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第13回西日本ハムフェア盛大に開催される
3月2日、福岡県京都郡苅田町新浜町の日産自動車九州椛フ育館ならびにゲストホールで、第13回西日本ハムフェアが開催されました。
住み慣れた熊本県玉名郡長洲町のジャパンマリンユナイテッドKK有明事業所体育館から、新天地の会場への変更で、西日本ハムフェアの事務局は、多少の不安を抱えていたようですが、その不安はいっぺんに吹き飛んでしまったようです。
九州地方はもちろんのこと、全国各地から約1,500名の来場があり、会場は熱気に包まれました。北九州方面での開催ということもあって、3エリアや4エリアからの来場者も目立ちました。
「西日本ハムフェアの開催日は雨」というジンクスがありますが、今年は前日(3月1日)の夜中に降っていた大雨も止み、当日は曇り時々晴れという天候に恵まれ多少汗ばむほどでした。
「アマチュア無線クラブのブース」をはじめ、「無線関連機器メーカー」、「電子パーツショップなどの販売店ブース」、「お隣韓国のハムの出展」など、多彩なブースがところ狭しと並びました。
また今回の特徴としては、3エリアからの出展者が増加したことが上げられるでしょう。
総務省九州総合通信局の電子申請の解説ブースは、相談窓口を増やすなどして対応に当たっていましたが、どの窓口も長蛇の列ができるほどでした。
今回の会場は昨年までよりアリーナも広く、「ゆったりできるのではないだろうか?」という感じでしたが、一時は身動きが取りにくいほどの人混みとなり、その人混みはお昼近くまで継続していました。
また当日用意したガイドブックは、11:時には底をついてしまうほどでした。
講演会は体育館から多少離れたゲストホールでの開催でしたが『進化を続けるアイコム』(講師:高岡奈瑞さん)、『電磁波と地震電磁気の不思議・アース通信の可能性』(講師:國廣秀光さん)の講演に多くの方々が耳を傾けていました。
子供たちに少しでもアマチュア無線に興味を持ってもらおうと『電子工作教室』も開催されました。作業に取りかかる前にスライド上映がおこなわれ、興味を少しでも高める手立てがとられていました。
今回は自動車会社での開催でしたので、自動車の製造工程を見学してもらう計画もあったようですが、日曜日とあって工場が休みのため残念ながら実施できず、新車の展示場見学にとどまりました。
初めての会場での開催で思わぬトラブルも発生しました。多数の出展ブースが集中して電源を使用したため、体育館の電力容量が不足してしまったのです。ハンダごてが使用できなくなったり、レジが開かなくなったり、ブースでのスライドが上映できなかったりしました。照明を消すなどの対処をしたのですが、完全には対応ができなかったとのことです。
事務局では、このような事態を予想して、発電機や蓄電池などの予備電源を準備していたようですが、それを遙かに上回る電力消費量で、手も足も出ない状態だったようです。
閉会前に毎年実施されている『お楽しみ抽選会』では、今年はビンゴゲームがおこなわれました。豪華賞品をもらって喜ぶ人、参加賞程度の景品で残念がる人などさまざまで、抽選会場は歓喜に包まれていました。
西日本ハムフェアはアイボールの場でもあり、あちこちで仲間と出会う姿が多く見られました。
西日本ハムフェアの事務局を務めるJE6ONQ井上 滋さんは「会場が変わればゼロからの出直しです。実行委員となってくれる協力者集めなどに苦労しましたが、皆さんが楽しんでいただいている姿を見たとき、そんな苦労も吹き飛んでしまいました」と語っています。
なお、前日(3月1日)におこなわれた懇親会(前夜祭)は、過去最大の参加があり、地元の苅田町長や振興課長なども出席していただき夜遅くまで歓談が続きました。
(3月14日)
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