JARLでは、平成18年11月1日から平成19年3月31日の間、
南極観測50周年特別記念局8J1ANTの運用をおこなっています。
8J1ANTは、南極観測隊員のOBほか主体となって、全国各地
での運用や、昭和基地の8J1RLとの記念交信の実施を計画して
いますが、第1回目の記念交信を11月12日(日)、東京・巣鴨
のJARL事務局資料室で実施します。
南極観測隊OBの方も、運用会場を訪ねてくださいますので、
南極にまつわる楽しいお話が聞けるかもしれません。
当日、8J1RLとの交信を希望される方は、無線従事者免許証
とJARL会員証をお持ちのうえ、資料室をおたずねください。多数のご参加をお待ちしています。
なお、コンディションにより、あるいは運用希望者が多数の場合には、運用のご希望に添えない場合が
ありますのであらかじめご了承ください。
また、第2回目以降の記念運用(毎月1回を予定)、各エリアでの
運用予定は、決まり次第、JARL Web等でお知らせいたします。
【第1回記念交信の概要】
日 時 | 平成18年11月12日(日)18:00〜20:00 |
場 所 | 東京都豊島区巣鴨1-14-5 JARL事務局資料室 |
周波数 | コンディションにより10/14/18/21MHz帯のいずれかのバンドを予定しています。
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(11月8日)
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■新市・消滅郡情報(福島県安達郡本宮町と白沢村が合併し本宮市が誕生。
神奈川県城山町が相模原市に編入合併し津久井郡が消滅郡に) |
11月2日の官報告示により、福島県安達郡(JCG#07002)本宮町と、
同郡白沢村が、平成19年1月1日付けで合併し本宮市が誕生します。
本宮市の市番号は0720となります。なお、この合併にともなう消滅郡は
ありません。
11月2日の官報では、神奈川県津久井郡(JCG#31002)城山町が、平成
19年3月11日付けで、神奈川県相模原市(JCC#1110)に編入合併となります。
相模原市の市番号に変更はありません。
なお、津久井郡に11月2日時点で現存するもう一つの町、藤野町も8月7
日付けの官報告示により、平成19年3月11日付けで相模原市に編入合併とな
ることから、津久井郡は消滅郡となります。
(11月2日)
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October 2006 NEWS TOPICS INFORMATION |
平成18年10月27日付けの官報で、「地方自治法第252条の19第1項の指定都市の指定に関する政令」が公布され、かねてから政令指定都市化の準備を進めていた、新潟県新潟市(JCC#0801)と静岡県浜松市(JCC#1802)が平成19年4月1日付けで政令指定都市となります。
両市は政令指定都市化にともない、新潟市が8区、浜松市が7区の行政区画を定めますが、その名称については12月に開催の各市議会で正式決定をおこなう模様です。
なお、両市内の区のJARL制定の区ナンバーは、各市議会において区名が正式決定後、決定しお知らせします。
【静岡県浜松市の区ナンバー】(12月1日浜松市議会で区の名称決定)
名称 | 読み | 区ナンバー |
中区 | なか | 180201 |
東区 | ひがし | 180202 |
西区 | にし | 180203 |
南区 | みなみ | 180204 |
北区 | きた | 180205 |
浜北区 | はまきた | 180206 |
天竜区 | てんりゅう | 180207 |
(10月27日、12月2日更新)
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■ARISSプロジェクト10年…新たなフェーズに向けて |
ARRL(アメリカの連盟)によれば10月9日・10日の両日、アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ近郊で開催された、ARISS代表者会議で、ARISSのプロジェクトの第2フェーズのための、さまざまな計画が議論された模様です。
世界のIARU加盟団体とAMSAT団体が協調して実施している、国際プロジェクトARISSは今年で10周年を迎えました。
ARISSの事実上の発足である第1回国際会議は、1996年11月に世界の8カ国の代表者を、テキサス州ヒューストンに迎え、宇宙開発と教育や福祉にアマチュア無線が貢献するための基礎作りをテーマにして議論されました。
当時、会議ではARISS代表者の一人である、AMSATのフランク・バウアー氏(KA3HDO)は、ARISSのプロジェクトの目標は「アマチュア無線でISSの宇宙飛行士との交信を可能とすること」として、スクールコンタクトやSuitSat-1放出計画など、ARISSのプロジェクトの10年間の第1フェーズを推進してきました。
とりわけ、ARISSスクールコンタクトについては、2000年12月21日、アメリカ・イリノイ州バーバンク小学校で初の実施以来、その回数を重ね、2001年11月23日には、埼玉県入間市の入間市児童センター(JK1ZAM)が日本で初めて交信に成功(当時、世界で40例目)。
以後、日本国内においても、さまざまな地域の子供たちが、ISSとの交信に成功しています。
2006年9月末時点では、世界で255例、日本国内においても22例のコンタクトが成功しています。
バウアー氏は「今や毎年、世界の約15,000名の生徒・児童・子供たちがこの貴重な機会に接することができている」と語っています。
今年の会合では、ARISSのプロジェクトの第2フェーズの目標や計画などの議論が交わされ、次のような計画を推進する模様です。
- ISS上にHF帯も運用可能なマルチバンド・マルチモードトランシーバー(FT-817ND)を搭載し、HF帯での運用を可能とする。
- ARISSスクールコンタクトを含むV/UHF帯の運用設備については、改修済みのFM2バンドトランシーバー(TM-D700E)を設置し、FMパケットによるデジピートとSSTVの運用を本格的に実施する。
以上の2点を中心として、ほか国際宇宙ステーションへの430MHz帯ハンディー機(現在は144MHz帯ハンディー機のみ)の設置なども計画されています。
またARISSヨーロッパからは、S1バンド(2400MHz帯)のDATV(デジタルアマチュア無線テレビ)システムの搭載計画なども提案され、さらに、国際宇宙ステーションの船外業務の一つとして、各国の学生が製作したCubeSatを放出する計画の実現なども提案された模様です。
席上、ARISSの代表者の一人である、ARRLのロザリー・ホワイト女史(K1STO)は、「ARISSの取り組みは、常に教育的な見地に立っているものでなければならない」と強調しています。
(10月26日)
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■AMSAT-DL(AMSATドイツ)が、アマチュア衛星P3-E、P5Aの情報サイトを制作・公開 |
AMSAT-DL(AMSATドイツ)の、PHASE-3Eプロジェクトマネジャーのハイケ・
シュトラウベ氏から、次のような情報をいただきましたのでご紹介します。
同氏によれば、兼ねてから打ち上げが期待されている、アマチュア衛星
P3-E(PAHSE-3 EXPRESS)と、火星探査衛星P5Aの情報などを紹介していく
サイトを制作、公開を開始しているそうで、今後もこれらのサイトを通じて、
両衛星に関するさまざまな情報を続々と提供していくので、世界のアマチュ
ア無線家の皆様にぜひご覧になっていただくように向けて紹介して欲しいとのことです(サイトの表記はドイツ語・英語です)。
PHASE-3Eは、長楕円軌道を周回するPHASE-3シリーズの衛星として、早期の
打ち上げが望まれています。
一方、火星探査衛星P5Aのプロジェクトは、「GO-Mars」(火星へ行け!)と
いうキャッチフレーズのもとで、アマチュア衛星としては初の惑星探査とい
う夢いっぱいのミッションとして、AMSAT-DLのメンバーが中心となって推進
しているものです。
両サイトは、各画面写真をクリックするとアクセスできます。
新しい今後、続々と新しい情報が掲載されていくものと思われますので、
興味のあるかたは、ぜひ両サイトをご覧になってください。
(10月26日)
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■新市・消滅郡情報(岡山県建部町、瀬戸町が岡山市に編入合併。御津郡、赤磐郡が消滅郡に) |
10月24日の官報告示により、岡山県御津郡(JCG#31018)建部町と、赤磐郡(JCG#31002)瀬戸町が、
平成19年1月22日付けで、岡山県岡山市(JCC#3101)に編入合併となります。
岡山市の市番号に変更はありませんが、この合併にともない御津郡と赤磐郡の両郡は消滅郡となります。
(10月26日)
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■アメリカCQマガジン社のCQ WPXアワードのマネジャー変更に伴う新申請先 |
アメリカCQマガジン社が発行している「CQ WPXアワード」は、
世界の異なるプリフィックスのアマチュア局との交信で獲得す
るDXアワードとして、日本のアマチュア無線家の間にも、熱心
なファンがいらっしゃるようです。
JARLは、同社が発行しているWAZアワードと同様、このCQ WPX
アワードについても、GCRをおこなうチェックポイントとして、
同社の登録を受けています。
先に、JARL NEWS2006年秋号等でもご案内しましたが、CQ WPX
アワードのマネジャーは、2006年8月1日より前任のNorm Koch氏
(WN5N)から、Steve Bolia氏(N8BJQ)に変更になっています。
10月中旬現在で、CQマガジン社のサイトには新申請先の表記
がありませんが、申請先は次のように変更となっていますのでご注意ください。
【新申請先】
P.O.Box 355, New Carlisle,
OH 45344, USA
CQ WPX AWARD MANAGER,
Mr. Steve Bolia(N8BJQ)
なお、経過措置としてしばらくの間は、旧申請先(WN5N)から
N8BJQへの転送もおこなわれている模様ですが、今後申請を予定
されている方は、必ず新申請先に書類を提出するようにしてください。
(10月19日)
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■東京工業大学がCute-1.7+APD 2号機打ち上げを正式発表 |
東京工業大学松永研究室の発表によれば、2006年2月22日に打ち上げられ
たCute-1.7 + APD 1号機の不具合を受けて、同大学のCubeSatとしては、
3号機に当たるCute-1.7 + APDの2号機を開発し、カナダのトロント大学と
の間で打ち上げ契約が締結されたと発表しています。
この打ち上げは、先に日本大学中村・宮崎研究室から発表
のあった、CubeSat SEEDS2号機と同時におこなわれるもので「日本大学のSEEDSと共に打ち上がるこ
とは、同じ日本の大学として、非常に心強く思います。 なお、Cute-1.7 + APD
2号機は、現在EMの段階を終了し、PMを製作中です」と発表しています。
またこの発表のほか、東京工業大学松永研究室では、2006年10月28日・
29日に東京工業大学大岡山キャンパスの学園祭「工大祭2006」でオープンラボ
をおこなう予定で、このオープンラボにおいて、
1号機CUTE-Iの公開運用を実施すると発表しています。
興味のある方は、学園祭の見学を兼ねて研究室を訪ねてみてください。
(10月18日)
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■第40回全国2m SSB愛好者の集い東京大会が開催 |
10月7日(土)、東京都豊島区の池袋サンシャインプリンスホテルで、
第40回全国2m SSB愛好者の集い東京大会が開催されました。
今年は、例年よりも出席者が少なかったものの、全国からアクティブな
約60名の2m SSB愛好者が集い、2m SSBに関するさまざまな情報交換や歓談を
おこないました。
当日はJARL原会長も駆けつけ、大会は盛会のうちに終わりました。
なお、来年の第41回全国2m SSB愛好者の集いは、4エリア広島県での
開催が予定されています。
(10月16日)
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■総務省が、屋内外で利用可能な免許を要しない5GHz帯無線LANの導入等
について、電波法施行規則の一部を改正する省令案等に係る電波監理
審議会への諮問及び関係省令案等についての意見募集
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総務省は平成18年10月11日、ワイヤレスブロードバンド環境を実現す
る上で必要不可欠な技術の一つである無線LANの国民的な利用ニーズに
対応するため、免許不要で屋内外で利用可能な5470〜5725MHz帯を使用
する無線LANの導入に向けた技術基準等を整備するべく、電波法施行規則
の一部を改正する省令案等について電波監理審議会へ諮問しました。
総務省では、併せて電波法施行規則の一部を改正する省令案その他の
省令案及び告示案について、平成18年10月11日〜11月14日(火)までの間、
意見を募集しています。
詳細は、総務省の報道発表をご参照ください。
(10月13日)
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■北海道キューブサット開発チームのHIT-SATにオスカーナンバー(HO-59) |
北海道キューブサット開発チームの三橋助教授(北海道工業大学)によれば、
同チームのCubeSat HIT-SATに、次のようにAMSATからHO-59(HIT-SAT-OSCAR-59)のオスカー
ナンバーが付与され、HIT-SATはオスカーシリーズのアマチュア衛星の仲間入りを
果たしました。
Thank you for responding to my message regarding an OSCAR number for HIT-SAT.
By the authority vested in me by the AMSAT-NA President, I am pleased to
issue an OSCAR number for the HIT-SAT amateur radio satellite..
From what I can determine, HIT-SAT complies with all of the requirements
for an OSCAR number. Therefore, HIT-SAT.will henceforth be known as
HIT-SAT-OSCAR-59 or HO-59.
AMSAT-NA and I wish to congratulate you and your entire team for the
successful construction, testing and launching of HIT-SAT. Your work
inspires others to follow your lead.
73 and Best Wishes,
William A. (Bill) Tynan, W3XO
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三橋助教授は、「これもJARLの会員のみなさんほか、世界中の多くのアマチ
ュア無線家のサポートの賜物と考えています」と語っています。
(10月12日)
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■日本大学SEEDS2号機に、広く一般から募集したメッセージを記したマイクロフィルムを搭載予定 |
日本大学中村・宮崎研究室の発表によると、2007年6月30日に打ち上げ
予定の、CubeSat SEEDS2号機に、広く一般から募集したメッセ
ージをマイクロフィルム化して搭載し、宇宙に打ち上げるマイクロフィル
ムプロジェクト「宇宙へ飛び出せみんなのメッセージ」を計画し、メッセ
ージの募集をおこなっています。
日本のCubeSatにおいて同様なプロジェクトとしては、東京大学がCube
Sat1号機XI-IVの打ち上げに当たって「星の想い」というミッションで、
「宇宙に託すメッセージ」などを広く一般から募集し、打ち上げたケースが
あります。
メッセージの募集に際して、特に応募資格などの制限はなく、宇宙に興味
をお持ちの方ならどなたでもOKとのことです。
メッセージの応募方法は、官製はがきのみの受付で、表面には必ず住所、
氏名、年齢、職業等を記載、裏面にはメッセージや絵画など、マイクロフィ
ルムに描きたい内容をご自由に描いて、2006年11月1日必着で次までご送付
ください。
●宛先
〒274-8501 千葉県船橋市習志野台7-24-1
日本大学理工学部航空宇宙工学科
中村・宮崎研究室 「宇宙へ飛び出せみんなのメッセージ」係
なおマイクロフィルムプロジェクトの詳細はCubeSat SEEDSサイトの
次のページをご参照ください。
http://cubesat.aero.cst.nihon-u.ac.jp/japanese/microfirm.html
(10月11日)
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10月4日の官報で、無線設備規則の一部、電波法施行規則の一部
および無線局免許手続規則の一部を改正をする省令が公布され即日
施行となりました。
また同日の官報において、「高周波利用設備の型式についての指定
の申請書及び添付書類の様式等を定める件の一部を改正する件」、
「伝導妨害波の電流及び電圧並びに放射妨害波の電界強度の測定方法
を定める件」および「無線設備規則第五十九条第一項ただし書の規定
に基づき、周波数の範囲等を適用しない通信設備を定める件」が告示
されました。
(10月4日)
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■北海道キューブサット開発チームのHIT-SAT順調に運用中 |
9月23日、太陽観測衛星「ひので」とともに打ち上げに成功した、
北海道キューブサット開発チームのHIT-SATは、打ち上げ後、姿勢制御の
ために一時的に停止させたCWビーコンの送信が再開されない
トラブルに見舞われましたが、9月27日、地上局からのリセット
コマンドによりCWビーコンの運用を再開し、以後順調に宇宙を周回
中です。
北海道キューブサット開発チームには、現在、世界中のアマ
チュア無線家から、多くのHIT-SAT受信レポートが寄せられている
ようです。
チームのリーダーの一人、北海道工業大学情報デザイン学科の
三橋龍一助教授は、「HIT-SAT公式Webサイトでもご本人の承諾を得て
リンクを張らせていただいていますが、ドイツのアマチュア無線家の
MIKE RUPPRECHT氏(DK3WN)がCWで受信した文字を入力すると、
HIT-SATの情報(温度等)を解析して表示するソフトを公開してくれ
ています。そのうえ、何とパソコンのサウンドカードでFMパケット
のデータをデコードするソフトと、パラメータの紹介までしてくださ
っています。
ここまで、世界中のアマチュア無線家がHIT-SATに関心を示していた
だけるとは事前には想像しておらず、アマチュア無線家のみなさんの
反応に、正直言って驚いています。
アマチュア無線家の知的好奇心の旺盛さに驚くと共に、アマチュア
無線帯を使用させていただいて、本当に良かったと感じています。
世界中のアマチュア無線家に感謝の気持ちでいっぱいです」と語
っています。
HIT-SATは機能確認ほか初期管制のフェーズを経て、今後本格運用・
管制のフェーズに入ります。
本格運用のフェーズに向かって、三橋助教授は多くのアマチュア無
線家のみなさんに向けて、「HIT-SATは低軌道(277.10km×663.57km、
軌道傾斜角98.3度)であることが幸いして、ごく普通のGPアンテナで
も受信できています。
青森の方からは、車に取り付けたモービルホイップアンテナでも
受信できたというレポートが届いています。
HIT-SATは、アマチュア衛星通信の愛好家だけではなく、広く一般
のアマチュア無線家でもCWやFMの受信が可能です。
単にCWやFMの周波数とモード設定をして、AOS付近で+10kHz程度、
LOS付近で−10kHz程度になるように、ドップラーシフトに対応して
周波数調整するだけです。
ぜひ今後も、多くのアマチュア無線家の方々に、HIT-SATの受信に挑戦して
いただきたいと思います」と呼びかけています。
写真上:HIT-SATの外観
写真中:分離機構に組み込んだ状態のHIT-SAT
写真下:HIT-SAT完成記念でHIT-SATを前にして撮影した「北海道キューブサット開発チーム」
(10月3日)
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